面接や、履歴書などの書類を作るとき、日本語を間違って使ってしまうと、恥ずかしいだけでなく相手に不信感を与えてしまう可能性があります。
入職した後をイメージし、「患者さんにも間違った言葉を使ってしまいそう」と思われてしまうことは十分にあり得るためです。
この記事では、間違いやすい日本語をピックアップしました。ちょっとした言い間違い・使い間違いで印象を悪くしないために、ぜひ正しい使い方を覚えておきましょう。
1 経験や努力を伝えたいあまりに、誤用しがちな「心血を注ぐ」
以下の面接シーンを見ていきましょう。
受け答えの中に、おかしな日本語があるのですが、わかりますか?
経験やスキルを聞かれる質問は、面接の場で大きなアピールチャンスといえるでしょう。しかし、「心血を傾ける」という間違った日本語を使ってしまっては、せっかくのアピールも台無しです。
「心身の力のありったけを尽くして物事に取り組むこと」は、「心血を注ぐ」といいます。「心血を傾ける」は誤用。
厳しい面接官であれば、「日本語すら正しく使えないのか」とマイナス評価につながりかねないので、注意が必要です。
2 「心血を注ぐ」と「全力を傾ける」などの混同に注意
「心血を注ぐ」を「心血を傾ける」と誤用する人が多い理由は、「全力を傾ける」「精魂を傾ける」など似た意味の成句と混同してしまっているためでしょう。
「全力を傾ける」は「持てるすべての力を使って物事にあたる」、「精魂を傾ける」は「一つの物事に打ち込む」という意味があります。
ですので、先ほどの面接のシーンでは以下のように答えれば、面接官に違和感を与えることはなかったかもしれません。
「専門看護師の資格を取得し、末期がん患者の看護に心血を注いできました」
「専門看護師の資格を取得し、末期がん患者の看護に全力(精魂)を傾けてきました」
また、「心を尽くす」「心がなびく」「惹かれる」といった意味の「心を傾ける」とも響きが似ているために、曖昧に覚えがちだとも考えられます。
3 面接対策や書類の相談にはエージェントの活用を
面接や書類での日本語間違いをしないためには、第三者目線での面接対策や書類のチェックが有用です。転職エージェント「ドクターズ・ファイル エージェント」ではキャリア・アドバイザーの面接指導を受けることができます。
ぜひご活用ください。(ドクターズ・ファイル編集部)
~面接でのワンシーン~
ドクター「これまでの経験や身につけたスキルについて教えてください」
応募者「専門看護師の資格を取得し、末期がん患者の看護に心血を傾けてきました」
ドクター「え?」