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三浦 徳明 院長の独自取材記事

三浦歯科医院

(川崎市高津区/津田山駅)

最終更新日:2020/09/14

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津田山駅から徒歩2分。三浦徳明院長が率いる「三浦歯科医院」は30年以上にわたって、地域密着型の歯科治療を提供し続けている。住みやすく雰囲気の良いこの地域にふさわしく、明るく清潔な雰囲気の同院では、「地域で必要とされる限り治療を続ける」ことをモットーに、小さな子どもから高齢者まで幅広い年齢層の患者に対応。その言葉を実践すべく、高齢になり通院できなくなった患者への訪問歯科診療も最近、スタートさせたのだそう。高津区歯科医師会の会長も務め、地域活動でも貢献し続けている三浦院長に、地域や患者、そして訪問診療への思いを聞いた。
(取材日2019年6月17日)

訪問診療で地域の高齢者の口腔ケアをサポート

開業して30年、歯科医院の現状も日々変化していると思います。

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当院は小学校の目の前にあることもあり、開業した当時は待合室で子どもたちが走り回っていましたが、今は本当に子どもの虫歯が減りました。フッ素塗布やキシリトールなど予防への取り組みが盛んになり、親御さんの予防の知識が増えデンタルIQが上がったことが大きいと思います。虫歯から歯周病への移行や、メタボリックシンドロームの患者さんや予備軍を確認する特定健診など、全身についての知識や関心が患者さんにも広がっていますね。一方で、高齢化が進み、高齢者への歯科診療への取り組みが重要視されるようになりました。当院でも訪問診療を開始し、足腰が弱り通院できなかった患者さんのご自宅を訪れて口腔ケアを行っています。患者さんだけではなく私自身も年を重ねていますし、ますます訪問歯科診療のニーズは高まっていくだろうと感じています。

高齢者のお口の健康を保つために家族ができることはありますか?

家族が関わることはなかなか難しいですね。サポートの形はさまざまにありますが、お仕事に支障が出たり、そもそも離れて暮らしている人も多く、何週間に一度しかご実家に顔を出せない人もいます。私たち歯科医師ができることは限られていますが、お口のことについては歯科医院にご相談くださればと思います。例えば、食事について、今は固い物を食べられている人も、だんだんやわらかい物や刻み食、ミキサーで崩したものやとろみをつける必要が出てくると思います。そういったことも歯科医院で取り組むべき点であると考えています。

日々の診療で、気をつけていることはありますか?

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患者さんにご自身のお口の中の状況を知ってもらうためには、視覚に訴えることが必要になります。ただお話をするだけでは、「ふーん、そうだったの」と右から左へ流れていってしまいますので、画像をお見せしながら説明するようにしています。また、院内の掲示板にポスターを貼っておくと、皆さん待っている間にお読みになっていただけるようで、がんや歯周病についてなど質問されることもあります。そういったことも大切だと思いますね。また、高齢になると内科的疾患を持つ患者さんも多く、歯周疾患と糖尿病の関係性は深く、歯周病が悪化すれば糖尿病も悪化し、糖尿病が悪化すれば歯周病が悪化する傾向がありますので、糖尿病の患者さんは、両方の数値を見比べながら歯周病の治療を進め、1ヵ月に1回チェックして指導をしています。

口の健康から全身の健康へ、多職種で取り組みたい

今まだ元気に通院できる患者さんにはどのような指導をされていますか?

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インターネットやテレビなどからもたくさんの情報を知ることができる時代ですが、そういった知識は間違ってはいないにしても、習慣づけることが難しいものがたくさんあります。生活習慣は人それぞれですから、その人にあった治療法やおうちでのケアを提案するようにしています。また、10種類以上の薬を飲んでいる人も多いので、そういった方には必ずお薬手帳を必ずお持ちいただき、確認しながら進めていきます。お口は全身の健康の入り口です。これからの歯科の仕事は、健康診断や口腔診断によって、より早く病気を見つけ健康寿命を延ばすこと。病気のリスクを下げられれば、大きな治療費がかからなくなりますので医療費も下げられるんですよ。そういったことを歯科でもしっかり取り上げていきたいです。

訪問歯科診療を始めて、提供する治療に何か影響はありましたか?

入れ歯やブリッジのほか以前はインプラント治療にも対応していましたが、訪問歯科診療を始めてわかったのが、若い頃に入れたインプラントが、口腔ケアがきちんとされないままお口の中で残っている人がいること。それを見て、人工物はいつかはダメになるということを再認識し、インプラントに少し抵抗感を持つようになりました。もちろんインプラントを否定するわけではありません。歯を失った人が理想的な生活を送るためには必要な治療法ですが、年齢や生活環境によってはなかなか難しいなと思ってしまいます。それに比べ、義歯をしっかり使えれば問題なく噛むことができますし、修理をすることも新調することもできます。そういった背景があり、当院では再度義歯の治療に力を入れるようになりました。

歯科医師会での活動を通して、地域に貢献もされていますね。

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私が会長を務めている高津区歯科医師会では、高津区内の介護施設や特別養護老人ホームへの訪問診療を積極的に行っています。不定期ですが、高齢者を対象にしたお口の健康に関する講習会も開いています。また、クリニック側の窓口として、歯科と医科の連携も積極的に進めています。歯科と医科の連携もまだ進んでいるようで進んでいない面もありますが、お口の健康から全身の健康へつながるという考えのもと、医科、歯科、薬剤師や栄養士など多職種で地域の患者さんの健康を維持していけるように、促進していければと考えています。

コミュニケーションと信頼関係を大切にした診療を

ところで、先生が歯科医師になったきっかけは何でしたか?

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幼少の3〜4歳くらいに、はやりの病で入院することになってしまいまして。その頃から、命を助けてくれた医師になるというのが1つの夢だったんです。親は教師で医療の世界に縁はなかったのですが、中学・高校と成長するに連れて、近隣にあった当時は新設校としてできた鶴見大学に惹かれ、医科ではないものの同じ「医師」である歯科の道に進みました。卒業後は出身大学の医局で補綴を専攻したのですが、その頃に尊敬していた先生のもとで勉強できたことは、本当に大きな財産になりました。その経験もあり、一般歯科での勤務を経てここ地元で歯科クリニックを開いた際には、入れ歯で人のお役に立てたらよいなとも思っていましたが、当時は小学生の診療がほとんどで、補綴学が生きる場面はそれほど多くはなかったように思います。

診療の合間に息抜きでされていることは何ですか?

テニスとゴルフです。テニスは中学生の頃から続けているので、プレーする回数は減っても「生活の一部」という感じですね。ゴルフは、ほかの分野の多くの人と出会えて話せる場としても刺激を感じています。

今後クリニックで積極的に取り組んでいきたいことはありますか?

やはり高齢者への医療で、オーラルフレイルの予防に努めていきたいです。そのために欠かせないのが歯科衛生士の存在です。筋肉が衰え老化すると噛む力も歯もなくなってしまい、大変な思いをしながら生活することになるので、予防やケアを歯科衛生士とのチーム医療で取り組んでいきたいです。また、訪問診療を行う上で、義歯その重要性などを今一度考え、先を見据えた治療をやっていきたいと思います。今、開業して33年がたったのですが、70歳になるまでは頑張りたいですね。年齢が上がるといろいろな役職がついてまわり、診療時間を確保するのも大変ですが、うまく時間をやりくりしていきたいです。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

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目の前の小学校の学校歯科医をしているので、1年に1度ブラッシング指導に伺っています。5年生がちょうど混合歯列から永久歯に生え変わる時期なのですが、そこから予防は始まります。僕らが診られるのは小学校卒業までで、中学、高校、大人になると虫歯が増える傾向にあるのですが、自転車と同じで予防も一度できるようになれば習慣になりますので、ぜひ小学生の頃から予防を続けていってほしいですね。患者さんの中には、小学校で教わった方法でずっと歯を磨いていたから、自分の歯を残せたんだと言ってくれる人もいて、お役に立っていると思うとうれしいです。当院では、患者さんとのコミュニケーションや信頼関係を大切に、診療していきたいと思っています。

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