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別府 逸志 院長、別府 祐次 副院長の独自取材記事

別府歯科医院

(今治市/今治駅)

最終更新日:2021/10/12

別府逸志院長、別府祐次副院長 別府歯科医院 main

JR予讃線の今治駅から車で10分弱の国道317号線沿いにある「別府歯科医院」。清潔感のある白を基調とした院内には、半個室の診察室が並び、プライバシーに配慮された設計になっている。この歯科医院で日々、診察にあたるのは、キャリア40年以上と経験豊富で、患者からの信頼も厚い別府逸志院長と、大学病院の客員講師も兼ね、真面目で勉強熱心な別府祐次副院長。タイプの違う2人だが、共通して大切にしているのは、たくさんの患者を診ることよりも、一人ひとりと丁寧に向き合うこと。開業当時の逸話から、注力している診療、今後の展望まで語ってもらった。

(取材日2020年7月2日)

親子2代で患者と歩む歯科医院

歯科医師になられたきっかけをお聞かせください。

別府逸志院長、別府祐次副院長 別府歯科医院1

【逸志院長】大阪の外国語大学に通っていた学生時代、下宿先の息子さんが歯科の開業医だったんです。レセプトの計算が手作業だった時代で、その手伝いをしている時に「あなたも歯科医師にならないか」と勧められたのがきっかけです。卒業後、歯科大学に入学し、大阪府高槻市にある息子さんの歯科医院や、今治市の歯科医院に勤務しました。旧玉川町の出身ですが、今治西高校出身でなじみのあるこの地に開業しました。
【祐次副院長】僕は小学生の頃から、何となくは歯科医師になろうかと思っていましたね。
【逸志院長】特になれとは言っていませんが、長男、長女、次男ともに歯科医師になりました。開業当時は忙しく、幼い頃から午後9時より前に夕食を食べたことはないような生活をしていたのに、自然に父親の背中を見てくれていたんですね。

どのような方が来られますか?

【逸志院長】近所だけでなく、西条市や松山市から通ってこられる方もおられます。紹介で来られる方は「家族が入れ歯を作ってもらって良かったので、自分もしてほしい」というように、義歯を希望の方が多いです。訪問歯科診療もしています。20年ほど前から特別養護老人ホームなどの施設から要請があって始めました。僕と一緒にお年を召してきた方も多く、寝たきりになられた方のお宅に訪問に行くこともありますよ。息子が帰ってきてからは、若い先生ということで、子どもさんも来られます。なるべく新患の方は息子に任せるようにしています。

2人体制になって変わったことはありますか?

別府逸志院長、別府祐次副院長 別府歯科医院2

【逸志院長】僕らの世代と違って、患者さんによくわかるように細かく説明をしますよね。昔は「黙って任せて」という感じで、患者さんも「先生の思うようにやってください」という方が多かったですが、今は事前にインターネットで情報を調べてから来院される患者さんもおられます。説明を聞いて納得して「すごく良かった」という声も聞くようになりました。それに若い歯科医師のほうがよく勉強していますね。
【祐次副院長】明海大学大学院歯学研究科で歯学博士を取ってから、今も2ヵ月に1度は、1週間ほど明海大学歯学部付属明海大学病院で客員講師を務めています。また勉強会にも積極的に参加しています。他の先生が知っていることで、僕が知らないことがあるのが嫌なんです。実際の治療に取り入れるか否かは別にして、知らないと何もできませんので、常に新しい知識を入れておくようにしています。

それぞれ得意とするのは根管治療と外科的処置

説明を大切にされているのですね。

別府逸志院長、別府祐次副院長 別府歯科医院3

【逸志院長】僕らの時代は歯科医院が少なく、開業した日から深夜まで患者さんでいっぱい。当時は治療に忙しくそのような余裕はありませんでした。息子は説明しだすと止まらないほど(笑)。
【祐次副院長】自分自身も納得したいですし、患者さんにも納得してもらいたいので、時にはカメラも使いしっかり説明しています。例えば、僕は歯はなるべく残したいと考えていますが、残すリスクやメリット、そして絶対に残せるというものではないという話をした上で、やれるだけやってみたいというようにお伝えしています。こちらが一方的に押しつけるというのは好きではありません。詰め物など一般的な治療でも選択肢を提示し、利点、欠点の説明をさせていただきます。時間はかかりますが、納得してもらい治療を進めたいですね。

得意とされる治療はありますか?

【逸志院長】今治で勤めた歯科医院の先生が、エンドといって、歯の神経や血管など歯の内部の根管治療が得意だったので、じっくり教えていただきました。本当は嫌がる方も多い大変な治療ですが、1日数人の患者さんを診させてもらい一生懸命やってきました。しっかりたたき込んでもらったので、歯内療法に関しては自負があります。
【祐次副院長】口腔外科にいたので、小手術などの経験があります。歯の根の先にできた病巣を摘出したりします。歯周病が重い場合には、歯周再生治療を含む外科的処置をしています。また、必要に応じてインプラント治療もしています。口内炎や口腔がんなど少しでも気になることがあれば気軽にご相談していただきたいです。

歯周病予防にも熱心に取り組まれているそうですね。

別府逸志院長、別府祐次副院長 別府歯科医院4

【祐次副院長】歯磨きの指導から力を入れています。僕のやり方としては、1日に多くの患者さんを診ず、一人ひとりに時間をかけるようにしています。大学病院時代には、さまざまな考えの歯科医院にアルバイトに行き、いろんな方法があることは承知していますが、やはり僕は自分ができるベストを尽くしたいと思い、しっかり時間を取っています。特にここ最近は、新型コロナウイルスの感染予防の観点からも、余裕を持たせた予約をとらせていただいています。日本人が歯を失う原因の8割は歯周病といわれます。歯周病になるとさまざまな感染症や心筋梗塞のリスクにもつながります。しかし、歯周病の改善には患者さん自身による質のいい歯磨きが絶対に欠かせません。患者さんの意識が変わり歯磨きへのモチベーションが上がった時には、良かったなと感じます。

さらに時間をかけて患者に向き合う体制をつくりたい

やりがいを感じられる時や思い出に残るエピソードはありますか?

別府逸志院長、別府祐次副院長 別府歯科医院5

【逸志院長】歯科の場合ははっきりと結果が出るので、ごまかしがききません。「しっかり噛んで食事ができるようになった」とか、「人前に出ても恥ずかしくなく、大きな口を開けて笑えるようになった」といったように、患者さんが結果を自覚できます。その上で、「ありがとうございました」と言っていただけると、特別なやりとりがなくともうれしいですね。思い出に残っているのは、開業当時、幼い頃から通っておられた患者さんが、ある日、「歯科衛生士になりました」と来られたこと。大喜びで採用して、今は子どもが2人いますが続けていただいています。

今後の展望をお聞かせください。

【逸志院長】息子のように勉強はしてきませんでしたが、一生懸命治療をしてきて経験はあります。体制がある程度できるまでは診療を続けていきたいと思っています。
【祐次副院長】1人の患者さんに時間をかけられるような仕組みをつくりたいですね。ひたすら治療メインでするのではなく、予防歯科を中心にすることで時間を確保したいです。もちろん治療も大切ですが、納得のいく治療をするために、その頻度を減らすことで、必要な治療に時間をかけられると思うからです。漠然としていますが、じっくり治療をできる環境をつくる方法を探っていきたいと考えています。

最後に悩みを抱える読者にアドバイスをいただけますか?

別府逸志院長、別府祐次副院長 別府歯科医院6

【祐次副院長】妊婦さんの歯周病は流産や早産のリスク因子です。歯周病の前段階である歯肉炎でも影響するといわれています。妊娠2年前から歯茎は健全である必要があるといわれ、特に妊娠中はホルモンバランスの変化で重症化しやすいので、普段から歯周ケアが重要になります。そのため、定期的な検診をお勧めしています。
【逸志院長】寝たきりの高齢者の口のケアも大切です。介護をされているご家族は、歯磨きまでケアをしてあげるのは大変だと思いますが、自分たちだけでしようとするのではなく、訪問診療などで歯科衛生士の行うケアもうまく利用してほしいですね。最初は、抵抗があった方でも、やはりきれいにしてもらうと気持ちがいいものですよ。

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