けいすけ歯科医院 (吹田市／豊津駅)
遠藤 圭介 院長の独自取材記事
阪急千里線豊津駅から徒歩4分の場所に位置する「けいすけ歯科医院」。オフィス街にあることから患者はビジネスマンがメインかと思いきや、子どもから高齢者までと年齢層は幅広い。地域に欠かせない「町の歯科医院」として多くの患者が訪れるのには、院長の遠藤圭介先生の気さくな人柄にも理由がありそうだ。基本的には保険診療での治療を中心に行っており、どんな時でもわかりやすい説明を心がけ、患者に疑問や不安を残したまま治療を進めることはしないと話す遠藤院長。院内には先進の機器を整備し、一般・小児歯科をはじめ口腔外科、インプラント治療など幅広い治療に対応している。取材では、遠藤先生のこれまでの経歴や診療する上で大事にしていること、今後の展望などについて熱く語ってもらった。
多くの人に通ってもらうため21時まで診療
こちらを開業される前はどのようなところで経験を積んでこられたのでしょうか。
大学病院で研鑽してからは、まず三重県にある歯科医院で勉強させていただきました。その後は兵庫県にある「吉原歯科医院」に在籍し、そこでは自身で開業に至るまでたくさんの技術を学ばせていただきました。師匠にあたる院長先生に、何とか5年で開業できるようにといろいろとたたき込んでいただき、途中ピッチが上がって、結果的には3年たった時点で卒業し、自身の地元であるこちらで開業することになりました。
どのような患者さんが多く来院されますか。
オフィス街で受付は21時までですが、21時半まで診療はしているので、まず会社勤めの旦那さんがいらして、その後に奥さん、お子さんというようにご家族で来院されるケースが多いです。もちろん一般的な歯科医院と同じく、ご高齢の方もいらっしゃるので、患者さんの年齢層は幅広いと思います。疾患的には、歯が痛い、腫れてしまったなどの急患はもちろん、働き盛りの方が多いからか、噛みしめや食いしばりといった症状で来院される方も多いです。ブラキシズムで歯が欠けてしまい、それを放置して大きな虫歯になってしまう方もいらっしゃいます。そういった方には、就寝時にナイトガードを装着してもらったり、欠けてしみてしまっている場合は、噛み合わせ指導をしてから詰め物をしたり、といった対応をさせていただいております。
院内の設備でこだわっているポイントはありますか。
小さなお子さんからご高齢の方まで、幅広い年齢層の方に来院いただいていますので、まず院内をバリアフリーにすることで、ベビーカーや車いすの方が通いやすいようにしました。また、お子さんを連れて来院される際、安心して治療に臨めるようキッズスペースも設けています。歯科用CTやホワイトニング機器などに関しては先進のものを導入し、スタッフが一番扱いやすいものを選ぶようにしています。歯石を取るスケーリング一つとっても、細かく取れるように馬力があり先端が細いもの、薬剤が同時投与できるものを取り入れています。スタッフが扱いやすい機器を導入することで業務効率も上がりますし、良いパフォーマンスを発揮してくれれば結果的に患者さんのためにもなりますしね。
保険診療でも満足してもらえるような治療の提供
先生が注力されている治療にはどういったものがありますか。
当院では基本的に保険診療での治療をモットーにやらせていただいております。自費治療は慎重に、あくまで保険診療内で患者さんに合った治療を提供できればと、なるべく患者さんに負担をかけずにお口の健康を保てるような治療に努めています。実際に保険診療で患者さんにも十分満足いただくことが多いと思います。インプラント治療を希望される患者さんなどがいらした場合は、患者さんとよく話し合い、しっかり自己管理ができるかどうかの確認もさせていただいてから治療に進みます。
保険診療を中心に行っているとのことですが、先生はインプラントもお得意と伺っております。
私自身、大学病院時代に特別なことを学んできたわけではないので、とにかく開業前にはかなりの研鑽を積みました。当時は朝から晩まで診療に入り、その後は朝方まで座学と実技を院長先生がつきっきりで見てくださっていました。さらに、インプラントに関しては、他院で上手だといわれている先生に自らアポイントメントを取り、どうにか勉強させてくださいとお願いして技術を仕込んでもらいました。オペの手伝いも積極的にさせてもらっていたので、それらの経験が今生かされています。当院でインプラント治療をする場合は、治療の内容だけでなく、メリット・デメリットについても詳しくご説明しています。インプラント治療を選択するかどうかを患者さんと一緒に考え、行う場合には歯科用CTで精密な診断をするなど、安心、安全を重視しています。
診療する上で大事にされていることを教えてください。
患者さんに不必要な手間をおかけしないよう、1回の来院でできる最大限の治療を確実に行うよう努めています。歯科医院には何度も通わなくてはいけないというイメージを持つ方が多いと思いますが、患者さんは忙しい合間を縫っていらしているので、通う回数をなるべく少なく、院内でもお待たせしないことを意識しています。時間をかけて行うのは感染根管処置など特殊な場合のみです。また、できるだけ痛みに配慮した治療をめざしています。実は、私自身も歯科治療が苦手なんです。歯科医院は怖い場所だと思う方も多いので、そういった気持ちに配慮しどうしても治療が行えない場合には、無理に治療を進めたりはしません。痛みを抑えるためのお薬を出してから、後日改めて治療が可能かを伺うなど、患者さんファーストで治療をしています。
患者の不安や疑問はしっかり解決してから治療に臨む
日々患者さんと接する際に心がけていることはありますか。
患者さんに不安や疑問を残したまま治療を進めることがないようにしています。初診の場合は、まずしっかりとお話を伺い、症状や治療内容の説明をわかりやすく行うよう心がけています。ご自身のお口の中を見る機会は少ないと思いますので、口腔内の画像を見ていただきながら、注意してもらいたい部分には実際に口腔内画像に印をつけるといった工夫もしています。あとは、お子さんも多く通われているので、楽しく通えるような雰囲気づくりにも努めています。ちょうど先日、患者さんに自身の子どもの話をしたところ、後日「先生これどうぞ」と、子どものためのおもちゃを持って来ていただいたことがありました。ありがたいことに患者さんにも良くしていただいております。なるべくフランクに接して、明るい気持ちで来院してもらえるといいなと思っています。
今後の展望について教えてください。
今は医師が私1人ですので、今後は人数を増やしてさらに一人でも多くの患者さんを治療できたらと思っています。あとは開業前にいた歯科医院で訪問歯科の重要性についても学ばせてもらったので、そこにも今後は注力していきたいです。現在はごく少数の方に対してのみ訪問治療を行っており、ケアマネジャーさんからの依頼があったとしても、手が回っていないのでやむなくお断りをしなくてはいけない状況です。今後高齢の方はどんどん増えてくると思いますので、そのあたりの体制をしっかり整えていきたいですね。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。
とにかく症状がひどくなる前に、ぜひ歯科医院に来てほしいと思います。ちょっとしたことでもおかしいなと思った時点で来ていただき、何でもなければそれだけでも安心につながります。また、初期症状のうちに治療すれば、お金も時間の負担も少なく済みます。人間にとって歯は一生のものですし、最近ようやく予防歯科の概念が浸透してきましたが、まだまだ歯に対してはほかの病気よりも軽く考えている方が多いのが現状です。とにかく歯のことで何か困り事がございましたら、まずはお気軽に相談にいらしてください。
