川上 富清 院長の独自取材記事
川上歯科パンジョ診療所
(堺市南区/泉ヶ丘駅)
最終更新日:2026/01/15
泉北線泉ヶ丘駅から徒歩3分。駅前の複合ビルの中にあるメディカルモールの大きな一角を占めるのが、川上富清先生が院長を務める「医療法人 富歯会 川上歯科パンジョ診療所」だ。広々とした待合室には熱帯魚の水槽が置かれ、洗練された空間を演出している。また、開放的に設計した診療スペースのほか、個室の診療室も用意されている。さらに、詰め物やかぶせ物などは時間のロスなく製作することができるように、階下に歯科技工所を併設。子どもから高齢者まで幅広く対応し、近年は診療内容や受診環境においてデジタル化を推進しているという。「歯科治療の利便性を向上させ、地域の人々の健康増進につなげたいです」と意気込む川上院長に、じっくりと話を聞いた。
(取材日2017年8月3日/再取材日2025年11月4日)
幅広い治療で患者の期待に応える
こちらは開業されて20年以上になるそうですね。

おかげさまで、当院を開業してからもう23年ほどになります。長い間、多くの方に足を運んでいただき、本当にうれしく思っています。もともとは隣の深井駅近くで42年ほど前に開業し、泉ヶ丘駅前へ移転しました。当時、泉北ニュータウンの中心にあるショッピングモール内でも医療機関が入れるようになったのですが、スペースが限られていて。そこで、もう少し広い場所を探していたところ、現在の場所が空いたんです。近隣の医師にも声をかけ、歯科を中心としたメディカルモールとしてスタートしました。最近は泉ヶ丘駅周辺に近代的な病院の移転が進み、今後ますます多様な患者さんがお越しになることが予想されます。当院でも、さまざまな世代の方が安心して歯科医療を受けられるよう体制を整えています。
具体的にはどのような取り組みをされていますか?
昔から「それはうちではできません」とは言いたくないという思いがあり、一般歯科で対応できることはできるだけすべて自院で行えるよう努めてきました。インプラント治療、歯列矯正、歯周病治療、審美歯科、ホワイトニング、ノンクラスプ義歯、顎関節症、口臭の相談など、幅広く対応しています。法人グループ内には当院をはじめ3つの診療所があり、多くの歯科医師が在籍しています。それぞれの専門分野を生かして治療を行っているのも特徴です。私もインプラント治療は、こちらに開業する前、1980年代から取り入れており、早くから経験を積んできました。先進の治療技術や材料を積極的に導入し、患者さんが安心して通えるワンストップの歯科診療をめざしています。
近年はデジタル化を推し進めているそうですね。

歯科医療の分野でもデジタル化が急速に進んでおり、私自身も早い段階からその流れを意識してきました。現在、院内のデジタル化を段階的に進めており、将来的には受付から会計までを電子カルテや患者認証、アポイント管理などで一元化し、よりスムーズな院内フローを実現したいと考えています。診察券アプリや二次元コードによる受付、キャッシュレス決済など、スマートフォンとの連携も進めており、待ち時間や支払いの手間を減らすことで、患者さんの利便性向上につながると期待しています。そうすることで歯科治療へのハードルが下がり、地域の皆さんのお口の健康、ひいては全身の健康を守ることにつながると考えるからです。もちろん、スマートフォンをお持ちでない方のために従来どおりの方法も残し、誰もが安心して受診できる環境づくりを整えていければと思います。
精度の高い詰め物を作るためデジタルとアナログを融合
治療においてもデジタル化を推進されています。

最近では、従来のように型採りの不快感が少なく、撮影も比較的短時間で済む口腔内スキャナーが使われるようになりました。これによりマウスピース型装置を用いた矯正も進化しました。当院では下の階に歯科技工所を併設しています。歯科技工所を院内に持つことで、仕上がりの微調整や急な修正、患者さんの要望にも柔軟に対応できればと思っています。CAD/CAMや3Dプリンターなどデジタル技術がどんなに進化しても、やはり最終的な品質を支えるのは職人である歯科技工士の目と手の技。人の技とデジタル技術の融合により、より高精密な歯科医療の提供につなげていきたいです。
どのような患者さんが通われていますか?
当院にはお子さんからご高齢の方まで、幅広い年代の患者さんが通われています。深井の診療所の頃からの患者さんもおられ、皆さん年齢を重ねられましたが、今もお元気に通ってくださっています。昔は90歳を過ぎると総入れ歯の方が多かったのですが、今は自分の歯がしっかり残っている方や、インプラントを入れている方も見られます。また、自分の歯で食べられる方は元気なことが多い気がします。当院では早くから予防歯科に力を入れており、定期的にメンテナンスに通ってくださる方がほとんどです。歯に対する意識が高まり、今では年代を問わずホワイトニングを希望される方も多くなっています。皆さんの「健康で美しい歯を保ちたい」という思いを、私たちも全力で支えています。
予防意識が高いのは、スタッフの方たちの力も大きいですね。

本当にスタッフにはいつも助けられています。皆、責任感が強くて、患者さん思いの人ばかりなんですよ。それぞれが信頼関係をきちんと築いていけるよう努めていますね。当院の歯科衛生士は担当制ではないのですが、「あの人にしてもらいたい」と言ってくださればご希望に沿うこともできます。定期的なメンテナンスでは、エアフローを導入しています。温水機能がついているので、知覚過敏の方でも安心して受けていただけますし、施術時間も短くなっただけ、患者さんとお話しする時間も増えるので、より丁寧なケアに取り組めるようになりました。年に1回は全体ミーティングも開いて、外部の講師をお招きして勉強会をしています。皆で前向きに学びながら、より良い医療をめざしています。
いつまでも自分の歯で食べられるよう、患者をサポート
現在注目している診療はありますか?

これまで当院では、できるだけ早く新しい技術を取り入れてきました。最近特に感じるのは、マウスピース型装置を用いた矯正の進化ですね。昔はワイヤーが主流でしたが、今は取り外しができるタイプが増えて、清掃しやすく、虫歯や歯周病の予防にもつながるんです。見た目も自然で、痛みも少ないので、これまで矯正を迷っていた方でも始めやすくなっています。矯正というと「見た目をきれいにする」ためのものという印象が強いですが、実は噛み合わせを整えてしっかり噛めるようにするという大事な機能的な目的もあるんです。結果的にお口の健康を長く守ることにもつながります。そういう意味では、気軽にできるようになった今こそ、将来の健康を考えて取り組んでいただきたい治療ですね。
診療時に大切にしていることは何ですか?
患者さんと接する時に一番大事にしているのは、特別なことではなくて「当たり前のことを丁寧にする」ということなんです。例えば、お名前をきちんと呼ぶ、笑顔でお話ししする、患者さんへお渡しするものは両手を添えるなど、本当にそれだけなのですが、意外と大事なことですよね。うちではそういった基本的なことを、毎朝スタッフ全員に伝えています。小さなことでも積み重ねれば、患者さんに安心していただけるし、信頼関係を築く土台になると思っています。実際、最近では私が言わなくてもスタッフのほうが自然にできています。ありがたいですよね。私も負けないように、同じ気持ちで患者さんと向き合うようにしています。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。

皆さんにお伝えしたいのは、とにかく「予防が一番」ということですね。毎日の歯磨きをきちんと続けること。これが基本です。自分ではしっかり磨けているつもりでも、意外と「磨き癖」ってあるんですよ。ですから、年に2〜3回は定期検診でチェックしてもらうのがお勧めです。お子さんがいらっしゃる方は、食べたら磨く、ダラダラ食べない、この2つを意識するだけで十分です。一度習慣になってしまえば、歯磨きをしないと気持ち悪いと感じるほどになります。私たちは、皆さんがいつまでも自分の歯でおいしく食事を楽しみ、元気に過ごせるように、その思いに寄り添いながらお手伝いしていきたいと思っています。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/27万5000円~、ジルコニアインレー/6万6000円~、ジルコニアクラウン/13万2000円~、ノンクラスプデンチャー/11万円~、マウスピース型装置を用いた矯正/49万5000~66万円、ホワイトニング/1万1000円
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

