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細川歯科医院 (板橋区/板橋本町駅)

細川 仁 院長の独自取材記事

板橋本町駅A4出口からすぐのビル2階にあるのが、「細川歯科医院」だ。スタッフのプロフィールやメッセージを記入したパネルと、書籍や絵画などが置かれたアットホームな待合室が印象的な同院。細川仁院長は、幅広い歯科治療に高い技術力で対応することをめざしているほか、それら問題の本質的な原因は生活背景にあると考え、食生活や生活習慣の指導にも注力。問題を根本的に解決することをめざしている。患者との信頼関係を重視し、心の問題にも対処するため臨床心理学の勉強にも励んでいるという細川院長に、同院の取り組みや歯科医療にかける思いなどを聞いた。

どのような患者でも受け止めることをめざす

基本的な診療スタンスを教えてください。

当院は、基本的に予防型の歯科医院です。いろいろな考え方がありますが、私が行きついたのはできるだけ歯を削らず、治療をしないこと。歯にとって再治療はダメージが大きく、行わないほうが長持ちしているのではないかと考えられることは多々あります。そのため、安易に金属を外したりとか、削るなどの処置をしたりするのではなく、よほどのことがない限り治療は最低限にしています。その分、予防を大切にしていて、患者さんに歯磨きの大切さをしっかりと伝えて、丁寧に歯磨きをしてもらう。それで、何かトラブルがあったら対処する。そして、いくら完璧に治療をしても生活習慣が悪いとトラブルになりますから、予防と同時に生活習慣を見直してもらうことに力を入れています。患者さんと真摯に向き合い、どのような方でも受け止めたいと思っています。

力を入れていることは何ですか?

当院のスタイルは、一般的な歯科医院とは少し違います。普通は口の機能回復と言いますか、入れ歯などでしっかり噛めるようにすることをめざしています。それは確かに重要なことですが、そればかりに目が向いているのでないかと感じているのです。例えば、入れ歯でうまく噛めないという患者さんが来たとします。それ自体は、ちゃんと合った入れ歯を作れば良いのですが、同時に年齢とともに歯を失い、若い頃とは同じように噛めなくなるのは自然なことです。しかし、歯科治療で歯科医師や患者さんが望んでいるのは、10代や20代の頃と同じように噛むこと。でも、それを求めていると患者さんも、私たちも追い込まれていってしまいます。それに、年とともに食べ物も考えないといけなくて、やわらかいものをたくさん噛むように少しずつ変えていったほうがトラブルが起きにくいのです。このようなことを患者さんにも伝えていきたいと考えています。

噛めるように治療すれば良いわけではないのですね。

患者さんの最終的な目的は、入れ歯を入れることでもなければ、噛めるようになることでもありません。おいしく物を食べて幸せに生活をすることでしょう。ですから、その患者さんにとって幸せとは何かを話し合って、そこに向けて一緒に歩んでいくことが大切だと考えています。治療が必要な場合には、対応できるように引き出しをたくさん用意しているつもりです。それに、患者さんの生活習慣とストレスの管理も大切で、噛めるように治療すれば良いわけではないのです。虫歯も歯周病も感染症であるだけでなく生活習慣に影響を受けるものですから、それを改善せずに治療しても、それは根本的な解決にはなりません。しっかりと噛める治療をするのは当然のことで、加えて生活習慣を見直してもらい、ストレスの対処方法を一緒に探っていくことが大切なのです。

心の問題に対処するため、臨床心理学を学ぶ

具体的には、どのようにするのでしょうか?

患者さんとの会話を重視し、その中から運動不足ではないか。規則正しい生活を送っているのか。間食や甘味料入りの飲み物を習慣的に取ってないか。喫煙の習慣はあるのかなど、日常生活全般に目を向けながら一人ひとりの問題点を探っていきます。また、生活習慣の影響を受ける虫歯と歯周病について理解を深めてもらうため、初診の患者さんにはできるだけ時間をいただき説明をしています。心の悩みが口の中に症状となって現れることがありますので、必要に応じて日常生活の悩みや不安についても、お尋ねすることもあります。口の状況と問診から、将来的に大きな問題が降りかかるだろうと予想される患者さんに対しては、別で個別にお話しする時間を設けています。しかし、基本的には治療の合間にも気兼ねなく何でも話せるような関係性や雰囲気がつくれるよう、私だけでなくスタッフ一同努めています。

診療で大切にしていることはありますか?

患者さんとのコミュニケーションとそれに続く信頼関係の構築です。コミュニケーションのみだと「楽しい先生」で終わってしまいますが、私がめざしている地域密着型の歯科医師は、いついかなる時でも患者さんの立場になって考えること。そのためには、技術的なことはできて当たり前。患者さんが不安に思っていることを心を開いて話してもらえる信頼関係を築くことが、最も大切なことだと思っています。歯科医院を転々としている患者さんの理由の多くは、技術的な問題よりも、信頼関係が原因であるように思います。私は、歯科に対する不安や疑心暗鬼を抱いている患者さんが減り、逆により良い関係を持つ歯科医院が増えていくことを強く望んでいます。

心の問題に対処するために、臨床心理学も学んでいると伺いました。

患者さんとの関わりを追求しているうちに、臨床心理学にたどりつきました。そして勉強しているうちに、心の問題は決して他人事ではないことがわかりました。人は誰しも人間関係や仕事、お金、健康のことなど、何かしらの悩みを抱えて生きています。その悩みが原因でさまざまな身体症状を引き起こしますが、それは口の中にも現れます。例えば、食いしばりがあります。これは、主に睡眠中の無意識下で行われ、顎関節症や知覚過敏といったさまざまな症状の原因になります。

臨床心理学も追求して、歯科医療に貢献していきたい

心理と歯科は関係しているのですね。

臨床心理学と歯科学はかけ離れているように見えても、実は密接しています。自分自身で抱えている悩みは、本人が気づいていなくても、身体に何かしらの症状となって現れることがあるのです。その症状を口の中から事前に見つけ、患者さんにとっての大きな問題になる前に適切なアドバイスができれば、それこそが患者さんのためになると考えています。また、歯科医師は口の中の治療はできても、話の聞き方や伝え方は学んでいません。この点に関しても、臨床心理学から学ぶべきことは非常に多いと感じています。

心理を学んでから、患者さんとの接し方は変わりましたか?

それまで、いろいろなことを話してくれるその患者さんに対して、私は十分に向き合うことができていなかったのではないかと思いました。そのことを反省し、自分自身を見つめ直し、患者さんとともに歩む診療スタイルに変え、自分が心をよりオープンにして接するようになってからは、患者さんと何でも話せる関係がつくれるようになったと感じています。心と密接した、生き方へのさまざまな問いかけを自らにするようになったことで、患者さんと正直な気持ちで話せていると思います。患者さんが人に言えずに抱えこんでいる悩みを私に話してくれたら、安心してもらえるような一言を患者さんにかけてあげたい。困っている患者さんの助けになることが、医療の本質だと思います。

最後に今後の抱負をお願いします。

10年ほど前に、生活習慣から変えないと本当に治療をしたことにはならないということに気づいて、方向転換をして、それに向き合うために臨床心理の勉強を始めました。臨床心理士になるには、大学院を卒業しないといけませんが、診療がありますので行けません。それで、通信制の大学などを利用して、臨床心理士の資格が取れるよう頑張ってきました。ですが、プライベートなことなどでそれも簡単ではない中で、自分が望んでいることは、臨床心理士の資格を取ることではない。肩書が欲しいのではなくて、学んで身につけたものを患者さんのために生かしたいのだということに気づきました。ですから、臨床心理学の勉強は続けながら、歯科との接点を追求していきたいと考えています。

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細川歯科医院の求人

  • 歯科衛生士(正職員) の求人募集情報 細川歯科医院

    スタッフはみな長く勤務していることから、居心地の良い職場かなと思っています。残業はほぼなしで平日は19時30分に、土曜日は13時に帰宅できます。患者さんもみな良い人ばかりで働きやすい環境だと思います。自分は突き進む性格なので、それをアシストしてくださる方を募集しています。自分は患者さんにもスタッフにも強制することはほぼないので、それが長く勤務してくれて、良い患者さんが多く集まる理由なのかなと思っています。昔は予防と歯周病に興味があり多くの勉強会に属していたので、それなりに知識があり指導することは可能です。開業して20年以上経ちますが、綺麗な職場だと思います。

    職種(雇用形態) 歯科衛生士(正職員)
    給与 月給 26万円 以上
    勤務時間 09:30 〜 20:00
    最寄駅 板橋本町駅
    こだわり条件
  • 新卒・第二新卒歓迎
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