平田 成志 院長の独自取材記事
平田歯科医院
(高松市/高松駅)
最終更新日:2022/11/18

高松市の中心部、市立美術館や商工会議所にほど近い一等地で1967年に開業した「平田歯科医院」。院長の平田成志先生は大学を卒業後、大阪の総合病院などで研鑽を積み、2003年に先代から歯科医院を継承。初代院長の思いを受け継ぎ、また地域の住民の健康を歯からサポートするため、日々「町の歯医者」として尽力する。院内は一見コンパクトに見えるが、歯科用CTやホルマリンガスを用いた消毒器などを完備し、一般歯科の治療から矯正治療、インプラント治療まで幅広く対応。一人ひとりに合った治療を心がけ、患者との会話を重視しながら治療計画を立てている。「すべての患者さんを家族のように思っています」と優しい笑顔を見せる平田先生に、歯科医師としての思いからプライベートの姿まで話を聞いた。
(取材日2022年10月21日)
幅広い世代が通う、地域に根差した歯科医院を継承
こちらはお父さまが開業された歯科医院と伺いました。

当院は1967年に父が開業しましたので、50年以上歴史がある歯科医院となります。私は父と同じ大阪歯科大学の出身で、卒業後はそのまま大阪の総合病院に勤務し、さらに京阪神エリアの歯科医院でも技術を磨きました。当院で勤務を始めたのは1995年からです。当初は父と2人体制で、時間を分けて診療していたのですが、徐々に父が担当している患者さんを引き継いで、2003年に歯科医院を継承しました。地元に戻って8年後ですから、かなりゆっくりとした引き継ぎだったと思います。ただ、やはり継承後も「父のままがいい」という患者さんがいらっしゃいましたので、そういう方は副院長となった父に担当してもらっていました。今は父も高齢ですので、現場に出ることはあまりありませんが、患者さんのご希望を聞くことが何より大切だと考えています。
いつ頃から後を継ごうと思われたのですか。
いつ頃からでしょうか?(笑)。子どもの頃からここで町医者、町の歯医者として働く父の姿を見て育ちましたので、自然に同じ道をめざすようになりました。中学、高校で他の道を考えた時期もないわけではありませんが、歯医者以上にやってみたいと思うことがなかったんです。偉い先生になりたいという思いはなく、あくまでも父のような、町の歯医者になろうと。大阪歯科大学にも、当院を継ぐつもりで進学しました。歯科医院の継承は口で言われたわけではありませんが、父も望んでいたことだと思います。私の代になってからは、父の代からの雰囲気を残しながら歯科用CTなどの機械類を導入し、より幅広い治療を実践するようになりました。
今でも、開業当初から通われている方が多いのでしょうか。

そうですね。近隣にお勤めで、父の代から通っていただいている方が一番多いです。月・火・金曜日は夜の8時まで診療を受けつけていますから、タイミングとしてはお仕事帰りにいらっしゃる方が多い印象です。ご自身だけでなく、お子さんやお孫さんと一緒に通院される方もいらっしゃいますよ。またご高齢の方が多い地域でもありますので、そうした方々に対しては、少しでも長く自分の歯で食事を楽しんでいただけるよう、日頃のメンテナンスをさせていただいています。地域に根差した歯科医院として、これからも幅広い世代の患者さんと向き合い、皆さんの歯の健康に貢献していきたいです。
患者の声を聞き、院内の設備強化にも注力
診療時のモットーや、診療内容を教えてください。

患者さんのご希望をできるだけ優先した上で、優しく丁寧な治療をするように心がけています。ご希望をかなえることが難しい場合は、しっかりとご説明して別の治療プランをご案内しますが、可能な限り患者さんのお気持ち、お声に寄り添っていきたいと考えています。診療では、虫歯の治療や入れ歯の治療など一般歯科の分野を中心としていますが、セラミック治療、矯正治療、インプラント治療、ホワイトニングも対応可能です。当院で対応が難しい場合は、専門医の先生や近隣の医療機関をご紹介できますので、ご安心ください。またお体が不自由で、通院が難しいという方には訪問診療も行っています。診療時間外の対応で予約制となりますが、ご自宅でしっかりと治療・ケアをいたしますので、こちらもご利用いただきたいです。
院内の設備で、こだわっていらっしゃるものはありますか。
少しでも安全なものを使いたいという思いで、治療器具はホルマリンガスを使用した消毒器で消毒しています。加熱をしないので、紙やワックスでも消毒できるものです。これは3、4年前に導入したのですが、香川県の歯科医院でこの機械を取り入れたところはかなり珍しかったようです。また歯科医院では患者さんのお口の中を洗ったり、治療に必要な器具を洗浄したりとお水を使うことが多いので、当院では蒸留水の製造装置を導入し、水道水を使わないようにしています。ものを作ることが好きなものですから、この機械も自分で使いやすいように手を加えました。院内の設備にはほとんど手を加えていて、自分だけでなく、患者さんにとっても便利で安全な環境づくりに努めています。
歯科医師の立場から、患者さんに知ってほしいと思うことはありますか。

歯の健康維持のためには、砂糖を含む甘い物と上手に付き合う必要があります。寝る前に砂糖を含むものを口にしていたり、一日中砂糖を含むものを飲んだり食べたりしていると、虫歯や歯周病が進行する危険が高まるからです。香川県では、砂糖の7割程度の甘さでカロリーがほぼゼロという糖の研究開発が進んでいますから、砂糖の代わりにこの糖を摂取する動きがもう少し広がればいいなと思っています。価格が高額ですので推奨しづらい部分はあるのですが、さまざまな機能性も認められているものですので、選択肢の1つに入れていただきたいですね。
一人ひとりに合った治療で地域住民の健康に寄与
プライベートなことも伺いたいのですが、ご趣味は何でしょうか。

若い頃はオートバイが好きでした。乗るのはもちろん、バイクをいじることが好きでしたね。でも、後ろから追突される事故に遭って骨折をしたことがあるので、仕事のことを考えて辞めました。他には高校で合唱をする部活に入っていたので、社会人になってからは関西のアカペラグループに所属して、ボーカルアンサンブルをやっていました。グループでテレビ番組に出演して優勝したこともありますし、東京の渋谷で学生さんと一緒に路上ライブをしたこともあります。先ほど、院内の設備に手を加えているという話をしましたが、こうした音楽活動でも機材を駆使したり、自分たちでレコーディングをしたりと、細かな作業を楽しんでいました。
本当に手先を使うことがお好きなんですね。
小さい頃から、おもちゃや周りにあるものを組み立てて遊ぶことが好きでした。両親はその様子を見て、「歯科医師としての素質がある」と思っていたそうです。これは直接聞いたわけでなく、歯科衛生士を務めている妻に話していたそうなのですが(笑)。それから仕事とはあまり関係ありませんが、最近では飼っていた犬のために車いすを作りました。17歳の老犬だったので、寝たきりになってしまって。何とか散歩に行かせてあげたいという思いで、子どもが小さい頃に使っていた自転車を分解して車いすに仕立てたんです。車いすで犬の散歩をしていると、「それはどこで買ったんですか」と、よく声をかけられましたね。
最後に、読者へのメッセージをお聞かせください。

当院では、すべての患者さんを家族のように思って、診療・治療を行っています。患者さんによってベストな治療は異なりますので、まずはしっかりとお話をさせていただき、治療計画を立てていきます。一般的な治療だけでなく、矯正治療やインプラント治療まで幅広く対応し、これからも町の身近な歯医者として、地域の方々の健康をお口の中から支えていきます。歯医者が苦手だという方も、どの歯医者へ行けばいいかわからないという方も、気になることや困ったことがあればお気軽にお越しください。一緒に頑張って治療をしていきましょう。
自由診療費用の目安
自由診療とはセラミック治療/7万7000円〜、矯正治療/27万5000円〜、インプラント治療/33万円~、ホワイトニング/5万5000円〜(すべて税込み)