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倉島 茂樹 院長の独自取材記事

くらしま矯正歯科

(川崎市宮前区/宮崎台駅)

最終更新日:2022/10/17

倉島茂樹院長 くらしま矯正歯科 main

宮前平小学校の目の前に位置し、幅広い年代の患者が訪れる「くらしま矯正歯科」。2004年に開業して以来約20年にわたり、矯正治療専門のクリニックとして地元の歯科医療に貢献してきた。院長の倉島茂樹先生は、これまで多くの歯列矯正に関する症例を手がけてきた矯正治療の専門家。口元の見た目だけでなく噛み合わせの悪化が招く口腔トラブルにも着目し、審美的かつ健全で機能的な口腔環境へと導く治療に力を注いできた。「治療を終えて笑顔になった患者さんの姿を見るのが何よりの喜びです」とほほ笑む倉島先生に、医院の強みや得意とする舌側矯正のこと、そして治療へのこだわりなどを聞いた。

(取材日2022年6月10日)

患者と深く長く付き合っていきたいと矯正歯科の道へ

先生が矯正治療を専門に選ばれた理由を聞かせてください。

倉島茂樹院長 くらしま矯正歯科1

口腔外科を専門とする兄からの勧めも理由の一つですが、患者さんと長くお付き合いしたいと感じたことが大きな理由です。矯正治療は長期にわたることが多く、1回の治療時間も長いですから、じっくりと時間をかけて患者さんと向き合えるところに魅力を感じました。診療時は高校生だった子が結婚し、お子さんを連れて来てくれることもあるんですよ。そんな交流ができるのは、とてもうれしいですね。兄は千葉で歯科医院を営んでいるのですが、私も矯正治療担当として兄の歯科医院に行くことがあります。矯正歯科と口腔外科には密接な関係があるんです。例えば、先天的に歯が欠損していたり骨の中に埋まっていたりする場合は、口腔外科の先生の協力が不可欠です。当院でも、症例によっては口腔外科専門の先生がいらっしゃる近隣のクリニックと連携して治療を行っています。

そもそも、歯科医師をめざしたきっかけは何だったのでしょうか?

歯科医師になりたいと考える以前は、高校教師だった父と同じように、自分も教師になるのだろうと漠然と思っていたんです。しかし、大好きだった祖母の死をきっかけに医療の仕事に興味を持つようになりました。当時のことですが、久しぶりに祖母の家に立ち寄った時、祖母が体調を悪くして倒れていたんです。以前から体調が思わしくないとは聞いていましたが、虫の知らせのようなものでしょうか。そのような経験を経て、進学の際には歯科医師をめざすようになりました。

開業時と比べて、患者さんの属性に変化はありましたか?

倉島茂樹院長 くらしま矯正歯科2

もともとお子さんが多いエリアなので、開業当初からお子さんが多いのは変わらないですね。大人の患者さんも増えていて、中には70代の方もいます。近年は全体的に矯正治療へのニーズが増加している印象です。コロナ禍によるマスク生活が続くうちに治療を済ませたいという気持ちもあるでしょうし、お子さんについては「子どもの将来のために矯正をしてあげたい」という保護者の気持ちが高まっていると感じます。当院は患者さんが安心して治療を開始できるよう、事前に金額を提示するトータルフィー制度を導入しています。診療の度に支払いが発生することはありませんから、お子さん一人で来院することも多いんですよ。一人で来院した場合には、必要に応じて診療後に電話で親御さんに治療内容を説明するなどのフォローも行っています。

矯正治療を通じて子どもの健全な口の発育をサポート

先生は裏側矯正についても経験が豊富だそうですね。

倉島茂樹院長 くらしま矯正歯科3

歯の表側に矯正器具を装着するオーソドックスな方法に加え、歯の裏側に器具を取りつける舌側矯正にも対応しています。お仕事の都合などで目立たない方法で歯並びを整えたい方、思春期を迎え歯の表側に器具があると見た目が気になるという理由から希望する方もいますよ。舌側矯正は、以前は通常より治療期間が長いと言われていましたが、現在では技術も進歩しており、表側に器具をつける方法とそれほど差はありません。同じように目立たない矯正方法としてマウスピース型装置を用いた矯正もありますが、主に歯並びの不具合が軽度の方向けです。ワイヤーを使う舌側矯正はより精密な治療が可能で、幅広い症例に対応します。舌側矯正は装置を歯の裏側に取りつけることから、歯の動き方が少し変わるので、歯科医師の経験と技術力が必要です。どのクリニックでも対応しているわけではありませんが、当院は豊富な症例があるのでご安心いただけると思います。

お子さんの矯正治療について、何かアドバイスはありますか?

最近は、指しゃぶりや口呼吸などが原因で、歯並びが悪化している子が増えているのが気になります。特に鼻炎やアレルギーの子が増えた印象ですが、それにより口呼吸が癖になると、頬の筋肉の影響で歯並びが内側に押されて出っ歯や受け口になったり、歯並びや顎の形が崩れてしまったりすることもあります。顔つきも変わってきてしまうので、親御さんたちはお子さんの癖にも注意を向けてみてください。当院は開業当初から、お子さんの健全な口の発育をサポートするスタンスは変わりませんので、どんなことでも相談してほしいですね。特にお子さんは、矯正治療の開始時期を見極めることが非常に大切なので、しっかりアドバイスさせていただきます。

お子さんの矯正治療の開始時期は、どのくらいがベストなのでしょう?

倉島茂樹院長 くらしま矯正歯科4

まず、歯列矯正治療は歯科医師の力だけでは進みませんから、本人の協力が得られる年齢になってから始めるほうがスムーズです。一般的には前歯4本が生え替わった7~8歳頃に歯科医師によるチェックを受け、開始時期をアドバイスしてもらうと良いでしょう。その時に本人が嫌がるようなら、気が向くまで待つ方法もあります。ただ、顎の発育や永久歯の生え替わりは12歳、顎の成長は14歳前後でほぼ完成するので、それ以降では治療の選択肢が変わることも念頭に置かなければいけません。特に、受け口など顎の骨に関わるケースでは、適切な時期を逃すと改善が難しくなります。その子が本来持っている健全な口腔環境へと導くためにも、ベストな時期に治療を開始することが大切です。早い時期に受診だけでもしていただければ、後の治療の選択肢を増やすことができますよ。

患者との意思疎通と信頼関係が良い治療結果を生む

先生が診療の際に心がけていることは何ですか?

倉島茂樹院長 くらしま矯正歯科5

歯列矯正は、患者さんの協力なしには進みません。お互いが信頼し合ってこそ良い治療結果に結びつきますから、患者さんとの意思疎通をしっかりと図り、密にコミュニケーションを取るようにしています。治療の方法や費用面での相談に応じるのはもちろん、「今こんな治療をしているんですよ」と、治療の経過も丁寧に説明します。そうすることで患者さん自身もその時の状態を把握でき、安心できると思うんです。また、できるだけ治療以外の話も積極的にするよう心がけています。お子さんの場合は、学校での出来事や習い事の話をすることも多く、子どもたちから「歯医者さんというより学校の先生みたい」と言われることもあるんですよ。

先生がやりがいを感じるのは、どんなときでしょう?

患者さんの中には、長年にわたり口元にコンプレックスをお持ちで、口数が少なく笑うことを躊躇してしまう方もいます。しかし、治療が進むにつれて表情が明るくなり、笑顔が増えて積極的にお話をしてくださるようになるものなんです。そんな患者さんの生き生きとした姿を見られたら、「この仕事を選んで良かった」と心から思いますね。歯並びにアプローチしていくことは、表情や性格、生活にまで良い影響を与えるのだと本当にうれしい気持ちになります。

では最後に、読者の方へのメッセージをお願いします。

倉島茂樹院長 くらしま矯正歯科6

矯正治療はある程度の治療期間が必要ですし、費用面での不安からなかなか踏みきれない方も多いと思います。しかし、悪い歯並びは見た目の問題だけでなく、虫歯や歯周病、顎関節症など、あらゆる口腔内トラブルの原因になります。つまり、歯並びを整えることは予防にもつながるんです。人生100年時代ですから、お子さんはもちろん、40~50代からのスタートでも遅すぎることはありません。近年は矯正装置の材質も進歩しており、ステンレス製の硬いワイヤーだけではなく、しなやかな優しい力で矯正するワイヤーも誕生しています。それらの装置をうまく使えば、痛みや通院回数を減らせる可能性もあるんですよ。そういった進化も取り入れながら患者さんに適した治療を行いますので、ぜひ一度ご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

・子どもの矯正治療
第1期治療/44万円程度、第2期治療/44万円程度
・成人の矯正治療
表側矯正/77万~88万円
舌側矯正/上下とも裏側からの舌側矯正 110万~121万円、上は裏側、下は表側からの矯正 93万5000円~104万5000円
マウスピース型装置を用いた矯正/44万~88万円
部分的な矯正/20万円~41万2500円(歯数により異なる)

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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