面接や、履歴書などの書類を作るとき、日本語を間違って使ってしまうと、恥ずかしいだけでなく相手に不信感を与えてしまう可能性があります。
入職した後をイメージし、採用担当者から「患者さんにも間違った言葉を使ってしまいそう」と思われてしまうことは十分にあり得るためです。
この記事では、間違いやすい日本語をピックアップしました。ちょっとした言い間違い・使い間違いで印象を悪くしないために、ぜひ正しい使い方を覚えておきましょう。
<目次>
1 どちらが正しい?「足をすくわれる」と「足元をすくわれる」
以下の面接シーンを見ていきましょう。
受け答えの中に、おかしな日本語があるのですが、わかりますか?
「隙をつかれて失敗させられたり痛い目に合わされたりすること」「相手に出し抜かれたり逆転されたりされる様子」を表す言葉は「足をすくわれる」です。「油断していると足をすくわれる」「足をすくわれないように注意しよう」といったように、人に注意を促すときや、自分自身が気をつけるときなどに使うことが多い言葉です。
一方、「足元をすくわれる」はよくある誤用。「足元」の意味は「立っている足のあたり」なので、「すくう(=下から上へ素早く持ち上げて、横にはらう)」ことはできませんよね。
2007年度(平成19年度)に文化庁が行った「国語に関する世論調査」によると、74.1%の人が「足元をすくわれる」と誤用しており、正しく「足をすくわれる」と回答している人は16.7%にとどまっています。それほど「あるある」な誤用といえるでしょう。
2 「失敗させられる」を表す場合は「足をすくわれる」を使おう。「足元を見られる」「足元につけ込まれるこまれる」も◎
先ほどのシーンのように、「相手に失敗させられる」ということを表したい場合は、「足元をすくわれる」ではなく「足をすくわれる」と正しい表現を使いましょう。
また、「足をすくわれる」と同様の意味の言葉に「足元を見られる」「足元につけ込まれる」(どちらも、弱みにつけ込まれるの意)などがあるので、混同しないように気をつけたいところです。
3 面接対策や書類の相談にはエージェントの活用を
面接や書類での日本語間違いをしないためには、第三者目線での面接対策や書類のチェックが有用です。転職エージェント「ドクターズ・ファイル エージェント」ではキャリア・アドバイザーの面接指導を受けることができます。
ぜひご活用ください。(ドクターズ・ファイル編集部)
~面接でのワンシーン~
ドクター「あなたの長所と短所を教えてください」
応募者「私は、困っている人がいるとつい手を貸したくなる性格で、自分のことより他人のことを優先しがちです。それは長所であり短所でもあると思っています。しかし前職の院長から、「お人好しすぎる」と評されたことがあります。気を抜くと足元をすくわれる……というようなことを言っていただき、それからは、人のことを考えるのと同じように、自分のことも大切にしようと心がけています」
ドクター「え?」