内田診療所

飯沼 眞理子 院長の独自取材記事

内田診療所

(板橋区/高島平駅)

最終更新日:2020/05/11

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1979年、高島平団地内に飯沼眞理子院長の母が開業した「内田診療所」。大学病院に長く勤務していた飯沼院長は、患者の訴えから本当に求めていることは何かをとらえ的確な医療を提案。そして一人で診るのではなく、患者の症状によって必要がある場合は、他の適切な医療機関に紹介してくれるスタイルの診療を行っている。院内では、他公共機関で乳児相談や勉強会を行っている管理栄養士を配置。日常生活の些細なことでも、患者が気軽に相談できるようにしている。「患者さんが私の先生です」と語る、上品な優しい笑顔が印象的な飯沼院長に、日々の診療や地域への思いなどたっぷりと聞いた。
(取材日2016年11月22日/更新日2019年12月20日)

どんな患者も引き受け幅広く適切な医療を展開

まずは、簡単にこの診療所の歴史についてお聞かせください。

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高島平団地ができたとき、入居者のために母が開業したのが当院です。私は1999年頃に母の具合が悪くなったのをきっかけにそれまでの病院を辞め、全面的に診療を手伝うようになりました。こちらで診療をし始めた当初は、地域医療と大学病院での診療にギャップを感じることもありました。すごく専門的に研究されている人はピンポイントを追求しますが、町の診療所では突き詰めることのほうが患者さんにとって負担が大きいこともあります。これまでの経験からこの病気はこうすればいいとわかっていても、実は目の前の患者さんは別のことを求めているかもしれないということに昔は戸惑いを感じたこともありましたね。

日々どのような思いで診療にあたられていますか?

常に思うのは患者さんが先生だということです。患者さんのおっしゃることは、本に書いてなくても、非常にまれであっても、起こりうることだと考えています。どんな患者さんも引き受け、ふさわしい治療を探し、最善を尽くす。また私一人で診るというだけではなく、適切な先生にご紹介するなど、患者さんを導いていけるような医療、または医師というのは、地域にとって大切だと感じています。効率も良くなければ、一朝一夕にいかず大変なのですが、とてもやりがいがあります。今の時代はこのような医療機関には厳しい情勢かもしれませんが、長い間、両親がやってきたことなので、できる限り受け継いでいきたいですね。

どのようなご相談が多いですか?

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とにかくいろいろなことを聞かれますね。よろず健康相談所のような感じでしょうか。以前、患者さんから「先生は慎重だから、安心しました」と言っていただいたことがあり、うれしかったのを覚えています。患者さんとの信頼関係で難しいのは、こちらができていると思っていても、実際はどうなのかというところです。よく患者さんは薬を飲まなかったときに「先生に怒られる」とおっしゃいますが、私は「怒っているのではなく、心配しているから言うんですよ」と申し上げています。こちらの思いが少しでも多く伝わるように、日々伝え方は心がけていますね。

患者が高齢化することをどう感じていますか?

昔から両親が「すべての医師が哲学者であるべきだ」ということを言っていましたが、今現実的に思うのは、死が身近にある人に対してどう仕事をするのか、どう生きていくのかということ。それが最近になってわかるようになり、ずっと胸にあった言葉を実感として捉えられるようになりました。時には患者さんのドラマティックな人生を知ることができ、やはり患者さんは先生であり人生や社会について教えてくれていると感じています。身近な所で起きている患者さんのさまざまな出来事に耳を傾け、助言し最善を尽くすことこそ、私が大切にしているポリシーですね。

傾聴の姿勢で患者が本音を言えるように

特に力を入れている治療はありますか?

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生活習慣病の方に対して管理栄養士による食事指導を行っています。糖尿病や慢性腎機能障害などの方のお食事はとても難しい上、糖尿病については初期・中期・末期でまったく治療が異なり食事も違ってきます。勉強熱心で料理本も書いている管理栄養士が、外食が多い人はどんな外食をすればいいか、お料理をしない人であれば簡単にフライパン一つでできるレシピや揚げないレシピなど、生活に合わせた多彩な情報を発信しています。私自身も糖尿病の症例に多く関わったことがあり、正しい知識をお伝えすることができます。悩んでいる方や気になる方は、ぜひ一度相談にいらしていただければと思います。

日々の診療で大切にしていることはありますか?

誰に対してもフェアであること、そして医療機関へのかかり方が上手なほうが得だということをうまく伝えたいと思っています。自分の希望が通らないから通うのを止めるのではなく、自ら選択をし、ご自身できちんと決断され納得することが大切だと思います。私は少しでも患者さんが言いたいことが言えるように、できる限り傾聴の姿勢を崩さないように心がけていますが、おかげさまでここでは皆さん思っていることをおっしゃってくださっているようです。病院で少し難しい手術をすることとなったときでも、ここでお話しをされているのと同じように、本音を言えるようになっていただきたいですね。それが私の役割だと思っています。

今までの出来事で印象に残っていることはありますか?

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医師会の連携室からの依頼で、4階建ての4階に住んでいて足が動かないという患者さんのお宅に伺ったことがありました。2回ほどお伺いしたときに、この患者さんは神経難病ではないかと思い、在宅診療を扱っている神経難病の専門の先生にご相談したところ、その先生が診てくださり、診断がつき治療が始まったということがありました。それですべてが解決ではないのですが、そこにいた患者さんのご主人が「2人きりで子どももいなくて、このまま具合が悪くなってしまったらどうしようかと思っていました。本当にありがとうございます」と言ってくださって。それがすごく良かったなと思い、忘れられない出来事ですね。

ここで相談することで患者が道を見つけられるように

先生が医師をめざしたのはやはりご両親の影響でしょうか?

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そうですね。「医師になったら、好きなことをやっていいのよ」と言われていました(笑)。医師になるにあたって選んだのは消化器内科ですが、主任教授は肝臓の研究をされていて、私自身も肝臓の代謝に興味があったこともあり、勉強をするためにシカゴ大学へ留学。当時から肝臓移植を担当していたのでたいへん勉強になりました。その後はそれを応用した検査法などに取り組みました。渡米したことで、アメリカの医療事情もわかりましたし、ドクターの患者さんに対する接し方も参考になりました。アカデミックな社会の競争の激しさを身をもって感じることで、日本人のほんわかした雰囲気の良さを再認識することもできましたね。

お休みの日はどのように過ごしてリフレッシュしますか?

両親が日本舞踊やお華やお茶といった多彩なお稽古ごとをさせてくれたからか、いろんなことに興味があるのですが、中でも歌舞伎やお能などお芝居を観るのが好きです。あとは、お香を聞く会にときどき出ています。実は人生の後半になってからのほうがいろいろなことにチャレンジしているのですが、頭の中がリセットできるという意味ではやはりスポーツはいいと思います。特に泳ぐのはいいですね。時間があれば泳いでいます。あとは父が絵を描いていたこともあり、絵を観るのも好きで美術館にはよく行っていますね。院内にも、待合室などに父が書いた絵を飾っているんですよ。

最後に、今後の展望を教えてください。

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よろず相談所のように患者さんがここで話をすることによって道を見つけてくれるような場所にしていきたいです。なんでもいいので、こんなことと思わずに相談していただきたいですね。また、生活習慣病の中でも症状はないけれど重大な結果を招く病気については、きちんと皆さんに知っていただいた上で管理していきたいです。あとは、今いろいろな所で連携パスの話が出ていますが、まだうまく機能していないのが現状です。これからは孤独死の問題も重要視されてくるので、医療機関同士はもちろんケースワーカーなどともうまく連携していきたいです。私は過去に救命の経験もあり、どんな病気であってもなんらかの形で関わることができるかと思います。専門に捉われることなく、広く診ていくことで、地域の方の力になりたいですね。



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