鬼久保 平 院長の独自取材記事
おにくぼ矯正歯科
(上尾市/上尾駅)
最終更新日:2026/02/20
JR高崎線・上尾駅東口から中山道を経由して歩くこと約3分。ビルの1階におしゃれな外観を構える「おにくぼ矯正歯科」がある。駅前からこの地に移転して約20年。院内に入ると、ゆったりとした空間が広がる。診察室は手前の待合室側がクリーニング専用で、待合室にいる母親から施術中の子どもの様子がガラス越しに見える構造。カウンセリングルームや個室スペースを備えるほか、診察室奥にはガラスウォールに水が流れるおしゃれなデザインも特徴的だ。鬼久保平院長はとても穏やかな人柄で、質問にも一つ一つ丁寧に答える姿が印象的。取材では、同院の診療の特徴などを中心に聞いた。
(取材日2016年6月15日/更新日2026年2月3日)
矯正のメリットを理解し、自ら治そうと思ってほしい
院内はとても落ち着く空間で、スタッフの皆さんの仲も良いことが伝わります。

ありがとうございます。この場所には約20年前に移転しました。ガラス越しにお母さんが施術中のお子さんの姿を確認できるようにしたり、しっかりとした個室を備えたりするなど、さまざまな患者さんに配慮しました。またスタッフですが、当院には4人の歯科衛生士が在籍しています。主に、矯正器具を装着した際の虫歯・歯周病予防のために、彼女たちが歯磨き指導を行い、定期的なクリーニングを担っています。また歯科助手も4人いて、みんなよく働いてくれていますよ。歯科医師は、私の他に非常勤で女性の矯正専門の歯科医師がいます。小さなお子さんなどでは女性のほうがあたりがやわらかいので好まれているようですね。女性スタッフたちには、結婚・出産した後もできるだけ長く働いてほしいので、ワークライフバランスを念頭に、より働きやすい職場環境をつくろうといつも努力しています。
こちらでの矯正治療の特色をご紹介いただけますか。
当院では、患者さん一人ひとりに合わせたオーダーメイドの矯正装置を作製し、治療を進めていくことが特色です。まずは精密検査により、現在の歯並びや顎の骨の状態などを詳しくチェック。結果を分析し、その方に適した治療方針をご提案するという流れです。説明の際には、実際の症例をお見せしながらわかりやすくご案内しております。一方で矯正治療は、慣れるまでは装置による不快感や痛みなどが生じやすいものです。そのため当院では、スタッフと連携し、患者さんの不安軽減に努めています。スタッフは明るく話しやすいメンバーばかりです。安心してサポートできる体制を整えていますので、治療への不安はもちろん、期間・費用に関する疑問など、何でも聞いていただければと思います。
地域の学校医も務められていらっしゃるようですね。

現在は上尾小学校と上尾高校の校医として年に1回、高校は生徒が多いので2回に分けて歯科検診のために訪問しています。もちろん専門分野の歯並びや咬合不全なども気になるのですが、よほど状態がひどくて治しておかなければ不安だと思えるケースを除いては、特に矯正を勧めることはありません。なぜなら思春期ですから、そのことを気にしてしまうとかえって良くないとの判断からです。できればご自分の意思で矯正をしようと思ってから相談にお越しいただきたいですね。矯正治療を行うメリットはたくさんありますが、まずは食べ物をよく咀嚼できるようになるとよりおいしく食べられ、なおかつ健康にも寄与することが望めます。また出っ歯が改善すると、口が閉じやすくなり、口呼吸から本来の鼻呼吸に戻ることが見込めます。結果的に横顔のバランスが良くなるなど、見た目的な改善も期待できるでしょう。そうしたメリットを理解していただければと思います。
年代によって矯正の目的は異なる
顎変形症の場合は保険適用される指定歯科医院でもあるそうですね。

顎口腔機能診断施設といい、顎の骨格に異常があり噛み合わせ不全を起こす顎変形症の術前術後の矯正治療に保険が適用される指定の歯科医院です。他の歯科医院からも患者さんが紹介されてくることもありますよ。手術自体は近くの大きな病院で行います。下顎だけなら2時間程度の手術で、その間は私も立ち会います。夏休みを利用して手術されるケースが多く、そのため夏場といえども忙しいです。ただ外科矯正すると根本的なずれを治すことをめざせますので、年頃の女の子などにも喜んでもらえたらと思っています。
現在の患者層は?
お子さんと成人でほぼ半々ですかね。以前はお子さんが多かったのですが、近年は大人も増えまして、今では60代の女性も歯並びを整えたいと来院されています。なぜなら、歯科矯正は年齢によって目的が異なることが多いのです。まずお子さんは顎の成長を利用しながら正しい咬合や歯列に持っていくこと。次に学生さんは歯列を整え、全部の歯を咀嚼に参加させること。一方、大人では歯がない方もいらっしゃるので、バラバラだった歯をスクラムを組むようにまとめることで一本ずつの歯にかかる負担軽減を図ることも。それによって歯周病や歯槽膿漏の進行を防ぐことをめざします。例外は多々ありますが、主目的としては、おおよそそのようになっていると感じますね。当院でも年代に合わせて、カウンセリングをもとに患者さんに提案して治療しています。
どのような矯正器具を使用するのでしょうか?

少し専門的な話になりますが、当院ではストレートワイヤー法という矯正器具ではなく、スタンダードエッジワイズ法という方法を採用しています。これは、ワイヤーに凹凸や傾き、ひねり、ループなどの複雑な曲げを組み込み、個人の歯や歯列に合わせてアーチの大きさや形状も上下の調和をめざしながら調整するためのものです。舌側矯正といった方法もありますが、たわみ具合や負荷も異なりますし、歯の内周より外周につけたほうがより効果が望めるのです。また、外側からのほうが微調整もしやすいですね。歯の裏側はデコボコしているので微調整が難しく、そうすると締める具合がどうしても甘くなりやすいんです。一方、患者さんからすべての歯型を採り、診察の度にそれを見ながら微調整しているのは、フルオーダーメイドで最高の状態になるようめざしているからです。そんな事情を説明することで、多くの方に納得いただけたらと思います。
これからもフルオーダーメイドにこだわっていきたい
歯型をたくさん収納されているそうですね。

ええ。たくさんあるこだわりの一つとして、当院では職人が削ったきれいな歯の模型を使用しているのですが、一人の患者さんに何個も模型を使うので膨大な数になります。ワイヤーを結びつける際に、その模型を見ながらでなければ、曲がり方の度合いや締めつけ具合にずれが出てしまうんです。ですから大切に保存していて、いまや1階だけに収まらず、2階まで模型の倉庫となっています(笑)。しかも患者さんの目の前に出してメンテナンスをしますので、きれいな状態で大切に保管しています。それにより、患者さんだけでなく私も気持ち良く診療に入れますね。ウェブ上で3D画像を見ながら施術できる歯科医師なら、それはそれでいいと思いますが、アナログの良さ、つまり歯科医師が支える職人的な技術というのもまだ先端医療の外科分野でも勝っている部分が多いと思うので、今後も一人ひとりに対応できるフルオーダーメイドにこだわっていきたいですね。
ところで、院長先生の健康法もお聞きしたいと思います。
日々の診療による多忙な身で、自己管理は難しいものですが、これまでに習得してきた歯科診療における技術を高いレベルのまま保つため、意識して体を動かすようにしています。例えば休診日には妻とテニスコートに出かけてプレーしていますし、山野を歩くトレッキングなども始めました。できれば1人で出かけて、空を眺めながらのんびりしたくもありますが「1人で出かけて何かあっては大変」と妻がついてきてくれるので一緒に楽しんでいます(笑)。あとは歯科医師会の集まりでゴルフに2ヵ月に1回程度出かけています。あまりうまくはないのですが、最近はだんだん好きになってきました(笑)。
読者に向けたメッセージをお願いします。

患者さんも増え、とてもありがたいことなのですが、今後も一人ひとりに向き合って、しっかりとフルオーダーメイドですてきな歯並びをつくるお手伝いをしていきたいと考えています。また矯正治療はメンテナンスでお会いする期間も長くなりますので、お子さんが成長される姿を見るのも楽しみです。今後も末永くお付き合いいただけたらうれしいですね。それが私とスタッフの何よりの喜びです。
自由診療費用の目安
自由診療とは歯列矯正
・検査料金/5万5000円~
・矯正料金(本格矯正、メタルの場合)/88万円~
・来院ごとの治療/5500円~

