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菅野真利子 院長の独自取材記事

菅野歯科医院

(川崎市宮前区/宮崎台駅)

最終更新日:2019/08/19

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宮崎台の静かな住宅街に凛と佇む白い一軒家。玄関先の瑞々しい植物に出迎えられドアを開くと、院長・菅野真利子先生が姿を見せてくれた。ざっくばらんに何でも相談できそうな、飾り気のないお人柄。太陽の光が差し込む診察室で、これまでの人生について、自らの医院について、菅野先生はゆっくりと語ってくれた。帰り際、ふと医院を見上げると、二階自宅の庭には愛犬チョコちゃんが。元気な声で「また来てね」と言わんばかりに見送ってくれた。(取材日2007年2月1日)

歯医者が嫌いだったから、歯医者になりたかったんです

先生が育った環境は?

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栃木県の農家の三女、三人娘の末っ子なんです。母親が、手に職もなく女性として苦労をしたそうで、子供には手に職をつけて欲しい言われ、一番上の姉は栄養士、二番目の姉は看護士を経て助産士になりました。今は鍼灸師の学校に行っているんですよ。末っ子の私は、歯学部に行かせてもらいました。

数ある職業の中、なぜ歯医者だったんですか?

歯医者が嫌いだったからなんです(笑)。自分が歯科医師になれば、歯医者に行かなくて済むかなと思って。でも、自分の歯は自分で治せないということに、後から気付いたんですけどね(笑)。とにかく私自身、痛いのが嫌だという実体験がありますから、歯科医になった今も、患者さんには痛くないようにと心がけています。

どんな学生時代を過ごされたんですか?

あまり社交的でもないし、人が集まるところには行かないタイプだったんです。でも運動は好きなんですよ、子供の頃はテニスもやっていましたし。大学の時は弓道をやっていました。理由は、弓道の袴が可愛いから、着たくて(笑)。大学は、城西歯科大学(現・明海大学)に通っていました。学部柄、男子学生が多かったんですが、忙しくなると夜中まで実習があったので、男女関係なく朝までレポートを書いたり、何人かで男の子の下宿に泊まり込んでずっとレポートを書いたりして(笑)。一生懸命やっていました、合宿のようにね。

スポーツは今もされているんですか?

今は、太極拳とムエタイをやっています。ムエタイは去年始めたばかりなので、まだカッコがつかないんですけどね。といっても、格闘技というよりは、トレーニングなんです。ボクササイズに近いのかな。ミットを打つんです。試合とかをするわけじゃなくて(笑)。良い音がして、気持ち良いんですよ。

歯科治療は痛くないこと、それが一番

大学卒業後の話を聞かせてもらえますか?

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卒業後は友達の紹介で、所沢と川越の歯科医院に勤めました。その後結婚して子供を産んだ後は、東京の杉並区にある主人の父の歯科医院を手伝っていました。当時、主人は別病院の勤務医をしていたのですが、心臓が弱くて体調が悪くなってきたので、勤めに出ずに自宅で開業をしようということになり、主人の父親が持っている土地を借り、この場所に決めました。開業のために建築も進んでいたんですが、開業予定の9月を前にして、7月に主人が亡くなってしまいました。平成9年のことです。主人名義の開業予定でしたし、どうしようかとも思いましたが、もう全てが開業に向けて動いていましたから、そのまま私の名前に変更して、8月にはこちらに引越をし、9月に開業しました。

苦境を乗り越えての、開業だったんですね。

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そうなんです。設計に関しても、一階の医院部分は主人が友人の建築士の方と全て決めていましたから、どうなっているかもわからない状態でしたし、医療器具や材料なども主人が頼んでくれていたから、開業準備中に送られてきた段ボールを「これ何だろう?」と言いながら開けたりしたこともありました。「私にできるのかしら」と不安に思う日もありましたが、もうやるしかないと気持ちを切り替えて、たくさんの人の手をお借りして、開業することができました。子供はまだ小学生でしたし、突然の出来事で苦労をさせてしまいましたが、もう大学一年生、しっかり者に育ってくれました。今は私が叱られているくらいです(笑)。

医療スタンスとして、先生が掲げていることは?

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障害児医療の研修をしていたということもあって、子供の治療に親身になりたいなと思っているんです。歯科治療って、音や匂いもそうですが、何と言っても痛いのが一番嫌ですよね。痛みがなければ、そんなに辛いことはないと思うんです。ですから、まずは痛くない治療を目指していますね。私が言うと信憑性がないのですが、麻酔など注射した時に患者さんから「針使わないんですか?」って言われたことが何回かあるんですよ。針を刺す時の痛みを感じないそうなんです。

すごい!どんな配慮を?

ひとつひとつは細かいことなんですけど、まず薬液の温度を人肌にすること。患者さんが緊張して筋肉が固まっていると痛みを感じますので、針を刺す瞬間は、患者さんに力を抜いてもらうようにします。そして薬を注入する時も、自然の圧力に任せて、自分で押さないようにしています。薬液が自然に入るには、普通の2倍くらいの時間がかかりますが、その代わり麻酔したことも気付かないくらい、痛みはないんです。一番良い例が、うちの息子なんですよ。今まで乳歯は自然に抜けていたようなんですが、最後の一本になった時に、私が抜くことになったんです。麻酔して歯を抜き、綿を噛ませて「まだしびれているからほっぺた噛まないように気をつけて」って言ったら、うちの息子が「なんでしびれてるの?」って言うので「麻酔をしたからだよ」って。針を刺したのに気付かなかったって言うんです(笑)。

患者さんと外で会っても、気付かれないことが多いんです(笑)

魔法の注射ですね!細かい心遣いは、女性ならではなのかもしれないですね。

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そうかもしれないですね。男の人なら元々、力もあるでしょうけれど、私はもう力があまり入らないので(笑)。自分も力を入れずに、患者さんにも楽な方法を考えるようになりましたね。無理矢理な治療はしたくないんです。これからも地域の歯医者として、ずっとやっていけたらいいなと思っています。でもね、実は患者さんに、外で会っても気付かれないことが多いんですよ(笑)。診療中は、白衣に眼鏡(ゴーグル)とマスク、髪も縛っているんですが、外へ出かける時は、眼鏡もマスクもしていませんし、一応お化粧もしているからでしょうかね(笑)。だから休みの日に、外で患者さんにお会いした時は、「お〜!?」って驚かれるんです。そんな驚かなくても、なんて(笑)。

女性はオンとオフを切り替えますからね。

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はい(笑)。服装も派手で、光っていたり、キラキラふわふわしたものが好きで。実は、ピンクや赤が好きなんです。オレンジも好きなんですが、着ると似合わない(笑)。二階が自宅ですし、普段は朝起きて白衣に着替えてここに来て、お昼は二階でご飯を食べて、夜までここで仕事をして、終わればまた二階で夕食の用意をして、という生活ですから、勤務日は家から一歩も出ないことが多いですし、お洋服を買っても着る機会が少ないんです。だから木曜と日曜のお休みは、なるべくおしゃれして外に出るようにしています。

どんな休日なんですか?

近所のスーパーで日常的なものを買ったり、ムエタイの教室が用賀にあるので、その帰りに二子玉川か溝口あたりで買い物をしたりしています。買い物が好きですね。家には、犬と猫、水槽にはメダカとドジョウとエビがいます。メダカが卵を産むのでね、子供を孵すのが楽しいんですよ。毎朝、産んでるかどうか確認するんです。地味ですね(笑)。

これからはどんな医院でありたいですか?

誰でも気軽に来れる医院、歯医者が怖いという人でもとりあえず来ていただける医院でありたいと思っています。痛いことをしないように心がけていますし、いよいよボロボロの状態になってしまった人にも、「こんな状態になるまで放っておいて」なんて怒りませんので(笑)。診療方法も患者さんのライフスタイルに合わせて相談しながら、できる限りみなさんの要望に応えていきたいと思っています。

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