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記事公開日:2025/07/22

最終更新日:

【救急救命士】看護師のキャリアアップや転職に役立つ資格を解説!

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看護師として転職を有利に進めるために、資格取得を考えている人も多いのではないでしょうか。転職の際に資格が役立つ主な理由は、①職場選択の幅が広がる、②キャリアアップにつながる、③給料アップにつながるという3つです。この記事では、看護師の転職やスキルアップに役立つ資格をご紹介します。
今回のテーマは「救急救命士」です。

1 救急救命士とは?

「救急救命士」とは、緊急度の高い重度傷病者が病院やクリニックに搬送されるまでの間、救急救命処置を行うことのできる国家資格です。医師の指示のもと、搬送途中での著しい症状悪化を防いだり、病院やクリニックに到着後、入院するまでの間の救急救命処置を行ったりします。

救急救命士は、1991年に制定された「救急救命士法」に基づいて誕生しました。この制度は、救急需要が増加していく中で、救急現場および搬送途中における応急処置の充実と救命率の向上、救急活動における専門性に対するニーズの高まりを受けて制定されたものです。「救急救命士法」の制定により、救急救命士の資格を有する救急隊員は医師の指示のもと、救急車乗車時などにそれまで禁止されていた医療行為の一部を行えるようになりました。

制定後も「救急救命士法施行規則」の一部改正を重ねながら、医師の具体的な指示を受けて救急救命士が行うことのできる救急救命処置の範囲が拡大されています。高齢化の進行、核家族化、災害の多発といったさまざまな社会情勢に加え、医療従事者の負担軽減という側面も含めて、救急救命士のニーズは今後もますます広がっていくことが予想されます。

2 救急救命士の資格を取得して転職するメリット

看護師が救急救命士の資格を持っていることは、自身のスキルアップや活躍だけでなく、転職のシーンでも役立ちます。

●職場の選択の幅が広がる

救急救命士の資格を有することで、職場の選択肢が広がることから、医療機関のみならず、民間救急会社や警備会社などさまざまな職場で活躍することができます。看護師の中には、看護師と救急救命士のダブルライセンスを持っている人もおり、活躍の場は多岐にわたることでしょう。

●キャリアアップにつながる

救急救命士が活躍するのは、主に病院やクリニックに到着する間の搬送中であるのに対し、看護師は病院やクリニックなどにおいて傷病人の療養上の世話や診療の補助をするのが主な役割になります。

看護師が救急救命士の資格も取得することで、いずれの現場でも活躍できることからキャリアアップを叶える可能性が高まります。医療機関における緊急時の対応はもちろんのこと、大規模災害時の救助活動や応急処置、イベント会場での緊急事態対応など、さまざまなシーンで自信を持って臨むことができるようになります。

●給料アップにつながる

救急救命士の資格を取得することで、救急救命に関する高い専門性を客観的に証明でき、給料アップにつながるケースが考えられるほか、転職時にも、待遇面に関する交渉において役立つでしょう。 

3 救急救命士の資格を取得するためには?

救急救命士の資格を取得するには、以下のようなルートで受験資格を得た後に国家試験に合格する必要があります。受験の条件やスケジュールなどをまとめました。

●救急救命士の国家試験を受けるための主な受験資格

救急救命士の国家試験を受験するためには主に、以下【1】~【4】の条件のうちいずれかを満たす必要があります。 加えて消防署で働く救急救命士の場合には、公務員試験合格も必須条件です。救急救命士の国家試験を受けるための主な受験資格

●救急救命士の国家試験の概要

救急救命士国家試験の概要について、2025年度の試験を例に紹介します。救急救命士の国家試験の概要

●救急救命士の受験スケジュール

救急救命士国家試験のスケジュールについて、2025年度を例に紹介します。 試験は年に1度なので早めの情報収集、受験勉強が重要です。試験要項は一般財団法人日本救急医療財団ホームページで公表されるので必ずチェックしてください。救急救命士の受験スケジュール

●救急救命士登録までの流れ

救急救命士国家試験合格後、所定の手続きを経て申請することにより、救急救命士として正式に登録されます。救急救命士登録までの流れなお、国家試験合格後1年以上経過した申請については、現在まで救急救命士の業務に従事していない旨の申述書(作成日を記入し署名)の提出が必要となります。

◇    ◇    ◇

今回は、救急救命士について紹介しました。
救急救命士の資格を取得するためには、受験資格の取得までに消防職員以外は最低2年の学習期間を要しますので、計画性を持って資格取得をめざす必要があります。 

国家資格取得の道のりは大変ですが、看護師と救急救命士、どちらかにしか許可されていない処置も多いことから、両方の資格を有することで高度な処置が可能となり、患者を救える確率を上げることができるでしょう。

またダブルライセンスを取得していることで、キャリアアップの可能性や活躍できる領域が広がり、新たな業務にチャレンジする機会も生まれるかもしれません。

キャリアアップはもちろん、患者の命を救うために能力の幅や選択肢を広げたいと考えている人、周囲からの評価を高めて看護師としてのやりがいを感じたいという思いがある人には有用な資格です。ぜひ救急救命士の資格を糧に、キャリアアップや新たなフィールドへの転職なども視野に入れて、自分自身の将来について考えてみてはいかがでしょうか。

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