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中野歯科クリニック (台東区/浅草橋駅)

中野 正博 院長の独自取材記事

台東区柳橋、各線浅草橋駅前の大通りに面したビル4階に「中野歯科クリニック」はある。白い壁にモダンなデザインの椅子やソファーが配され、絵画にも彩られた待合室では、歯科医師をモチーフとしたさまざまなテイストのフィギュアが目を惹く。聞けば中野正博院長が海外を訪れるたびに見つけ、大切に持ち帰ってきたものばかりだという。大きな窓から明るい光が差し込む診療室で迎えてくれた中野院長は、父の代からの江戸っ子歯科医師。「長く通っていただけるということは、ご満足いただけているということ。長いお付き合いができることをうれしく思います」と語る。そんな中野院長に同院の特徴やめざす医療など、たっぷり話を聞いた。

予防・治療・メンテナンスの3本柱を大切に幅広く対応

長い歴史を持つ歯科医院だそうですね。

祖父の代からの歯科医院で、1985年に3代目として私が開業しました。ちょうど大学院に在籍していたときに、2代目であった父が亡くなったことがきっかけです。祖父は秋葉原でスタートしましたが、その後2代目の父の代になって浅草橋駅の西口近くに移り、2000年にこの場所に移転してきました。移転の際には、アメリカ帰りの先輩からアドバイスをいただき、患者さんのリラックスを第一に考えた空間づくりを心がけました。大きく窓を開けて採光を良くし、完全個室を2つ設置。内装もシックなウッド調をベースに落ち着いた雰囲気としました。私自身はデザインのことは何もわかりませんでしたし、デザイナーさんも歯科医院の設計は初めてでしたが、20年以上たった今でも古くはなったもののくつろげる空間を保っていると思います。

どのような患者さんが多くいらしていますか。

近くにお勤めの方やお住まいの方に加えて、意外に遠方からの受診が多いのです。浅草橋駅はJR線と地下鉄線が利用でき、都内はもちろん千葉や神奈川、埼玉などの他県からもアクセスが良いのも特徴。駅からも近いので、遠くから通い続けていただいている方も多くいらっしゃいます。遠方からの受診はほとんどがご紹介によるものです。3代にわたり長く診療を続けていますので、以前この辺りにお住まいだったり、お勤めだったりで通っていただいた方が遠方に引っ越された先でご紹介いただいたりという感じです。遠くから来ていただくのは大変だと思いますが、それだけの信頼をいただけているということには心からうれしく思いますね。

診療方針を教えてください。

特定の治療を勧めるということはせず、基本的には「患者さんの口腔状態を良好に保ち、維持する」ことを大切にしています。かつては、歯科医師の仕事は痛む歯を治療するだけというイメージが一般的でしたが、本当は予防に努めて虫歯をつくらないことがベストです。それでも虫歯や歯周病になってしまった方は丁寧に治療し、治療が終わったらメンテナンスに来ていただく。この「予防・治療・メンテナンス」の3本柱が重要なのです。例えば、どんなに高級な車を買っても、定期的に車検に出して整備し、故障したら修理してまめに点検しなければ良い状態を保てません。お口もこれと同じなのです。昔は「予防なんて何をいってるんだ」という時代もありましたが、近年は予防やメンテナンスのために定期的に歯科医院に通われる方も増えていると感じます。当院でも、最低でも6ヵ月に1度の来院をお勧めしています。

必要な治療を組み合わせながら将来をプランニング

得意とされている治療はありますか。

クラウン・ブリッジや義歯、インプラントなどを扱う補綴と、噛み合わせについては特に専門的に取り組んでいます。インプラントに精通した先生から教えを受けることができましたし、義歯ではアタッチメント義歯などの精密義歯にも対応しています。噛み合わせはこれらすべての治療に関わるもので、予防的観点からもとても大切なものとして力を入れています。とはいえ、先にもお話ししたとおり、これらの治療はあくまで必要な方にのみ行うべきもの。残せる歯があるなら残しつつ、必要に応じて補綴治療を組み合わせながら将来をプランニングしていくというのが当院の治療の考え方です。

新しい治療もその後の経過を長く診られてきたのですね。

はい。臨床では治療後の経過がたいへん重要です。長く通っていただけたら、それだけ当院に満足していただけているということだと思いますので、とてもうれしいですね。精密義歯は歯科技工士の技によるところも大きく、良いチームづくりが欠かせません。当院では信頼できる歯科技工士と連携しているほか、院内スタッフも全員歯科衛生士としています。受付から会計まで、どのタイミングでもふと出る質問に専門的に対応できるのは患者さんにもメリットが大きいと思います。

診療の際に心がけていらっしゃることはありますか。

常に「自分だったらどうしてほしいか?」という視点で考え、しっかりと情報提供するように心がけています。とはいえ、長くお付き合いのある方では「お任せします」と言われてしまうことも少なくないのですが。初診の方では特に説明に力を入れていますね。自費診療についての説明を営業的と嫌う方もいらっしゃいますから、最初の問診で確認します。歯科診療はオートメーション的に内容が決められるものではなく、個人によって異なる状況に合わせた個別対応が重要です。1〜2回でトリートメントプランが決定するわけではなく、診療時に対話を重ねながら徐々に対応を決めていくのです。それぞれの将来を見据えた治療には欠かせないものとして、コミュニケーションは重視しています。

歯科医師とも広くつながり、情報共有や研鑚に注力

研究会やスタディグループでも精力的に活動していらっしゃいますね。

スタディグループ「救歯会」や代表をしている「浅草インプラント研究会(AOIS)」、全国から歯科医師が集う「臨床歯科を語る会」など複数の組織に所属して、世代や専門性の枠を超えた多くの先生方とつながりを持っています。もともと人と集まってわいわい話すことが好きだったのもありますが、「開業医の医局」として難しい症例などをSNSで共有して意見を出し合えるなど、診療上のメリットも大きいものです。縦割り社会である大学では意外にこうしたつながりを持つのが難しかったりするのですが、補綴歯科以外にも口腔外科や小児歯科などまったく異なる専門を持つ先生方とも情報交換できています。東京歯科大学の講師職は定年で退職しましたが、見学などで歯科医師を迎えることも多くあります。先輩方から受け継いだバトンをつなぐ良い機会だと思っています。

歯科医師を志されたきっかけは?

祖父の代から歯科医師の家系なので、ごく自然な流れでした。小さい頃から、使わなくなった歯科技工の材料を遊び道具にしていたように思います。祖父や父の代は義歯やブリッジでの治療が中心でしたから、私が大学院に進んで補綴を専門としたのには、その影響が大いにありました。それにもちろん、補綴治療そのものが好きなんですよね。開業後もいろいろな会に所属して研究し続けているのも、基本的には好きだからですが、そのおかげでずいぶんと器用貧乏になってしまったなあとも思います(笑)。欧米では、一つの歯科医院に補綴や歯周病治療など複数の専門歯科医師がそろうチーム医療が一般的ですが、日本では大抵一つの歯科医院につき歯科医師は1人です。ですから、何でもできるようにしておかないといけません。つまり、総合的に判断して適切な治療をコーディネートできる歯科医師こそが私の理想です。

読者へのメッセージをお願いします。

繰り返しになりますが、良い歯を守るためには「予防・治療・メンテナンス」の3本柱が何より大切です。現時点で痛みや不具合を感じていらっしゃらないという方も、ぜひ定期通院を習慣としていただければと思います。

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