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糖尿病・甲状腺・内科 はっとりクリニック知立 (知立市/知立駅)

服部 麗 院長の独自取材記事

名鉄名古屋本線知立駅から徒歩約6分、院内におしゃれなカフェのようなキッチンスペースを設けているクリニックがある。2023年2月に開業した「糖尿病・甲状腺・内科 はっとりクリニック知立」だ。「糖尿病の患者さんと管理栄養士が一緒に調理する料理教室を開きたいんです」と話すのは、院長の服部麗 (はっとり・れい)先生。実は20年ほど前から、自身も1型糖尿病を患っているという。日本糖尿病学会糖尿病専門医、日本内分泌学会内分泌代謝科専門医、日本内科学会総合内科専門医の資格を持つ服部院長に、診療や診察で心がけていること、今後の展望について聞いた。

机上の空論ではない治療法を一緒に考えたい

まず院内設備が充実していることに驚きました。

私のクリニックの患者さんは糖尿病の方が6~7割、甲状腺など内分泌の病気の方が2~3割と、大半を占めています。現代の医学では糖尿病を治すことは難しく、内分泌系の病気も一部を除き同様です。病気と上手に付き合い続けるには、「通院の継続」が重要です。だから患者さんの通院の負担を減らすため、院内検査で当日すぐに結果を出して治療方針が決められるよう、免疫蛍光分析装置などのさまざまな医療機器を取りそろえました。インスリンポンプや持続血糖測定(CGM)などの機器も導入可能ですので、より治療の負担を減らしていけると思います。また、血糖測定器も糖尿病患者として実際の使い心地を試し、さまざまなタイプを用意しました。患者さんの生活に合わせて心地良く使えるものを選んでほしいです。

なぜ診察室が3部屋もあって、診察室に椅子が3つもあるのでしょうか。

私が診察に入る前後に、看護師や管理栄養士などの専門スタッフが、患者さんから話を聞く時間を設けています。まず診察前に担当スタッフが「前回から変わったことはありましたか」と患者さんと会話します。次に私が診察室に入って当日の検査結果をふまえて診察します。診察中は私が患者さんとの会話に集中できるよう、担当スタッフが会話内容を電子カルテに記入します。診察後、私が次の診察室に移動したら、担当スタッフが診察を終えた患者さんに「先生に言えなかったことはないですか」と話す、という流れです。私の専門分野は日常生活と深く結びついているので、患者さんとの何げない会話から改善につながることもあります。そのため、コミュニケーションを取る時間を多くしています。また、この診察方法を導入することで、待ち時間を減らし、診療時間を長く確保することができます。さらには感染対策も兼ねています。

診察では内分泌代謝科専門医として、どのようなことに気をつけていますか。

「健康診断でひっかかったわけでもなく原因に心あたりがないのに、体調が悪い」という不定愁訴で来院された患者さんに気をつけています。なぜなら内分泌の病気が隠れているケースが多くあるからです。例えばうつ病でないのにうつ病と診断された患者さんが、内分泌の病気である可能性を疑って成長ホルモンを測る検査をしたところ、成人成長ホルモン分泌不全症だったと発覚することがあるんです。しかし一般的な内科の検査セットには内分泌の病気の検査が含まれていないことが多く、医師が疑わない限り実施されません。だからこそ内分泌代謝科専門医として、内分泌の病気特有の身体所見や患者さんの様子に気づいて検査し発見することを徹底しています。

糖尿病患者でもある糖尿病専門医としての使命

糖尿病専門医としては、どのようなことに注視していますか。

まずは、糖尿病によって発生する健康リスクが発生する可能性を下げることです。糖尿病は合併症が発生しやすく、自覚症状がなくても健康が脅かされる場合があります。そのリスクを減らすため、定期的な検査を実施し、機器を充実させています。また、糖尿病のある人は周囲から「自己管理ができていないから糖尿病になった」というレッテルを貼られてしまいがちです。しかし実際、血糖値が上がる原因が過食・肥満のみである人のほうが少ないんです。薬を飲んで運動して食事療法を行っていても、血糖値が上がってしまう人もいます。その場合、インスリン注射など体質に合った正しい治療法に変えていく必要があります。だからこそ、適切な検査を行ってデータを分析して原因を突き止めること、そして患者さんの生活スタイルや人生で大切にしていることをじっくり聞いて、患者さんが無理なく続けやすい治療法を一緒に考えていくことを大切にしています。

糖尿病患者イコール、ダメな人間だと、患者さん自身も思いこんでいることがあるんですね。

社会からの糖尿病への差別・偏見を「スティグマ」、逆にそれらを自分に向けて自己否定してしまうことを「セルフスティグマ」といい、実は社会問題となっているんです。例えば、「検査結果が悪いのは自分の不摂生が原因です」と謝る患者さんがいます。でも、腹痛で病院に来て「おなかが痛いのは自分のせいです」といきなり謝る人はいませんよね。「原因を見つけてほしい」というスタンスでしょう。糖尿病も同じでいいと思うんです。私は糖尿病においてスティグマとセルフスティグマのない社会の実現を、医師人生のミッションとしています。そのために患者さんと向き合うのはもちろん、糖尿病という病気を世の中に正しく知ってもらうことも重要だと考えています。

2型糖尿病だけでなく、1型糖尿病の患者さんも診ていると伺いました。

「1型糖尿病を、なかなか理解してもらえない」と言って来院される患者さんもいますね。実は同じ糖尿病でも、1型糖尿病は1型糖尿病の専門資格をつくったほうがいいのでは、という話が出るくらい、2型糖尿病とはまったくアプローチ方法が異なるんです。例えば糖尿病の数値を下げたいとき、2型なら「適切な食事と運動する」というアプローチが基本になります。しかし1型の場合、この方法が適している方は少ないのです。私は糖尿病専門医であり、1型糖尿病患者でもあります。1型糖尿病の実情を理解して寄り添いながら診療方針を一緒に考えられるのが、私の強みではないかと思っています。

病気があっても幸せな人生を歩めるように

なぜ開業を決めたのでしょうか。

患者さんと長く付き合いたいと考えたからです。私が専門とする糖尿病は完治が難しい病気で、患者さんは病気とともに人生を歩むことになります。私は医師として患者さんの人生に関わること、例えば患者さんに子どもが生まれたら一緒に喜んで新たな生活スタイルに合う治療法を一緒に考えていくことに、大きな喜びを感じていました。しかし勤務医だと転勤があるため、担当の患者さんを途中で診られなくなることが多かったんです。「医師として、患者さんの人生に最後までコミットしたい」と、勤務していた刈谷豊田総合病院や名古屋市立大学病院で担当していた患者さんでも通いやすい知立に開院しました。

医師をめざしたきっかけを教えてください。

幼い頃から父に「あなたを支えている社会に貢献できる人になってほしい」と言われて育ちました。小学生のときにある映画を見たんですね。長い間眠り続けている患者に医師が新薬を投与し、患者が奇跡的に目を覚まし、人生を取り戻していくストーリーなのですが、結局薬が効かなくなり、最期を迎えるという物語でした。病気を治せずとも患者の人生を豊かなものにしたいと奮闘する医師の姿に感銘を受け、社会、そして人の役に立つ職業の筆頭として、医師を意識するようになったことが大きいかもしれません。

休日に患者会を開いているそうですね。

クリニックと患者さん、患者さん同士で一緒に活動するイベントを開催しています。例えば私のクリニックには運動が必要な患者さんがいます。でも、1人だと運動がおっくうで続かない方も多い。だから一緒に楽しく運動する機会を設けようと、先日は私・スタッフ・患者さんで、1km離れたコスモス畑まで歩きました。次回は管理栄養士による料理教室を開催します。食事指導でも「この栄養素を入れて作ってください」と口頭だけで指導されても、忙しく継続して作ることが難しい人も多い。だから管理栄養士がアドバイスをしながら一緒に調理する場をつくりたかったんです。

最後に読者へメッセージをお願いします。

私は、病気がある人でも、そうでない人と同じように豊かな人生を送ることができると信じています。「西三河の患者さんは、はっとりクリニック知立があるからいいね」と思ってもらえるような、患者さんとそのご家族の心のよりどころとなるようなクリニックをめざします。

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