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かい内科クリニック (大阪狭山市/金剛駅)

甲斐 達也 院長の独自取材記事

泉北高速鉄道泉ヶ丘駅からバスで約10分。住宅街が広がるエリアに立ち、白い外装とブルーの文字が目を惹く「かい内科クリニック」は、2020年7月に開院した。院長の甲斐達也先生は日本循環器学会循環器専門医で、特に高血圧症や睡眠時無呼吸症候群について特に高い専門性を持つ。大学病院などでの診療で培った豊富な経験を生かし、生活習慣病につながるそれらの疾患の予防と治療に日々取り組んでいる。ほかに、日本内科学会総合内科専門医などの資格も併せ持ち、内科全般を診療するクリニックとして、地域に親しまれている。

高血圧症、睡眠時無呼吸症候群の専門家として

医師を志したきっかけを教えてください。

医学の道に進んだ一番大きな理由は、父親が歯科医師だったことです。幼い頃から患者さんたちが父の診察を受けにくる様子を近くで見ていましたので、医療業界に親近感を覚えていました。当時人気だった、天才外科医が主人公のマンガを読んで憧れたというのもあったかもしれません。とはいえ、実は高校時代には調理師をめざしていた時期もありました。食べることが好きで、「自分でおいしいものが作れるって素晴らしいな」と思っていたんです。ただ残念なことに、手先があまり器用ではなく、プロとしてやっていくには難しいだろうと薄々感じていたこともあり、高校3年生の時には医師になることを決め、医学部に進学しました。 

大学院時代の印象に残っているエピソードはありますか?

大学院時代は週に1回、病院にアルバイトに行っていました。そこには循環器内科の分野に精通した先生がいらっしゃり、その先生のもとでカテーテルやペースメーカーなどの施術を手伝っていました。手伝いといっても、こちらは教えを乞う立場。戦力にもならないので、ひたすら近くで見て勉強をさせてもらっていたという感じです。その先生は、例えばカテーテル手術がスムーズにいけば「隣にいる甲斐先生が上手に施術してくださったんですよ」と患者さんに伝えてくれる反面、スムーズにいかなかったときには先生自身の責任とするような方でした。治療がスムーズにいかず慌てている私を見て、優しく落ち着かせてくれることもあり「医師としての知識や技術だけでなく、人間性まで魅力的な方が実際にいるのか」と感動したのを覚えています。もちろん今でも変わらず目標としている先生です。

開業に至った経緯を教えてください。

大学病院を中心に大小さまざまな病院で経験を積み、徐々に外来診療にやりがいを感じるようになっていました。高血圧や睡眠時無呼吸症候群の専門家としてのスキルも高めていく中で、患者さんと丁寧に向き合い、自分のポリシーをより貫けるような環境にしたいと思うようになり、開業をめざすことにしました。開業するにあたっては、一からクリニックをつくるのではなく、継承というかたちがいいのではと考えていたところ、ちょうど廃院する予定の病院に巡り合いました。それまで地域医療を担っていたその医院の役割を途切れさせたくないという思いもあり、カルテなどもそのまま引き継ぐかたちで新たなスタートを切りました。この泉ヶ丘のあたりは通っていた大学も近く、なじみ深い場所です。そういったご縁を感じたことも、この場所での開業を後押ししました。

専門的な知識と豊富な経験で、さまざまな症例に対応

循環器内科を専門に選ばれた理由を教えてください。

大学病院に入局するときには、救命救急か循環器内科かで悩んでいたんです。学生時代は、命を守る最前線というイメージの救命救急に魅力を感じていました。ただ救命救急に携わるとなると外傷などの手術も多く、執刀する医師の器用さが求められます。同じ手術でもかかる時間に差が出れば、患者さんの体にかかる負担も変わってしまう。そう考えると、あまり器用でない自分は循環器内科向きだなと。そんな経緯で循環器内科に進んだものの、忙しさでいえば循環器内科も大差なく、毎日何百枚という心電図に所見をつけるということを繰り返すような過酷な現場でした。当初は心電図を読むことに苦手意識もありましたが、膨大な量を読んでいると不思議と慣れていくものなんですよ。

クリニックに来られる患者さんも循環器系疾患をお持ちの方が多いのでしょうか?

そうですね。高血圧症や睡眠時無呼吸症候群など、生活習慣病につながる循環器系疾患をお持ちの方も多いです。私は、睡眠時無呼吸症候群の治療について済生会富田林病院の睡眠時無呼吸センター長を務めるなど、10年以上にわたり取り組んできました。この治療については医師としての知識や経験を蓄積することが必要というだけではなく、使用する機器を扱い慣れていることなども非常に大切なファクターです。機械のアルゴリズムがわかっていないと細かな設定が難しいため、適切な治療ができないからです。そういう意味では医師の力量の差が出やすいともいえますね。診療にあたり、専門的な知識と経験がいかに重要かを感じることがよくあります。

高血圧症の治療についてはどのような方針をお持ちですか?

今や日本人の3人に1人がなるといわれている高血圧症。高血圧症については薬が多く出ており、定期的に服用することで血圧コントロールがしやすくなっています。ただし中には2次性高血圧といって、高血圧症を引き起こす原因が潜んでいるケースなどもあります。血圧を下げるために薬を用いれば、数値上では正常な範囲に下がることも期待できますが、もしそこに何か原因が潜んでいるとしたらどうでしょうか。たとえ数値的には血圧が正常になったとしても、高血圧になった原因を探らず、適切な治療をしなければ、脳卒中や心筋梗塞などが引き起こされる可能性は高いままで、臓器障害のリスクはほとんど減らないのです。それを防ぐためにも、高血圧症の原因を探るということが大切だと考えています。

一人ひとりに向き合い、将来を見据えた治療を実践

診療で大切にしているのはどのようなことでしょうか?

大規模病院に勤務していた時期が長かったため、さまざまな症例の患者さんの診療にあたってきました。中には症状が重い方やまれな症例の方もいらっしゃいましたが、回復に向けてともに歩んでいくうちに、多くの経験や知識を培うことができたと実感しています。若いうちに治療の幅が広げられるような経験を積めたことは非常に貴重で、気軽に足を運べる地域のクリニックの医師となった現在も、年齢や暮らしぶり、嗜好もさまざまな患者さんの治療にあたるときに、それらの経験が非常に役に立っています。当院に来られる患者さんは、生活習慣病を抱えている方も多くいらっしゃいます。血圧や血糖値のコントロールをしながら、病態に応じて合併症が生じないような治療が基本ですが、患者さんによって取り巻く環境は異なります。そこに配慮しながら、できる限り患者さんとコミュニケーションを取り、協力しながら治療を進めています。

これからの展望をお聞かせください。

循環器系疾患の症状によっては若い人にも受診をお勧めしたいケースがあります。例えば、比較的若いけれど血圧が高めの人、過去に脳血管疾患を起こしている人、さらには日常的にいびきをかいている人などが該当します。悪化したり合併症を起こしたりする前に、積極的に検査を受けてもらいたいと思いますので、そういった方々が「症状はないけれど、まずは相談だけでも行こうかな」と思った時に、選んでもらえるようなクリニックにしたいですね。当クリニックではできるだけ患者さんとのコミュニケーションを取りながら、ご自分の症状についての理解を深めてもらい、治療方針を決めるようにしています。気軽に足を運べるクリニックとしてたくさんの方に親しんでいただきたいです。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

生活習慣病という言葉はよく耳にすると思いますが、早いうちから自覚症状を感じることは非常にまれです。健康診断などで血圧や血糖値が高くても、これといった症状がない分、受診の必要性を感じない方も多いのではないでしょうか。ただ、今は何も起きていなくても、将来を見据えて早めに対処することはとても大切なことです。いつまでも放っておくと、重篤な合併症につながる恐れもあります。診察をして精密な検査や治療が必要と判断すれば、大きな病院への紹介もさせていただいていますので、ぜひ気軽にご相談にいらしてください。

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