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おのクリニック (松山市/梅本駅)

白井 信 院長の独自取材記事

2021年春、旧国道11号沿いにリニューアルオープンした「おのクリニック」。「地域の方々のニーズにより幅広くお応えするための体制を整えました」と院長を務める白井信先生。愛媛県立中央病院など基幹病院で外科の最前線を務めてきたエキスパートだ。外科医師から開業医へ転身した理由やリニューアルの経緯、そして地域において理想とする医療とは。「町医者としての医療」を追求し、真っすぐなまなざしで患者について語る院長を通して、“人と人”を根幹に置いた診療への想いにふれた。

地域に愛されるクリニックをめざしリニューアル

外科医師として活躍されていた先生が開業医になられた経緯を教えていただけますか?

愛媛大学医学部を卒業後、外科医師として愛媛県立中央病院などに勤務し、特に消化器外科の専門性を追求してきました。特に手術には心血を注ぎ、経験を積んできましたが、それ以上に患者さんやそのご家族との関わりの中で育てていただいたという気持ちが大きいのです。外科医師は、手術をしたらそれで仕事完了というイメージがあるかもしれません。でも実は、術前から経過観察まで、一人の患者さんと長く関わっていく立場でもあるんです。医師や看護師がみんなで葛藤しながら、患者さんのために何ができるかを模索していく。「医師としてもっとできることがあるのではないか?」と。そう考えながら経験を積むうちに、もう少し違った形の医療に興味が湧いてきました。それが全人的な医療。病院ではできない「町医者」をテーマに地域に根差した医院で患者さんと向き合いたいと思い、開業医の道を選びました。

リニューアルを決意された背景とは?

2018年4月から地域医療に携わって3年。おかげさまでかかりつけ医院として来てくださる患者さんも増えてきて、風邪や腹痛、生活習慣病などの内科症状だけでなく膝痛に対する注射治療や巻き爪の外科的治療など、診療の幅も広がってきました。ですから、どんな症状をお持ちの患者さんも、まずはかかりつけの当院に来ていただけるように、受診のハードルをより低くしたかった。そのためにも心機一転、医療設備を整え、地域の皆さんのニーズに幅広くお応えできるクリニックへのリニューアルを決めたのです。院名は小野地区にあることから「おのクリニック」と改称し、診療科目を限定せず、さまざまな症状に悩む患者さんが気兼ねなく来られるようなクリニックとしました。

バリアフリーや感染対策にも配慮されたという院内をご説明いただけますか?

まず、場所を旧国道11号沿いに移してわかりやすく。建物は木造平屋建てで、ぬくもりのある落ち着いた雰囲気づくりに努めました。院内はバリアフリー仕様で、待合室も廊下も広くとりました。感染対策としては、感染症の外来の入り口と診察室、トイレを別に設置。一般外来の方と動線が重ならないようにレイアウトを工夫しています。またリニューアルを機に診療時間を19時までに延長したので、お仕事帰りの方も通院しやすいかなと思います。郊外なので、駐車場も28台確保しました。

かかりつけ医として患者第一主義を貫く

早期発見のため、診断の精度を高めることにも力を入れているそうですね。

はい。先進のCTを導入するなどして診断力を高めることに努めています。特に腹痛を訴える方に対しての診断にはCTが欠かせません。腹痛には、自然に治る腹痛と、重大な疾患が隠れている腹痛があります。私の経験上、およそ7割は前者なのですが、後者の3割のうちに、見落とすと大変なことになる腹痛があり、それを見極めるためにCTが有用なのです。ですからその少しの恐れを見逃さず、早期発見・早期治療につなげるためにクリニックレベルでも高精度な診断を行うことは重要ですね。いきなり大きな病院に行く前に、かかりつけで精度の高い検査ができれば患者さんの負担も軽減できると考えています。

先生は常に患者目線で動いてらっしゃる印象を受けます。

診察内容にしても院内の設備にしても、常に「患者さんのメリットになるか」ということを大切にしています。診療科目にこだわらず、とにかく患者さんのニーズにお応えすることでこれまでも診療の幅を広げてきました。診断力の向上としては、DXA法による骨密度測定器も導入。また手術室も新設しましたので、皮膚のできものやケガの処置などもよりしっかり対応できると思います。それから患者さんのご負担を軽減するため院内処方はこれまでどおり継続しています。院内処方の場合、お薬の種類が限られていることが多いのですが、当院ではできる限りさまざまな疾患、ご要望に対応できるよう薬の種類は多くそろえています。西洋薬では補えない隙間を埋めるためのものとして漢方薬も院内処方しています。

リニューアルを機に、新たに取り組んでいることはありますか?

今後は皮膚疾患の診療やAGA治療も導入を考えたいと思っています。しみのレーザー治療や薄毛治療なども、まずは自分で試してみて、結果を実感したものを導入したいと思っていますので、ご安心いただけたら。美容皮膚科に行くのはちょっと気が引けるけど、しみが気になる方、薄毛に悩んでいる方。そういった方々が気軽に相談できるような存在でありたいですし、それで患者さんの人生がより豊かなものになれば、こんなうれしいことはありません。

人と人との関わりから、幸せを分け合える医療を

患者さんと接する上で心がけていることはありますか?

患者さんの気持ちになって不安をくみ取ることですね。常に「患者さん側に立って想像する」ことを大切にしています。例えば、ちょっとした体調不良から受診してみたら精密検査になり、手術が必要と言われ……それはきっとものすごく不安だろうなと。それを一つずつ取り除けるように、ご本人が安心できるまでお話しして、一緒に進んでいけるように心がけています。あえて言いますが、僕はやっぱり人が好きだから、もっと踏み込んでその人を知りたいと思うんです。そして、僕ができることはすべて提供しますし、僕もやりがいや幸せな気持ちをいただいています。先日、優しそうな息子さんが年老いたお母さんを連れて来院されたのですが、診察中もそばで見守っていらっしゃるのがほほ笑ましくて。とても幸せな気持ちをもらいました。そんなふうに、僕と患者さん、“お互いさまの精神”で幸せを分け合っていけたら良いなと。そんな医療が僕の理想です。

先生のリフレッシュ方法を教えてください。

大自然の中でキャンプですね。意外と冬が良いんですよ。火をたいて暖を取りながらお酒を飲むなんて最高ですね。とはいえなかなか行けないので、今治病院や南宇和病院に単身赴任をしている時は家の中で飯ごう炊飯をしたり、アウトドアチェアに座ったりしてキャンプ気分を味わっていました(笑)。主に家族やキャンプ仲間と楽しんでいますが、子どもたちも大きくなり、そろそろ一緒に行ってくれなくなる年頃に……。親としては少し寂しいですが、仲間と楽しみます(笑)。

最後に、読者の方へメッセージをお願いします。

町医者の存在意義は、大きな病院ではカバーの難しい、人と人とのこまやかな部分にあると思います。ですから、私がめざしているのは、どんな症状でもお悩みでも、まずは行ってみようと思っていただけるような庶民的なクリニック。「こんなこと言っていいの?」「いつものことだし、まあいいか」というような些細な気づきやちょっとした症状、生活の中でお困りのことは気兼ねなくご相談ください。見落としがちな症状に大病が隠れているかもしれませんし、また何気ない会話から日常的に悩んでいた痛みを解消する突破口が見つかるかもしれません。どんな訴えでも、しっかりお話を聞いて寄り添い、一緒に解決へと向かっていけたらと思っています。

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