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中山 太作 院長の独自取材記事

なかやま歯科クリニック

(平塚市/平塚駅)

最終更新日:2025/02/26

中山太作院長 なかやま歯科クリニック main

JR東海道本線の平塚駅西口改札から徒歩1分、明るいイエローが印象的な「なかやま歯科クリニック」。中山太作院長が同院を開業してから20年近くが過ぎ、地域になじんだ構えを見せている。「歯科医院って怖いけれど、ここなら通える」と患者に感じてもらいたいという中山院長。一般にマイナスイメージの強い歯科診療を少しでも快適にしたいという思いから治療の痛みにも配慮し、患者に対してはフランクに接することで、相談しやすく信頼される診療体制づくりを心がける。夜9時までの診療や訪問診療など、幅広い年代の患者が診療を受けやすいようにしていることも大きな特徴。院内はバリアフリーで、車いすやベビーカーを使用する人への配慮もなされている。他院の見学を重ねてつくり上げた理想のクリニックで、中山院長に診療への思いを聞いた。

(取材日2024年8月2日)

数多く見た現場から理想のクリニック像を描いて

開業までの経緯を教えてください。

中山太作院長 なかやま歯科クリニック1

私は神奈川歯科大学を卒業後、最初に横須賀の歯科医院に勤めました。患者さんが多く、ユニットも5台あり、歯科技工士を含む各スタッフに指示しながら同時進行で診療を進める毎日でとても勉強になりました。1年ほどした時に院長が1週間留守にされたことがあり、その間は自分一人で対応せねばならず、腹をくくって頑張りました(笑)。そのかいあってといいますか、その後は時間帯によって診療を一人で任されるようになりました。同時期に、休診日を利用して同級生の勤務先の歯科医院をはじめ13ヵ所ほどの見学もしました。先生ごとに、説明や治療の仕方、患者さんへの接し方はさまざまです。スタッフの動き方なども目に焼きつけて、その中で自分の理想とする歯科医院の在り方を見つけたいと思ったのです。こちらのクリニックに3年勤めた後、ボート部の先輩が開業されていた歯科医院に入職しました。

それでご縁ができたのが、この平塚ですね。

平塚ではありますが、今のような駅前ではなく山のほうで、東名高速の秦野中井インターが近い、土屋という場所にあったクリニックでした。最初から平日は私一人で診療して、土曜は院長と2人でという体制だったんです。1年ほどすると院長に、実家のほうで開業することになったから、このクリニックを引き継がないかと言われました。突然、開業話が飛び込んできたわけです。1年間自分が接してきた患者さんたちのことを考えて、お引き受けしました。それから、6年と少したった2005年に現在の場所を見つけ、元のクリニックからは少し離れてしまうのですが、こちらへ移転しました。

先生の診療方針を教えてください。

中山太作院長 なかやま歯科クリニック2

患者さんが望んでいることと、私たち歯科医師側がすべきと考えることに差がある場合があります。例えば、虫歯で穴が空いている場合、通院するお時間がなかなか取れないような患者さんからすると「とりあえずここだけ埋めてくれればいいんだよ」と思っている方もいるわけですよね。ただ、私たちからすると「神経を取らないと無理かな」という場合はあるわけです。そのギャップを埋めるために時間をかけることと、治療内容で寄り添えるところに関しては極力寄り添うようには心がけています。医学的に間違っていることであれば、きちんと説明した上でご納得いただけるようにしますが、医学的に間違ってはいないけれど、ちょっと難しいといったことであれば、できる限りお応えできるように努めています。

夜9時まで昼休みなしの診療で、利便性を追求

開業当初と現在で院内設備に変化はありますか?

中山太作院長 なかやま歯科クリニック3

診療に用いる機器では、レーザー、歯科用CT、マイクロスコープを導入しました。レーザーは主に粘膜疾患や歯周病の治療に使用しています。粘膜疾患といってもいろいろあって、口内炎のほかに粘液嚢腫と呼ばれるイボのようなできものがあります。電気メスで治療することもできますが、レーザーのほうが治療後の痛みが少ないという点がメリットとしてあったので、導入した形です。歯科用CTは根の先に膿がたまっているような場合などにどこが原因かを判断しやすくするために役立っています。あと、上顎洞炎という、いわゆる蓄膿症の症状がある場合、歯が原因のものなのか、鼻から来ているものなのかということがCTを撮るとわかりやすく、適切な治療へつなげることに役立ちます。

歯根の治療のお話がありましたが、歯内療法と呼ばれるような治療はお得意な分野ですか?

中山太作院長 なかやま歯科クリニック4

そうですね。もともと大学を卒業したての頃に、歯内療法が専門分野の先生のところで修行し、携わった件数も多いので、ある程度は対応が可能です。駅前という立地に加え夜9時までやっているということで、急な歯の痛みで駆け込んでくる患者さんは結構いらっしゃいます。虫歯が強く痛む場合、ほとんどのケースは神経を取らなければならない治療になり、歯髄炎まで進んでいるようなこともあります。私も病院が嫌いなタイプなのでなかなか行きたくない気持ちもよくわかるのですが、強い痛みが出る前に受診いただきたいですね。歯髄炎だと麻酔を4~5本打たなければならない場合もあり、そういったことをきちんとご説明しながら治療を進めます。夜に緊急で来る患者さんとしては、お子さんの外傷などもありますね。

諦めずに、「納得」できる歯科医師を探してほしい

先生は、訪問歯科診療もされていると聞きました。

中山太作院長 なかやま歯科クリニック5

はい。基本的に水曜日を訪問診療の日にしています。訪問診療を始めたきっかけは、患者さんに「おばあちゃんが入れ歯が合わないと言っているけれど、最近動けなくなって」と相談されたことです。最初は訪問先でどう診療すればよいかわからずに、患者さんだった訪問入浴サービス会社の方に相談して、在宅現場の様子を教えていただきました。そこでぽつぽつと訪問を始めて少ししたら、訪問入浴サービス会社の方が利用者さんをご紹介くださるようになりました。現在では、地域のケアマネジャーさんや歯科医師会からの依頼もありますね。ずっと通われていた患者さんが寝たきりになられて、訪問診療への切り替えを相談される例も出てきました。訪問診療にあたってエックス線撮影が必要になることもありますが、院内はバリアフリーなので車いすでエックス線室まで入れるようになっています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

中山太作院長 なかやま歯科クリニック6

口の中のことでお困り事があれば、自分が納得できる歯科医師に出会えるまで諦めないで探していただきたいですね。食べ物でいえば、私がおいしいと思うものを全員がそう思うとは限らないですよね。選ぶポイントは人それぞれでいいと思いますが、治療については、ご自身が納得して安心できることが一番ではないでしょうか。歯科というのは、治療が正しく行われたかどうかが、患者さんからはとてもわかりにくい分野なのではないかと、歯科医師として常々感じているんです。諦めずに納得できるまで相談して、ご自身に合った先生なり、歯科医院を見つけていただきたいなと思います。それが当院であればうれしいですし、今後も自分のスタンスは崩さずに診療を続けていきたいです。

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