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佃 卓 先生の独自取材記事

つくだ歯科

(高松市/栗林公園駅)

最終更新日:2023/12/07

佃卓先生 つくだ歯科 main

真新しい白い外観に、優しいオレンジ色の院名が添えられた、高松市栗林町の「つくだ歯科」。戦後から現在に至るまで、数多くの患者を迎え入れてきた歴史ある歯科医院だ。2016年の移転後は、父、祖父と同じ九州歯科大学出身の佃卓(つくだ・たく)先生が3代目のバトンをつないでいる。マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)を中心とした先進機器を最大限に活用することで、「歯を削らない・抜かない・痛くない」治療をめざすとともに、口腔疾患の予防や再発防止に積極的に取り組む佃先生。長年通い続けてくれる患者への感謝を何度も口にしながら、「患者さんの歯を生涯守りたい」と語る姿が印象的だった。日々の臨床、また歯科医師会での諸活動も通じて地域に貢献する佃先生の人柄と診療姿勢に、じっくりと迫らせてもらった。

(取材日2023年9月28日)

3代目として後を継ぎ、患者との生涯の付き合いを誓う

こちらの歯科医院の開院はいつ頃ですか?

佃卓先生 つくだ歯科1

初代が戦後に開院しましたので、歯科医院の歴史は70年以上になるでしょうか。代替わりのタイミングで移転を重ねており、当地への移転は2016年のことになります。エリアは開院当初から変わらず、高松市栗林町です。昔から来られている患者さんが多いため、新しい歯科医院は優しくアットホームな雰囲気にこだわりました。造りや配置も大きく変えないようにしましたが、患者さんにお待ちいただく待合室は天井を高くし、開放感のある吹き抜けを設けた点がポイントです。小さなお子さんに対しては、専用の椅子と本棚をご用意。空間除菌機を稼働し、衛生対策にも気を配っています。院内は入り口から診療室まで段差のない、オールバリアフリー設計です。

先生は、いつ頃からこちらで診療されているのでしょう?

2005年からですね。父、祖父と同じ九州歯科大学を卒業し、勤務医を経て、当院での診療を開始しました。さらに父が高松市歯科医師会の活動に力を入れていたため、私も成人歯科健診や妊婦歯科健診の受診勧奨といった、地域医療のための活動に取り組んでいます。実家へ戻ってもうすぐ20年になりますが、父や祖父の代から通い続けてくださっている患者さんたちには、感謝の気持ちしかありません。時には親子3代で、当院を選んでくださるのは本当にうれしいことだと思います。

先生の診療のモットーを教えていただきたいです。

佃卓先生 つくだ歯科2

できるだけ「歯を削らない・抜かない」治療を実践することです。多くの場合、虫歯になってしまった歯には削って詰めて、という処置を施しますが、当院では健康な歯は極力削らず、しっかりと残すことを診療のモットーに掲げています。また歯科治療は痛みを伴いやすいものですが、表面麻酔薬や電子制御式注射器の使用によって、「痛くない」治療の提供にも心を砕いています。大切な患者さんたちに、さらに質の高い診療を提供できるよう日々努力を積み重ねながら、生涯にわたってお付き合いをさせていただきたいと願っています。

「歯を削らない・抜かない・痛くない」治療をめざして

マイクロスコープを積極的に活用されていると伺いました。

佃卓先生 つくだ歯科3

肉眼の数十倍まで視野を拡大することができるマイクロスコープ(歯科用顕微鏡)は、私にとってなくてはならないものです。特定の治療で活用するのではなく、日常のさまざまな臨床に役立てながら、治療の精度向上を図っています。マイクロスコープで治療中の画像や動画を撮影し、モニターで視覚的に共有することができれば、患者さんの治療への理解も深められると思います。当院では診療台についても、マイクロスコープと相性がよいものを導入しました。

先生が得意とされているのは、どんな治療でしょうか?

歯の根の治療、根管治療でしょうか。肉眼で虫歯の治療を行う過程では、どうしても感染源を見落とすことがあり、除去しきれなかった感染源が神経に到達して、神経や歯そのものを抜く事態になりかねません。こうした再治療のリスクを軽減するため、私はマイクロスコープの視野下で徹底的に感染源を見つけ出し、繊細な手技によって、より精密な根管治療を進めるよう心がけています。また根管治療においては、「ラバーダム防湿法」も実施します。ゴム製のシートをお口にかぶせて患歯を露出させ、唾液や細菌などの侵入防止を図るこの方法は手間もかかりますが、安心、安全な治療を行うためには必要な処置だと考えています。

力を入れている分野を教えてください。

佃卓先生 つくだ歯科4

最も注力しているのは、口腔疾患の発症を未然に防ぐ「予防歯科」ですね。私は周りの先生方から歯科医師としてのアドバイスをいただく機会が多く、中でも予防歯科の重要性をよく教えていただいていたんです。定期的なメンテナンスを通じて患者さんの歯を一生涯守り、毎日の食事を楽しんでいただくこと。そして、患者さんの健康増進に寄与すること。それが診療の最終目標です。現在、当院には下は2歳から上は90代の方まで幅広い年齢層の患者さんが来られていますが、そのうち半数以上の方が、お口のメンテナンスを目的に来院されています。これからも予防処置を基盤に展開し、治療が発生した場合は「削らない・抜かない」「痛くない」治療を実践していきたいです。

信頼を置くスタッフとともに、予防歯科を実現

スタッフさんのことも教えていただけますか?

佃卓先生 つくだ歯科5

10年以上勤めるベテランを含め、6名のスタッフが在籍しています。歯科衛生士は担当制ですので、長く通われている患者さんとはまるで旧知の友人のようにコミュニケーションを取っていますよ。患者さんと歯科衛生士のこうした信頼関係も、予防歯科の実現に役立っていると感じます。

お忙しい毎日だと思いますが、先生のご趣味があれば教えてください。

父も私も、大学時代はラグビー部の所属。試合は40歳で引退しましたが、今でもラグビー観戦が好きで、世界大会の年はそわそわしてしまいます(笑)。大会が日本で開催された年は、いてもたってもいられず現地へ応援に行きました。今年はフランス開催ということで、さすがに現地入りが難しく、テレビ越しに観戦する日々です。あとは自分自身の健康と体づくりのため、週に2、3回はランニングをしていますね。

最後に、読者へのメッセージをどうぞ。

佃卓先生 つくだ歯科6

今、この国は国民皆歯科健診制度の導入に向けて大きく動いています。この制度がめざしているのは、切れ目のない歯科健診の実現です。歯を喪失する2大要因は虫歯と歯周病ですが、特に歯周病はさまざまな全身疾患に関与していると、各所で指摘されるようになっています。誰もが歯科医院で定期的にプロのメンテナンスを受けること、それが全身の健康を維持するためにも必要な生活行動ではないでしょうか。通院が面倒に思われる時ももちろんあるでしょうが、痛みが出た後では、残せる歯も残せなくなるかもしれません。他でもない、あなた自身の歯とあなた自身の健康のために、歯科医院へお越しください。私たちと一緒に、末永くお口のメンテナンスを継続していきましょう。

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