柳井 俊二 院長の独自取材記事
やない歯科クリニック
(広島市中区/江波駅)
最終更新日:2022/10/24

広電6号線、江波線の終点である江波電停のほど近く、広島市の中心部から車で20分ほどの住宅地にあるのが「やない歯科クリニック」。1995年の開院以来、地域住民の口の中の健康を見守ってきた歴史ある歯科医院だ。物静かな雰囲気の柳井俊二院長は、一度社会に出て会社員を経験した後、改めて歯学部に進学し、歯科医師になったという人物。診療では誠意を持って患者と接すること、患者の話をしっかり聞くことを大切に、「基本に忠実な治療」を心がけている。そんな柳井院長に歯科医師になった経緯から診療にかける思い、患者層、同院で推奨する歯ブラシまで、豊富な話題で語ってもらった。
(取材日2021年10月21日/再取材日2022年4月15日)
自分が本当にやりたいことを突き詰め、歯科医師を志す
まずは、歯科医師をめざしたきっかけから教えてください。

もともとは建築学科を卒業してサラリーマンをしていたのですが、そうした中、歯科医師をめざすことにしました。そもそも大学で建築を学んだのは、高校時代にやりたいことを突き詰めていったところ、最後に残ったのが建築学科だったんです。しかし、就職して働いている内に、もっと他のことにも挑戦してみたいなと思うようになって……。昔から手先が器用でしたので、それが生かせる道として歯科医師になることを考えるようになりました。人のために、この器用さを生かせたらいいなと思ったんですね。昔は体が弱かったので、医師の道を勧められたことがあったのですが、それがどこか頭の片隅にあったのかもしれません。社会人を経験してから大学に入り直したので現役生とは6年違ったのですが、楽しい学生時代を過ごしましたよ。
大学卒業後は、どのようにキャリアを歩んできたのでしょうか?
大学で6年間学んだ後は、補綴治療を専門に大学院に進学しました。中でも、義歯の研究に取り組んでいたのですが、次第に研究で得た知識を早く治療に役立ててみたいという思いが強くなったんです。そこで、大学院は1年で休学し、広島県内の歯科クリニックで経験を積ませていただきました。すると研究よりも診療の方がやりがいを感じ、やっぱり私には合っていると感じましたので、その後、1995年に今のクリニックを開業しました。
ご自身が開業される場所として、江波を選んだ理由をお聞かせください。

私は生まれも育ちも江波ですし、人生のほとんどの時間を広島で過ごしてきました。大阪で仕事をしていた時期もあるのですが、やっぱり開業するならば、自分の故郷である広島がいいなと。中でも、住み慣れた街である江波を開業の場所に選ぼうと考えました。歯科診療を通して、江波の地域医療に貢献することができているので、とてもうれしく感じています。
「誠心誠意な対応」と「基本に忠実な治療」を実践
診療で大切にされていることを教えてください。

私が何よりも大切にしているのは「誠心誠意」です。患者さん一人ひとりのために、誠意を持ってできるだけ丁寧に診療することを心がけ、「基本に忠実な治療」を実践しています。また、当院には歯が痛い方はもちろん、いろいろな症状の方が来られますので、患者さんの声をできるだけしっかりヒアリングして、丁寧に治療を行うように心がけています。患者さんの年齢や症状に合わせて、一人ひとりに良いと思う治療の提案にも努めていますよ。
新型コロナウイルス感染症の流行で生活様式が変わりましたが、患者にも変化はありましたか。
感染を心配して、受診される患者さんが減りましたね。治療だけではなく、定期検診を減らす方もいらっしゃいます。それまではこまめに来院されていた患者さんが1ヵ月、2ヵ月おきになったり、しばらくぶりに来院されたりというケースが増えました。ですが、虫歯を放置して進行してしまうと、悪化してしまう恐れがあります。放置している間にそれまであった痛みを感じなくなることがあるのですが、それは虫歯が消えたわけではありません。そういったことが起きていないかと、来院されなくなった患者さんを心配しています。
感染症対策として取り組んでいることなどはありますか?

以前より、院内には空気清浄機や殺菌シューズボックスなどを設置していましたが、新型コロナウイルス感染症の流行拡大を機に、新たに大型の空気清浄機を導入しました。できる限り感染症対策に取り組んでいますので、安心して来院していただけるとうれしいです。
患者層についてもお聞かせください。
近隣にお住まいの40代からご高齢の方を中心に、幅広い層の患者さんにお越しいただいています。私は補綴治療を得意としていますから、虫歯や歯石除去の他、入れ歯治療も多いですね。長いお付き合いの患者さんもいらっしゃいますので、年を重ねるにつれて入れ歯治療に移行されていくケースも少なくありません。また、昔は子どもの患者さんも多かったのですが、最近は子どもの虫歯が減ってきていることもあってか、子どもの患者さんの数は少なくなりました。基本に忠実な治療を心がけていますので、お口の中のことで気になる症状などがあれば気軽に来院していただければと思います。
良好な口腔環境維持をめざし、定期メンテナンスを推奨
お忙しい毎日だと思いますが、休日はどのようにお過ごしでしょうか。

幼い子どもがいますので、休日は子どもとの時間を楽しんでいます。あとは、月に1回、友人とゴルフにも行っていますよ。ゴルフは昔からたしなんでいますので、毎回とても楽しみにしているんです。いいリフレッシュになっていると思います。
虫歯にしないために、気をつけるべきポイントを教えてください。
夜寝る前に食べるのは避けていただきたいですね。食べてもきちんと歯磨きをすれば問題ないのですが、夜食を食べた後に時間をかけてブラッシングするのは難しいですよね。ですから、歯磨きが面倒だと感じる時間になったら、もう食べないほうが良いと思います。虫歯を防ぐためには、夜きちんとブラッシングをして、歯をきれいにして眠ることがとても大事なんです。また、同じくらいの時間をかけて磨くならば、手で磨くよりも電動歯ブラシのほうが歯磨き効果は期待できます。ただし、あまりに安価な電動歯ブラシはお勧めしません。
お勧めの歯ブラシはありますか?

歯ブラシには「硬い」「普通」「やわらかい」といった硬さがありますが、お勧めは「普通」です。硬い歯ブラシは歯肉を傷つけやすく、やわらかいと汚れを落としきれないリスクがありますから、「普通」で良いと思います。歯ブラシは1ヵ月くらいで交換するのが目安ですが、強い圧で磨く方は早い段階で歯ブラシがダメになってしまいます。ご自分の歯ブラシを見て、適切なタイミングで交換するようにしてください。電動歯ブラシの場合も、こまめにブラシ部分を交換していただくと良いですね。手で磨く場合も電動歯ブラシを使う場合も、1本1本丁寧に磨くように心がけてください。
最後に、読者の皆さんへメッセージをお願いします。
口の中を良い状態に保つためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。メンテナンスで虫歯をできるだけ早く見つけ、早く治療に取りかかるようにしましょう。虫歯がないのであれば、メンテナンスの頻度は半年から1年に1回でも構いません。しかし、歯周病がひどい方は、毎月メンテナンスをされたほうがいいでしょう。お口の中のことで気になることがある方や、しばらく検診を受けていない方は、お気軽にご来院ください。一緒に健康な歯をめざしていきましょう。