今 政宏 院長の独自取材記事
溝口矯正歯科
(川崎市高津区/溝の口駅)
最終更新日:2025/07/15

溝の口駅からわずか徒歩1分、アクセス抜群の立地に構える「溝口矯正歯科」。1995年に開業して以来、矯正歯科一筋で地域の歯並びと噛み合わせの健康を守り続けてきた。「国内に限らず、海外の勉強会にも積極的に参加して、今も研鑽を重ね続けています」と語る今院長。その探求心は衰えることを知らない。矯正を提供する際は、「矯正が日常生活の邪魔しないように」という患者への配慮が光る。特に注力している小児矯正をはじめ、成人向けの舌側矯正やワイヤー矯正、マウスピース型装置を用いた矯正まで幅広く対応する、日本トップクラスの矯正歯科診療の提供をめざす今院長に、開業への思いや診療にかける情熱を聞いた。
(取材日2025年7月2日)
地域に根差した矯正歯科を専門とするクリニック
こちらは矯正歯科を専門とするクリニックだそうですね。

はい。虫歯・歯周病治療やインプラント治療、審美歯科など、一般歯科をはじめとする多様な領域に対応するクリニックとは異なり、当院は矯正歯科の専門的かつ高水準な診療のみを提供しているクリニックです。子どもから大人まで、患者さんごとに適した矯正方法をご提案し、口腔内の機能と審美性が良好である最適な状態にすることを目標に掲げています。バランスの良い歯並びや噛み合わせは、健康的で快適な生活を過ごすためにとても大切であるのに加えて、患者さんご自身の自信にもつながると考えています。患者さんは他院からの紹介で来られる方も多くいらっしゃいますが、紹介がなくても「歯並びや噛み合わせ、口元が気になる」という方は、ぜひ気軽に相談しに来ていただければと思います。
そもそも、今院長はなぜ矯正歯科を専門にしようと思ったのでしょうか?
大学生の時、図書館で矯正歯科を専門とする歯科医師の本を見つけて読んだんです。それをきっかけに、矯正歯科とはどのような分野なのかを深く理解し、そして魅力を感じたんです。それから国内に限らず海外の勉強会や研究にも数多く参加し、基礎から応用まで、矯正歯科について研鑽を積み続け開業につなげました。開業の地として溝の口を選んだのは、当時この地域には一般歯科を標榜するクリニックは充実していましたが、矯正歯科を専門にやっているクリニックがなかったので、矯正歯科を専門とするクリニックを開業することに大きな意味があると思ったのです。
地域の歯科クリニックとの連携を大切にされているとお伺いしました。

矯正を進める中で、虫歯・歯周病治療や親知らずの抜歯など、どうしても他の一般歯科や歯科口腔外科の協力が必要になることがあります。その際は、私が頼りにしていて、患者さんにとって本当に「良い」といえるであろうクリニックを紹介させていただいています。必要なときにすぐに紹介ができるように、紹介元であるクリニックはもちろん、地域の一般歯科クリニックや大学病院、総合病院の口腔外科などと、日頃からしっかりと連携を取ることを心がけていますね。患者さんがどこに行っても安心して診療を受けられるような環境や体制をつくることが、私たち歯科医師の役割だと思っています。
患者ニーズに応えられるように幅広い矯正方法を用意
特に力を入れているという、小児矯正について教えてください。

溝の口は子どもが多い地域ということから、小児矯正を希望される患者さんが多い印象です。ですから、そのニーズにしっかりと応えられるように、小児矯正に力を入れているのです。成長期の子どもは顎に問題がある場合が多いんですが、矯正によって成長を正しい方向に誘導することで効率良く、しかも痛みは少なく改善をめざせます。そのことからも、歯並びや噛み合わせが気になったら、乳歯がまだ残っている7歳頃に矯正歯科の専門家による検診を受けるのがお勧めです。検診を受けることで、まだ矯正は必要でないと判断できたり、その子どもにとって適切な矯正の開始時期を予測できたりします。また当院では小児矯正と合わせて、舌の癖改善のためと鼻呼吸に導くために口腔筋機能療法(MFT)を行うこともあります。
成人向けの矯正はどのような物を提供されていますか?
成人向けの矯正は主に歯の表面にブラケットを接着してブラケットの溝にワイヤーを装着するワイヤー矯正と、歯の裏側に装置を装着する舌側矯正、取り外し可能で普段と同じように食事や歯磨きが可能であるマウスピース型装置を用いた矯正を提供していますね。患者さんの口腔内の状態や希望をしっかりと確認した上で、適切だと思う矯正方法を提案させていただいています。中でも当院が力を入れて提供しているのが舌側矯正です。この矯正方法には、他の人に矯正中だと気づかれにくい、虫歯のリスクが低い、口唇や粘膜が傷つきにくいというメリットがあります。また当院では、治療中を少しでも快適に過ごしていただきたいという思いから、舌側矯正を提供する際は患者さん一人ひとりに合わせたオーダーメイドの小さい装置を採用しています。
診療時に心がけていることをお聞かせください。

丁寧に診療を行うことを心がけています。また可能な限り痛みが出ないように矯正ができたらとも考えており、その工夫の一環として、当院では積極的に先進の情報を調べた上で良いと感じた物を取り入れるようにしています。例えば、性能は従来どおりだけれども歯に固定する装置は小さくなっているため、口唇や粘膜がより傷つきにくいという物など、さまざまな種類の装置を用意していますね。装置を取り入れる際に注意しているのが、必ずしも「先進=良い物」ではないということ。新しいかどうかではなく、矯正中に口内炎になりにくい、違和感が少なく日常生活を邪魔しないかどうかを重視して選んでいます。ですから当院では、機能的に優れている20年以上前からある装置を、今も変わらず使う場合があります。
チーム医療で実現する質の高い矯正
スタッフの役割と強みについて教えてください。

当院の歯科衛生士は全員、矯正歯科について専門的に学んでいることが特徴です。私だけではなく歯科衛生士も、矯正に関するご質問・相談に対してしっかりとお応えできます。そんな歯科衛生士たちには、患者さんがいらっしゃったらまずは口腔内や装置のチェックを行ってもらっています。この時、歯科衛生士たちは自ら進んで、「何か気になることはありますか?」とお声がけして、矯正や口腔内のことをはじめ全身の調子や生活の状況など、さまざまな情報を引き出すことに努めています。おかげで患者さん一人ひとりに合わせた診療につなげられていると感じています。衛生士が口腔内と装置のチェックを行った後、私が調節などを行い、最後にもう一度歯科衛生士による口腔内全体の再確認を実施しています。こうしたスタッフ同士の強固な連携も、当院の強みだと思います。
今後の展望をお聞かせください。
現在すでに連携をしているクリニックや病院と、より綿密に情報交換などを行おうと思っています。そして患者さんのメリットになる情報を集めて、寄与していきたいです。また、院内の医療機器や設備も、随時新しい物に変えたり導入したりしていこうと思っていますね。ただ知識や技術、素材を選ぶときと同じく、新しいから必ずしも良い物だとは考えていません。あくまでも患者さんに恩恵があるかどうかを重視しながら選んでいきたいです。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。

当院ではどのような流れで矯正を行っているか、それぞれの矯正方法のメリット・デメリットなどをきちんとご説明します。そして、患者さんがそもそも矯正に踏みきるかどうかを、慎重に考えていただけるような対応を大事にしています。当院で矯正を行うことに対して、患者さんが自身にしっかりと恩恵がありそうだと感じた上で選んでいただきたいという思いからです。実現のためにも、20分~30分の無料カウンセリングを設けています。午前と午後の診療開始前、午後の診療が終わってからと、診療と切り離した時間帯にゆっくり相談をしていただける枠をきちんと設けましたのでご安心ください。また今後も積極的にさまざまな勉強会や研究に参加して研鑽を重ね、患者さんにとって最適な矯正をお届けできるように努めます。何か困ったことや気になることがあれば、何でも相談しに来てください。お待ちしています。
自由診療費用の目安
自由診療とはマウスピース型装置を用いた矯正/45~90万円、小児矯正/35〜45万円、ワイヤー矯正/65〜85万円、舌側矯正/100〜130万円
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。