吉田 和正 院長の独自取材記事
ひかり歯科クリニック
(熊谷市/石原駅)
最終更新日:2024/09/11
生花の香りに包まれた受付では、訪れる人をスタッフが笑顔で迎え、「お元気でしたか? 久しぶりですね」といった会話が続く。そんな温かな雰囲気の「ひかり歯科クリニック」は、秩父鉄道秩父本線・石原駅より徒歩約10分、JR高崎線・熊谷駅からは車で約10分ほどの住宅街にある。吉田和正院長は、2009年の開業以来、ホスピタリティーを大切に良質な歯科医療の提供に努めてきた。院内はサロンのように優雅な空間で、本格的なキッズスペースも用意。歯科技工士や保育士が在籍していることも特徴だ。取材では、同院のコンセプトや重視しているチーム医療、患者への思いなどについて吉田院長にたっぷりと聞いた。
(取材日2024年7月22日)
良質な歯科医療とおもてなしを熊谷の地で
まずはクリニックについてご紹介ください。
開業時からずっと「患者さん目線・患者さんが主体」を大切にしてきました。都会でなくとも、質にこだわった歯科医療とホスピタリティーは実現できると信じ、スタッフ全員が一丸となって付加価値の高いクリニックをめざして邁進してきたと思います。おかげでご近所の方はもちろん、埼玉県の遠方や、東京都内などからも通っていただけるようになりました。小さなお子さんからご年配の方まで、長く通ってくださる患者さんが増えたのは本当にありがたい限りです。
歯科医師として、どのような思いで仕事に取り組んでこられたのでしょうか。
私は歯科医療に対して、以前から特別な思いを抱いていました。人の役に立つことができ、責任もやりがいも大きい。かつ治療やケアを通して、いろいろな人の人生に関わることで一生のお付き合いができる。こんなに幸せな仕事はないと思っているんです。また、「治療して終わり」ではなく、その後もメンテナンスを行い、トラブルがあったらまた治療とずっとその人に寄り添っていけるのは、この仕事の醍醐味だと思います。制服姿で通ってくれていた子が、結婚して「先生、久しぶり」なんて言ってお子さんを連れて来てくれたり。他の病気で入院していた患者さんが退院されて「先生、帰ってきたよ!」と会いに来てくれたり。やりがいも感動も同じくらい深く、本当に天職だと思っています。
クリニックで大切にしているコンセプトはありますか?
歯科医院に対して、恐怖心や嫌なイメージを持っていらっしゃる方は少なくないでしょう。緊張されている方も多いので、当院では「気持ちに寄り添うこと」を何よりも大切にしています。数あるクリニックの中から当院に足を運んでくれた患者さんのために、おもてなしの精神で診療にあたるように努めているんです。それは全スタッフ共通の思いで、受付スタッフ、歯科助手、歯科衛生士、歯科技工士、歯科医師らがそれぞれの立場でホスピタリティーを実践しています。来院時にはまず受付スタッフが温かくお迎えし、適切な声かけをしてリラックスして診察を受けていただけるよう努めています。歯科衛生士は歯科医師と患者さんの間に入り、橋渡しをする潤滑油のような役割を果たします。個々が「目配り、心配り、気配り」を常に行い、思いやりの心で患者さんをおもてなしするようにしているんです。
心に寄り添うチーム医療で価値あるクリニックへ
カウンセリングではどのようなことを意識されていますか。
最初のカウンセリングでは、かなりじっくりとお話をしていますね。まずは現在の状況をお聞きしてお口の中を診察し、検査を行います。そして現状を把握した後に、順を追って一つずつご説明していきます。もちろん、検査前にもこんな検査が必要なんですとお伝えしてから始めていますよ。説明には画像を用いるほか、ホワイトボードに書きながらお話を進める場合もありますね。十分な時間を取ってご自分のお口の中のことを知ってもらい、治療の必要性があれば、ご理解いただけるまでお話しします。患者さんの立場に立つと、なぜ抜いたり削ったりしなければいけないのかを納得してから治療に入りたいと思うのは、当然のことですよね。またそこで終わりではなく、治療の選択肢や今後起こり得るリスク、そしてこの先の人生、ずっと食事を楽しめるようにはどうすればいいかなど、将来を見据えてトータルで説明をしています。
チーム医療がクリニックの要だとお聞きしました。
良質な歯科医療やサービスを提供していくには、そこで働く私たちが生き生きと楽しい人生を送っていることが大前提です。そのためにスタッフが働きやすいよう環境整備をすること、全員が輝けるようにバックアップすることは、院長として当たり前だと思っています。勉強会を定期的に開催していますが、この勉強会では技術的なことより、歯科業界で働いている理由、めざす目標、何をしたら患者さんに喜ばれ、それが自分にとってどう返ってくるのかなど、個々の意識を向上させるような話をする場にしています。この業界には珍しく、スタッフの休みを週3日設けているのも、しっかり休んでもらい、プライベートも充実させてもらいたいという思いがあってのこと。10時から18時までしっかりと患者さんに寄り添い、全力で向き合っていたら心身ともに疲弊すると思うんです。自分が幸せだからこそ、患者さんに良い歯科医療や対応を提供できると思っています。
スタッフの皆さんの魅力はどのようなところにありますか?
私はダイヤの原石を見つけるのがうまいようで、当院には個性豊かなスタッフがそろっています。お子さんの診察が得意、年配の方からの信頼が厚い、手技が職人的、話すと元気になるなど、とにかく「あの人に会いたいから来る」というように、みんなにファンがついてるんです。何か光るものがある人は、魅力的ですよね。本当の意味での「良質な医療、おもてなしの精神」とは、スタッフ全員が同じビジョンのもと、患者さんのために自分に何ができるかを考えて動くことだと思っています。大切なのは、チームで患者さんの求めるゴールに向かって一緒に寄り添っていくこと。そしてお悩みの原因を探り、その方にとって適切な解決方法や、数十年先のことまで考えたプランを提示できること。これが当院の理念であり、誇りでもあると感じています。
ずっと通い続けてもらえるクリニックであるために
歯科医療に恐怖心のある方にはどのように対応されていますか。
小さなお子さんや痛みに敏感な方、歯科恐怖症の患者さんにとっては、歯科治療はハードルが高いものでしょう。ただでさえ、歯科医院は嫌な場所というイメージが強いでしょうから。私はそのような方々を無理やり説得するのではなく、「機が熟すまで待つ」ことを大切にしています。お子さんには当院のキッズルームに遊びに来るついでにお口を見せてねと話していますし、歯が抜けそうであっても、処置が嫌なら歯に糸をかけてあげて、家でできそうならやってみてねと伝えて帰します。痛みに敏感な方には極細の針での笑気麻酔を提案するなど、恐怖が少なくなるような工夫をしていますが、基本的にご自身の気持ちが固まるまでは、待つようにしています。
今後のビジョンを教えてください。
ゆくゆくは、患者さんの乗り合い送迎サービスを始めようかと思案中です。メンテナンスやインプラントの手術などを予定しているけれど、クリニックまで運転して行くのは難しい、お子さんが小さくて連れていくのは大変などの理由で、通院のハードルが高いという患者さんは少なくないことでしょう。そんな方々をこちらからお迎えに上がれば、問題解消になるかなと考えました。乗り合いなので患者さん同士でお話もでき、当院が基点となってコミュティーの場がつくれるかなとも。外に出て人とふれあったり、会話をしたりすることは、生きていく上で欠かせないことです。口周りの筋肉は使わないと衰え、話す、食べるといった機能は失われていきます。治療だけに限らず、こちらが歩み寄ることで解決できる問題ならば可能な限りお手伝いさせていただきたいと思っています。
最後にメッセージをお願いします。
口腔内のことで何かお悩みやお困りのことがあったら当院に1回いらしてみませんか? 予防について興味があるから話だけでも聞いてみたいといった理由で来院していただくのも大歓迎です。当院では、都心まで行かなくても、地域のクリニックで品質にこだわった医療とおもてなしを提供できるようにと、患者さん目線で診療を続けてきました。一般歯科、矯正歯科、インプラント治療、審美歯科とそれぞれの分野でキャリアを積んだ歯科医師と意識の高いスタッフが、全力でサポートいたします。
自由診療費用の目安
自由診療とは矯正/77万円~、インプラント治療/23万1000円~、セラミックを用いた補綴治療/6万500円~