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記事公開日:2025/06/30

最終更新日:

【公認心理師】看護師のキャリアアップや転職に役立つ資格を解説!

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看護師として転職を有利に進めるために、資格取得を考えている人も多いのではないでしょうか。転職の際に資格が役立つ主な理由は、①職場選択の幅が広がる、②キャリアアップにつながる、③給料アップにつながるという3つです。この記事では、看護師の転職やスキルアップに役立つ資格をご紹介します。今回のテーマは「公認心理師」です。

1 公認心理師とは?

「公認心理師」とは、心理学に関する専門的な知識と技術を用いて相談者の心理状態を分析し、適切な支援を提供する心の専門家に認められた資格です。具体的には、カウンセリング、心理検査、心理療法などを行い、心の健康をサポートします。

公認心理師は、2017年に施行された公認心理師法に基づいて、日本初となる心理職の国家資格として制定された資格。うつやひきこもり、職場や学校での不適応問題、自殺、児童虐待といった心の健康問題が複雑化、多様化してきた時代背景を受けて誕生しました。求められる領域は幅広く、医療・保健、福祉、教育、産業、司法など多様な分野で活躍が期待されています。

・臨床心理士との違い

しばしば比較される資格として「臨床心理士」が挙げられます。臨床心理士は、国家資格である公認心理師に対し、公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会が認定する民間資格です。公認心理師の資格が新設される以前からあり、心理職の代表的な資格として認知されてきました。

公認心理師と臨床心理士について仕事内容や役割に大きな違いはありませんが、医療分野では、2018年4月以降、一部の条件を除いて公認心理師だけが診療報酬の加算対象であるという違いがあります。医療分野での公認心理師に対する役割、期待の大きさがうかがえます。

また、公認心理師においては「心の健康に関する知識の普及を目的とした教育や情報提供」が業務内容に含まれる点も注目ポイントです。主に臨床現場での深い心理学的理解や専門的な技術・知識が求められる臨床心理士と比べ、公認心理師は、より広範な意味での知識と技術の活用が求められているのです。

以下に公認心理師と臨床心理士の違いに関する要点をまとめます。

公認心理師と臨床心理士の違いをまとめた表

2 公認心理師の資格を取得して転職するメリット

公認心理師の資格を持っていることは、自身のスキルアップや活躍だけでなく、転職のシーンでも役立ちます。

●職場の選択の幅が広がる

公認心理師の活躍の場は医療機関、教育機関、福祉施設、企業などさまざまな領域にわたっています。そのため、看護師が公認心理師の資格を取得することで、医療機関の心療内科や精神科、福祉施設など職場の選択肢が広がります。

また、看護師と公認心理師の2つの資格を有する点をセールスポイントにすることで、講師業や記事の監修など新たなキャリアに挑むチャンスが増えることも期待できます。

●キャリアアップにつながる

公認心理師の資格を有することは、昇進やキャリアアップをめざす上でもアドバンテージになるでしょう。心理学の専門的な知識や技術を活用することで患者の気持ちに寄り添い、心の健康のために適切な助言や援助ができる能力は、診療科の枠を超えて有用な強みといえます。

●給料アップにつながる

公認心理師の資格を取得すると、心理に関する専門知識や、心の問題を解決するスキルを客観的に証明でき、有資格者への優遇として給料アップにつながるケースが考えられます。転職時にも、待遇面に関する交渉に役立つでしょう。

3 公認心理師の資格を取得するためには?

公認心理師の資格を取得するには、国家試験に合格する必要がありますが、受験資格を得るためにはいくつかのルートがあります。受験の条件や資格試験のスケジュールなどを見ていきましょう。

●公認心理師の受験資格

公認心理師の資格試験を受けるためには区分A・B・C・D1・D2・E・Fの7つのルートがあります。区分D1・D2・E・Fは、2017年9月15日より前に大学や大学院で必要科目を履修している人などを対象とした特別措置ルートです。そのため、ここでは一般的な取得ルートである区分A・B・Cの3つを紹介します。

公認心理師資格取得のルートの図出典: 公認心理師の資格取得方法について(厚生労働省)より一部抜粋

・区分A

4年制大学と大学院の両方で指定科目を履修することで受験資格が認められるルートです。

・区分B

4年制大学で指定科目を履修して卒業した後、文部科学省・厚生労働省が認定する施設で2年間の実務経験を積んだ人が受験資格を得られるルートです。

・区分C

海外の大学や大学院で心理系の科目を履修したケースなど、区分A・Bと同等の技術・知識を認定された人が受験資格の取得対象になるルートです。

これから新たに公認心理師の資格取得をめざす人は、一般的に区分A・Bが該当するでしょう。区分Aは規定の科目を修了できれば実務経験は求められませんが、区分Bでは、大学卒業後に2年間の実務経験が必要となり取得方法が異なります。自身の状況に合わせて選択することが重要です。

●公認心理師試験の概要

公認心理師試験の概要について、第8回(2025年度)の試験を例に紹介します。

公認心理師試験の概要の表

●公認心理師試験の受験スケジュール

公認心理師試験のスケジュールについて、第8回(2025年度)を例に紹介します。

公認心理師試験のスケジュール表(※1)受験票は一般財団法人公認心理師試験研修センターのホームページ「受験関連書類作成システム」よりダウンロード(郵送なし)。 

●公認心理師試験合格後の流れ

公認心理師試験合格後、所定の手続きで申請をすることにより、公認心理師として正式に登録されます。

公認心理師試験合格後の流れの図(※2)登録申請については、手続きしなければならない期限の定めはありません。
(※3)登録申請が集中する合格発表後の2~3カ月間の申請は、申請受付から登録証交付まで、最長で3カ月程度かかる場合があります。

◇       ◇       ◇

今回は、公認心理師について紹介しました。
公認心理師になるには、まず国家試験の受験資格を有する必要があります。自分自身の経歴と照らし合わせて、受験資格を満たしているかどうかを確認しましょう。

公認心理師は、患者の心理に寄り添い、心の健康を保つための助言やサポートができるなど、看護師にとって強みになる知識や技術をアピールできる有益な資格です。また、医療現場以外の領域にも選択肢の幅が広がることで、新たな可能性にチャレンジする機会も生まれるかもしれません。

キャリアアップはもちろん、周囲からの評価を高めて看護師としてのやりがいを感じたいという思いがある人、看護師としての可能性や選択肢を広げたいと考えている人には有効な資格です。ぜひ公認心理師の資格を糧に、キャリアアップや新たなフィールドへの転職なども視野に入れて、自分自身の将来について考えてみてはいかがでしょうか。

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