面接や、履歴書などの書類を作るとき、日本語を間違って使ってしまうと、恥ずかしいだけでなく相手に不信感を与えてしまう可能性があります。
入職した後をイメージし、採用担当者から「患者さんにも間違った言葉を使ってしまいそう」と思われてしまうことは十分にあり得るためです。この記事では、間違いやすい日本語をピックアップしました。
今回のテーマは、2025年1月にスタートした大河ドラマのタイトルにもなっている「べらぼう」。ちょっとした言い間違い・使い間違いで印象を悪くしないために、ぜひ正しい使い方を覚えておきましょう。
1 「べらぼう」を肯定的に使っていませんか?
以下の面接シーンを見てみましょう。
近年、上記のように「べらぼう」を肯定的に使うことが多くあります。たとえば「べらぼうにおいしい」「べらぼうに可愛い」などが一例です。
日本語は変化していくため、一概に間違いとは言えませんが、実は肯定的な使い方は語源を知っている人から見ると違和感があるので要注意。面接では使用しないほうが無難だと言えそうです。言い換えるなら「とてつもなく」といった言葉がふさわしいでしょう。
2 「べらぼう」の本来の意味とは
本来「べらぼう」は、「馬鹿」や「阿呆」と同じ意味があり、人を罵るときに使う言葉です。また、「筋の通らないこと」「ばかげている様」「並外れてひどいこと」などを指します。
そのため、ポジティブな言葉ではありません。
正しい使い方としては「とんでもないべらぼうが現れた」「べらぼうな値段だ」といったネガティブなワードなのです。
3 「べらぼう」の由来
諸説あるそうですが、「べらぼう」は穀物をつぶす道具である「べら棒」が由来という説が有力です。
また元々は罵る言葉だった「べらぼう」ですが、時代とともに少しずつ意味が変化していきます。
現在でも使われている「穀潰し」という言葉に派生し、「役立たず」「非常識な」「筋の通らない」「ばかげている」などの否定的なニュアンスで使われるようになりました。
4 面接対策や書類の相談にはエージェントの活用を
面接や書類での日本語間違いをしないためには、第三者目線での面接対策や書類のチェックが有用です。転職エージェント「ドクターズ・ファイル エージェント」ではキャリア・アドバイザーの面接指導を受けることができます。
ぜひご活用ください。(ドクターズ・ファイル編集部)
~面接でのワンシーン~
ドクター「それでは、ご自身の特技や長所などを教えていただけますか?」
応募者「はい。仕事をテキパキとスピーディーにこなせることです。特に点滴のルート確保は人よりもべらぼうに速いと周囲からも認められていました」
ドクター「え?(日本語の使い方、変だな…)」