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記事公開日:2024/07/29

最終更新日:

歯科衛生士が持っているといい資格9選|スキルアップや転職におすすめ!

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歯科衛生士として、キャリアアップやスキルアップをめざしたいという人にお勧めなのが、資格の取得。学会などが認定している認定歯科衛生士制度を活用すれば、周囲の信頼を得やすく、収入アップや転職を有利に進めることも望めそうです。この記事では、歯科衛生士が持っているといい資格9選をご紹介。それぞれの資格の概要から難易度まで解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。歯科衛生士の求人を見る

1. 歯科衛生士が専門資格を取るメリット

専門資格とは、インプラント治療や小児歯科といった専門領域に対して、学会などの団体が認定する資格です。そもそも歯科衛生士は国家資格ですが、その資格に加えて、専門領域を学び、スキルや知識を得た証として取得するものです。 歯科衛生士が専門資格を取得すると、どんなメリットがあるのでしょうか。

●歯科衛生士が専門資格を取ると、スキルアップにつながる

専門資格を取得する際に得る経験や知識は、実業務に大きく影響します。職場で専門分野の担当になったり、歯科医師、周囲の同僚や患者に頼られたりと、スキルアップにつながります。さらに、それが仕事のやりがいや自信にもなるでしょう。

●歯科衛生士が専門資格を取ると、給料アップにつながる

専門的な知識・技術を持っていると、多くの場合その分野での活躍の幅が広がります。それが評価され、給料アップにつながることも。また、職場によっては資格を持っていること自体が評価され、直接給与に反映される場合もあります。

●歯科衛生士が専門資格を取ると、転職を有利に進めやすい

専門資格はその分野でのスキルや知識があることの証明と考えられるので、採用のシーンで有利になることがあります。歯科衛生士の採用においては、経歴や人柄、条件などさまざまな点で判断されますが、専門資格を持っていることがマイナスに取られることはないと考えてよいでしょう。 より好待遇の職場や自分が希望する歯科医院への転職のしやすさにつながります。また、資格の種類によっては入職する際の給料に反映される場合があります。

●歯科衛生士が専門資格を取ると、ブランクがあっても復職しやすい

子育てや介護などでブランクのある人も、専門資格を持っていることで専門性の高さを示すことができるので、復職しやすくなるといえます。

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2.歯科衛生士が持っているといい資格を難易度別に紹介

歯科衛生士が持っているといい資格について、それぞれの概要や取得方法を見ていきましょう。取得までにかかる年数や合格率から難易度を独自に判断し紹介しますので、参考にしてみてください。

●ホワイトニングコーディネーター (難易度★★)

審美歯科の中でも特にホワイトニングの専門的知識や技術を認定する資格です。日本歯科審美学会の認定資格なので、学会会員であることが資格取得の第一条件。ホワイトニングコーディネーター認定講習会を受講すると、認定試験を受験することができます。
ホワイトニングはこの資格を持っていなくても行えますが、取得すると信頼・評判アップにつながるはず。受験には臨床経験を必要としないので、今までホワイトニングの経験はないけれど新たに挑戦したいという人も取得しやすい資格です。

●日本口腔感染症学会院内感染予防対策認定歯科衛生士 (難易度★★)

インフルエンザや新型コロナウイルスが世界中で猛威を振るう中で制定された、日本口腔感染症学会による認定資格制度。臨床に携わる歯科衛生士はスタンダードプリコーション(※)を理解し診療を行っていること、などが取得条件で、論文数や学会発表といった学会活動に軸足を置くことなく、日常の努力で認定資格を得られるハードルの低さが特徴。資格を取得していると、しっかりと院内感染予防対策を行える証拠になり、患者からの信頼を得やすいでしょう。感染予防の重要性が世の中で「当たり前」になった今、需要の高い資格といえます。

※スタンダードプリコーションとは…… 感染症の有無にかかわらず、「誰もが何らかの感染症をもっている可能性がある」という考えのもと、すべての患者に対して「感染の可能性があるもの(血液、体液、汗を除く分泌物、排泄物、損傷した皮膚、粘膜等の湿性生体物質など)」への接触を最低限にすることで、患者と医療従事者双方における院内感染の危険性を減少させる予防策。

●日本歯科審美学会歯科衛生認定士 (難易度★★★)

歯を白くしたい、歯並びを美しくしたい、歯茎や歯の形をきれいに見せたいというニーズに応える審美歯科のエキスパート。資格取得のための試験等はなく、日本歯科審美学会会員歴が3年以上で、学会に出席し、審美歯科に関する発表や啓発活動を行っていることが認定の条件です。審美歯科に特化した資格のため、歯科医師だけでなく歯科技工士との連携にも役立てることができそうです。

●日本小児歯科学会認定歯科衛生士 (難易度★★★)

小児歯科についての技術や知識が一定のレベルにあると学会が認定するもので、小児歯科での臨床経験が2年以上あることなどが取得条件。資格を持っていると、主には小さな子どもに対するフッ素塗布、シーラント、MFTなどの口腔筋トレーニング、矯正のアシスト、食事指導などを任されます。小児歯科は予防的な業務が中心なので、歯科衛生士が主体的に活躍できる分野の一つ。特に小児歯科に力を入れる歯科医院に転職する際に有利な資格といえるでしょう。

●日本臨床歯周病学会認定歯科衛生士 (難易度★★★★)

歯周病の予防と治療のための専門的知識・技術を有することを日本臨床歯周病学会が認定する資格。資格の取得条件は、日本臨床歯周病学会会員歴が2年以上であること、3年以上の臨床経験または同等の経験があること、年次大会もしくは支部教育研修会への参加が3年間で2回以上あることなど。資格取得の過程で学術大会などに参加する際には、学会名のとおり「臨床」に即した他院の症例発表を聞けることが多く、翌日の診療ですぐに実践できるというメリットも。資格を持っていると、主に歯周病患者に対する検査やTBI、SRPといった歯周治療全般を任されます。

●日本顎咬合学会認定歯科衛生士 (難易度★★★★)

歯科補綴をはじめとする顎咬合学分野に関する専門知識および技術を認定する資格。補綴物や修復物の脱離から、細かい歯質のチップや亀裂の観察まで、専門的に対応します。日本顎咬合学会の会員歴2年以上、臨床経験2年以上、同学会の学術大会への参加経験、同学会の支部長および咬み合わせ指導医もしくは咬み合わせ認定医の2人の推薦があることなどが資格取得条件。虫歯や歯周病を気にする患者は多いですが、自身の咬合状態を把握している人は少ないので、資格を取得してスキルアップすることで、咬合のトラブルが原因となる疾患を未然に防ぐことができる点も、やりがいにつながりそうです。

●日本障害者歯科学会認定歯科衛生士 (難易度★★★★)

障害者歯科はスペシャルニーズ歯科とも呼ばれ、身体的、知的、発達上の障害のある患者の口腔健康の診療とケアに焦点を当てた歯科領域。資格取得条件には、日本障害者歯科学会の会員歴3年以上、障害者歯科の実務経験3年以上、関連学会での研究報告の発表もしくは学会誌に臨床研究の論文発表の経験を持つ、などが挙げられます。歯科医療の立場から障害のある人の社会生活や日常生活をより専門的に支援することにつながるほか、障害者歯科は患者とのコミュニケーションの障壁がある場合があるため、コミュニケーションにおけるスキルアップ向上も期待できます。

●日本口腔インプラント学会インプラント専門歯科衛生士 (難易度★★★★★)

インプラント治療に関する専門知識はもちろんのこと、3年以上インプラント治療に携わった経験や、インプラント治療介助・メンテナンス経験の実績など、資格条件を満たした歯科衛生士だけが取得できる資格。インプラント手術はチームで行うので、専門知識を持ったインプラント専門歯科衛生士は存分にスキルを発揮できるはず。特にインプラント治療専門の歯科医院での勤務を希望する人は取得したい資格です。

●日本歯周病学会認定歯科衛生士 (難易度★★★★★)

「歯周病治療および予防を通して患者の口腔保健の増進に貢献すること」を目的とした資格。取得すると歯周病ケアの専門家として検査や処置、メンテナンスなどを任されます。成人の約8割が歯周病にかかっているとされる現代、ニーズの高い資格といえます。資格の取得条件は、日本歯周病学会会員であることや、5年以上の臨床経験または同等の経験があること、日本歯周病学会が認定する研修に参加し30単位以上を有することなど。有資格者は歯科衛生士の1%未満とされ、歯科衛生士の認定資格で一番取得に時間がかかり、難易度が高いと言われています。逆に言うと、高難易度で有資格者が少ないため、取得できれば高い専門性を示せるでしょう。


◇    ◇    ◇

ここまで、歯科衛生士が持っているといい資格について解説してきました。基本的に学会の認定資格は、まずその学会に入会することや、一定の臨床経験などが必要です。資格を持ち専門性を高めることで、スキルアップやキャリアアップにつながり、歯科衛生士としてのやりがいにもなるはず。まずは興味のある分野から、資格取得にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
(ドクターズ・ファイル編集部)

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