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記事公開日:2024/08/26

最終更新日:

転職回数が多い歯科衛生士は本当に不利になる?

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歯科衛生士は転職回数が多い職業と言われていますが、「転職を繰り返していると転職活動に不利なのではないか?」と心配に思う人も少なくないようです。また、面接で転職回数や転職理由について聞かれたら、どう答えるのが正解なのでしょうか。本記事では歯科衛生士の転職状況と転職回数が多い人が新しい職場での面接を受ける際のポイントについて解説します。

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1 歯科衛生士の転職率・転職回数

日本歯科衛生士会の「歯科衛生士の勤務実態調査報告書(令和2年3月)」によると、「勤務先を変わったことがない」と答えた歯科衛生士は全体の22.2%でした。一方で、「1回ある」「2回ある」「3回ある」「4回以上ある」の合計は 76.4%で、約8割の歯科衛生士が転職を経験していることになります。さらに、その中で「4回以上ある」と答えた人は20%近くおり、転職回数が多い職業であることがわかります。
これらの統計から、歯科衛生士における平均転職回数は、約2.5回といえます。転職をする人が多いということは、それだけ求人が豊富にあるといえるでしょう。特に複数回転職をすることに不安を持っている人は多いと思いますが、この平均回数からも転職がそれほど不利にならない業界であることがうかがえます。

歯科衛生士の勤務実態調査の円グラフ

2 歯科衛生士の転職回数が多いことのデメリット

転職回数の多さ自体が転職に不利になることはあまりないですが、デメリットになることはあります。以下、主なデメリットを紹介します。

・デメリット①:忍耐力がない印象を与える

特に、就業期間が短い(3ヵ月や半年など)と、「入職してもすぐに辞めてしまうのではないか」と思われがちです。例えば、同じ4回の転職でも、20年で4回の転職と1年で4回転職するのとでは、どうしても後者のほうが印象が悪くなってしまいます。転職頻度が高くても、これまで培った技術や経験を新しい職場で生かせることをアピールすれば、「転職したことがメリットになっている」という印象を与えやすいでしょう。

・デメリット②:前職の退職理由に言及される

転職回数が多いと、ほとんどの場合に理由を聞かれます。転職回数が多いことを懸念して回数を偽って伝えるなど嘘をつくことはやめましょう。質問にしっかり回答できるよう、なぜ転職回数が多いのか自分なりの回答を準備しておくことが重要です。

3 歯科衛生士の転職回数が多いことのメリット

転職回数が多いことはデメリットばかりと考えられがちですが、転職回数が多い=いろいろな職場を知っているともいえます。

・メリット①:ノウハウが蓄積できる 

歯科医院や病院の歯科部門など多くの職場を経験することで、培ったノウハウも多くなり、その経験を次の職場で生かせることが強みになります。

・メリット②:理想の職場選択がしやすくなる

歯科衛生士という仕事の中で、自分が極めたいと思っていることや伸ばしていきたい技術が明確になり、新しい職場における診療方針や理念などと照らし合わせることで、自分が理想とする職場を選択しやすくなるといえるでしょう。

・メリット③:将来像が明確になる

転職をしているということは、前職で自分に合わなかったことがあるわけで、「職場に何を求めているのか」「どう働きたいのか」「勤務条件で譲れないことは何なのか」など自分の働き方に対する要望や条件を見直す機会になるため、将来のビジョンや理想像が明確になります。

4 歯科衛生士の面接のポイント

転職経験者の面接では、一般的に「なぜ転職をしたのか」「転職回数が多いのはなぜか」といったことが聞かれます。それらの質問は「同じ理由で辞めないか?」「仕事に対して前向きに取り組む姿勢はあるか?」などを確かめるためです。ですから、転職理由をはっきりと説明でき、新しい職場で意欲的に働く意思を示すことができれば、マイナスなイメージはかなり払拭できます。反対に、たとえ本当のことでも前の職場の不満をそのまま伝えてしまうと、「物事が長続きせず向上心に欠ける人」というイメージを持たれてしまいます。面接では、これまでの職場で得た知識や技術を新しい職場でどう生かしていくかというところにポイントをおいて話すと良いでしょう。その上で次の2点に気をつけて受け答えをしましょう。

・ネガティブな転職理由は、なるべくポジティブに言い換える

転職理由の不満をそのまま話してしまうと、どうしてもネガティブな印象になってしまいます。「嫌なことがあったらすぐに辞めてしまうのでは?」と思われないように、新しい職場への期待や頑張りたいという思いに変え、ポジティブな表現を心がけると良いでしょう。

・今までの経験を、新しい職場でどう生かせるかを伝える

転職回数が多いということは、言い換えれば他の人より豊富な経験を持っていることになり、それが面接での強みになるでしょう。過去の経験を踏まえて、自分の強みをしっかり分析し、今まで培った経験を新しい職場でどう生かしたいのかを伝えるようにしましょう。

5 【状況別】歯科衛生士の面接での志望動機

転職回数が多い人といってもこれまでの経験や転職の背景など状況はさまざま。以下に面接で志望理由を聞かれた際の回答例を状況別にまとめました。

●気がつけば転職回数が多くなっていたという場合

「少しうまくいかないことがあったから」「何だか疲れてしまった…」とその時の気分で無計画に何となく転職をしているうちに、気がつけば回数が増えていたという場合、「何となく」の部分をうまく説明するのは難しいかもしれません。そういうときは、「今までの自分を振り返り反省し、今は前向きに取り組みたいと思っている」ことを話し、誠実に仕事に取り組む姿勢を示すことが大切です。

【回答例】

今まで3院の歯科医院に勤務し多くの難症例に対応してきましたが、困難がある度にモチベーションのコントロールがうまくできず転職をしていました。ですが、仕事への取り組み方を変え、出来事の事実だけを見るのではなく、客観的な視点を持ってどうしたら次に生かせるかを考えられるよう訓練してきた結果、今では自身でモチベーションをコントロールできるようになりました。御院では自己研鑽に励まれている方が多いと伺いましたので、私自身もよりスキルを磨き、患者さまの歯の健康に寄与できるようになるために、実務だけでなく、資格取得をめざしスキルアップにつなげていきたいです。

●一般歯科から専門領域へ転職した場合 

一般歯科での勤務から、矯正歯科や審美歯科、訪問歯科など専門領域への転職活動をしている場合には、一般歯科での勤務経験によって学んだことや身につけたことをアピールし、それを踏まえてなぜ専門領域に行きたいと思ったかを話せるようにすることが肝要です。

【回答例】

今までに2院の歯科医院で勤務しました。それぞれの歯科医院で歯科衛生士として求められることも少しずつ違いがあり、それらに対応することでさまざまなスキルが身につきました。その中で私がもっと深く極めたいと思った分野は歯列矯正です。歯列が美しくなることで、患者さんに笑顔が増え、仕事に達成感を得ることができました。御院は矯正歯科を専門にされているので、歯列矯正のサポート業務や、矯正した後の歯のメンテナンス技術など自身のスキルを生かすことができると思い志望いたしました。今後は大人の矯正だけでなく子どもの歯列矯正に携わり、子どもたちの笑顔を増やせるような歯科衛生士をめざしたいと思います。

●クリニックや病院などの異なる業務形態へ転職する場合

クリニックや病院など違った形態の職場で勤務したことで、経験の幅が広くなり、生かせるスキルが多いことを強みにすることができます。その上で自分に合った働き方を求めての転職であることを伝えましょう。

【回答例】

歯科医院と総合病院の歯科部門の両方での勤務経験があります。総合病院では、歯科以外の疾患を抱えている患者さんが多いため、歯科予防の処置と歯科保健指導のスキルを磨くことができました。一方で、歯科医院からの紹介患者さんが多く、治療が終わると紹介元の歯科医院へ戻られる方がほとんどなので、一人の患者さんを継続的に担当したい思いから歯科医院へ転職しました。歯科医院では、患者さんに寄り添い一人ひとりとコミュニケーションを取りながら、良好な関係性を構築する力が得られました。患者さんの人生に寄り添うという理念と、患者さんのメンテナンスに担当制を敷かれている御院で、長く継続的な患者サポートができるよう活躍したいと思っております。

●人間関係などの職場環境や労働条件が理由で転職をした場合

人間関係や労働条件のミスマッチが理由で転職を繰り返している場合、そのまま伝えてしまうと、「忍耐力がないのでは?」「コミュケーション能力がないのでは?」と思われてしまうことも。退職理由を細かく話す必要はなく、今まで培ったスキルを中心に、新しい職場での自分の強みを話すと良いでしょう。
また、給料や勤務時間、休日などの条件面は入職を決める前にしっかり確認をすることで疑問点をクリアにし、入職してから「こんなはずではなかった」とならないようにしましょう。

【回答例】

前職はスタッフの人数が少ない職場で、一人ひとりの業務が膨らみがちでした。仕事とプライベートのバランスを取ることが難しくなり、転職を決意しました。スタッフ1人に対する責任が大きく大変な思いもありましたが、その分やりがいを感じることができました。長時間患者さんと接することも多かったので、歯科衛生士としての技術だけでなくコミュニケーション面には自信があります。今後は前職での経験を生かして業務を遂行していきたいと思います。

6 歯科衛生士の転職先の見つけ方

転職先を見つける方法には、ハローワークの利用・友人知人の紹介・歯科医院に直接応募・転職サイトを利用・転職エージェントを利用などさまざまですが、転職者の現在の状況によって、適した方法は違うでしょう。例えば、現在仕事を継続しているのか、転職先探しに十分な時間を取ることができるのか、面接日時の他、給与や休日など細かな勤務条件の交渉を自分でできるのかなど、転職者がどういった転職活動を行いたいかによっても異なります。それぞれの見つけ方の中から自分に合った方法を選ぶことが、希望に合った転職先を見つける近道になるでしょう。
当サイト「ドクターズ・ファイル ジョブズ」では、歯科衛生士の求人を多数掲載しており、エリアや駅、雇用形態はもちろん、「ブランクOK」「子育てママ在籍中」「退職金あり」などこだわり条件でも絞り込むことができるので、優先順位に合わせてさまざまな条件で求人を探し、より有意義な転職活動になるように、ぜひ活用してください。

7 まとめ

以上、転職回数が多い歯科衛生士の転職について紹介しました。歯科衛生士の場合、転職回数が多いという理由だけで転職の成否が直接左右されることはあまりなく、それよりも新しい職場の面接で、今までの経験を転職先の職場でどう生かしていくのかをしっかり伝えることが大切です。新卒者ではなく経験者を採用するということは、新しい職場の院長や経営者は、経験者に対し、今まで培ったスキルを新しい職場で発揮することを期待しているはずです。その期待に応えられるよう、面接前には新しい職場では何を求められているのかを分析し、自分の歯科衛生士としての強みをアピールできるように準備しましょう。このサイトで解説した面接のポイントや回答例を参考に、より良い転職活動を行ってください。

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