面接や、履歴書などの書類を作るとき、日本語を間違って使ってしまうと、恥ずかしいだけでなく相手に不信感を与えてしまう可能性があります。 入職した後をイメージし、「患者さんにも間違った言葉を使ってしまいそう」と思われてしまうことは十分にあり得るためです。 この記事では、間違いやすい日本語をピックアップしました。ちょっとした言い間違い・使い間違いで印象を悪くしないために、ぜひ正しい使い方を覚えておきましょう。
1 「引き際」?「終わり」?間違って使っていませんか?
以下の面接シーンを見てみましょう。
上記のやりとりのように「物事の終わり」といった意味や「引き際」「限界」といった意味で使われることが多い「潮時」。しかし、ネガティブな意味で使うのは実は誤用だってご存知ですか?
おそらくスポーツ選手の引退会見などで使われるイメージから、そういった意味が定着しているのかもしれませんが、本来は「物事をするのに、ちょうどいい時期」というポジティブな意味が正解なのです。
上記でいえば、クリニックの閉院というネガティブなこと、さらに自分の意思とは関係ないことが転職のきっかけですから、「潮時」という言葉を選ぶのは間違いでしょう。
2 「潮時」の語源とは?
「潮」という文字どおり、潮の満ち引きの様子からくる言葉で、もともとは漁師言葉。魚がよく捕れる時間やタイミングのことを「潮時」と言ったそうです。
そこから派生して、「物事を始めたり終えたりするのにちょうどいい時期」という意味が生まれました。「潮時」=「タイミングがいい」というポジティブな言葉と覚えておいてください。
3 「潮時」の正しい使い方
では、面接など採用シーンで使うとしたら、どんな使い方があるでしょうか?
◎「結婚を機に、夜勤のないクリニックへの転職を考え始めたのですが、その時にこちらのクリニックが開院すると聞いて、これは潮時だ! と思ったことがきっかけです」
◎「子どもが小学校に入学したので、これは復職する潮時かもしれないと思い立ちました」
こうしたポジティブな使い方であれば、「潮時」の使い方としてはもちろん、志望動機の伝え方としてもばっちりですね。
4 面接対策や書類の相談にはエージェントの活用を
面接や書類での日本語間違いをしないためには、第三者目線での面接対策や書類のチェックが有用です。転職エージェント「ドクターズ・ファイル エージェント」ではキャリア・アドバイザーの面接指導を受けることができます。
ぜひご活用ください。(ドクターズ・ファイル編集部)
~面接でのワンシーン~
ドクター「あなたが転職を考え始めた理由は何ですか?」
応募者「以前勤めていたクリニックの閉院が決まり……。潮時だなと思ったのが転職のきっかけです」
ドクター「え?」