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きただい医院 (木田郡三木町/白山駅)

友兼 毅 院長の独自取材記事

車で八戸交差点を南に曲がってすぐの県道13号線沿いに位置する「医療法人社団 きただい医院」。県道バイパスに面しているため利便性が高く、広い駐車場も用意されている。そんな同院は、2021年4月に、前院長から友兼毅院長に引き継がれた。友兼院長が専門とする内視鏡を用いた切除術やカテーテル治療の経験を生かし、消化器内科、循環器内科診療を軸に、幅広く地域の健康維持に貢献している。「お年寄りが多いので、大きな声でゆっくり話し、早口にならないように心がけている」と話す友兼院長。新天地でどのようにこれまでの経験を生かし、患者に寄り添っていくのか、地域医療への思いについても聞いた。

大規模病院の経験を踏まえて地域のかかりつけ医へ

どのような経緯で、前院長よりこの医院を引き継いだのでしょうか?

以前、高松市民病院(現・高松市立みんなの病院)に勤務していたんですが、病院勤務を経て、経験やエネルギーもたまってきたし、そろそろ開業しようと思っていました。高松市内にしようということは考えていたのですが、特別、当院にもともと縁があったというわけではありません。ただ、コンサルタントに相談していく中で、前院長が医院を継承してくれる人を探していると聞いて、ここをご紹介いただきました。三木町の中心部からは遠い立地ですが、落ち着いた環境が良いなと感じました。前院長は20年以上地域のかかりつけ医として医療を提供されてきましたが、継承するにあたって、特別、診療方針などは引き継いでいません。私のやり方でやったらいいよと言っていただきましたね。

現在の診療体制について教えてください。また、どのような患者さんが多いですか?

現在は、看護師が4人、事務が2人です。全員、前院長の時からこの医院に勤務しているベテランのスタッフたちです。患者層は、地域柄若い方よりもご高齢で、高血圧や心不全、腎不全などを抱えている慢性期の患者さんが多いですね。90代の患者さんもよくいらっしゃいますよ。大学病院など大きな病院でも診療を受けながら、普段の診療は当院で、という患者さんも多いです。他には、発熱の外来を設けているため、熱や咳、腹痛など、息苦しさを訴える患者さんもいらっしゃいます。

診療する際に心がけていることはありますか?

先ほど申し上げたとおりご高齢の患者さんが多いので、よく聞こえるように、特に大きな声でゆっくり話すことや、院内が混雑してきても、診療時の説明などが早口にならないことを心がけています。以前、大学病院や市民病院に勤務していた頃は、現場でスピード感も求められますし、若い年代の患者さんも多かったため、早口で、診療も素早い対応になりがちだったのですが、当院ではガラッと雰囲気も患者層も異なりますから。また、説明の仕方にも気をつけています。例えば、中核病院にいた時には「脂肪が多いので痩せてください」と率直に説明していましたが、クリニックに変わって腹部や心臓のエコー検査を行う際には「ちょっと局部が見えにくいので、体重を落としましょう」と丁寧にお伝えしています。

内視鏡やカテーテル治療の幅広い経験を生かして

先生の専門分野について教えてください。

医学部を卒業後、大学病院や赤十字病院、市民病院の循環器内科、消化器内科などで勤務し、経験を積んで日本内科学会総合内科専門医・日本循環器学会循環器専門医も取得できましたので、当院では内科、循環器内科、消化器内科を掲げています。主に胃がん、大腸がん、食道がんの内視鏡を用いた切除術や、心筋梗塞の心臓カテーテル治療などに広く携わってきましたが、中でも内視鏡治療や抗がん剤治療など、がん治療がメインでしたね。一時期は、ハンセン病療養所の国立療養所大島青松園に勤務していたこともあるんですよ。

専門分野を多数お持ちですが、最もメインとなる治療は何でしょうか?

内視鏡を使ったがん治療ですね。胃がんや大腸がんは、内視鏡検査を行って早期に発見することがとても重要です。以前は、病変に対して、電気メスで切除するポリペクトミーや内視鏡的粘膜切除術(EMR)が主流でした。でも最近は、より大きな病変に対応できる内視鏡的粘膜下層剝離術(ESD)が行えるようになってきました。昔は手術をしていた病変も、内視鏡による治療で対応できるようになったということです。当院では鎮痛剤を使用した胃内視鏡検査・大腸内視鏡検査に対応することでがんの早期発見をめざし、小さな大腸ポリープであれば、日帰りの手術で切除を行っています。

先生にとっての地域医療の理想像を教えてください。

地域のかかりつけ医として、「ここで診られるものは、ここで診る」ということです。高血圧や心不全の治療でも、原因を調べてそれぞれの患者さんに合わせて、最新のガイドラインに沿った治療を行っていきたいです。医療は日進月歩で進化しており中核病院と適切に連携するためには、かかりつけ医にも最新の知識が求められます。また当院では、胃がんや大腸がんなどの定期的な検診を積極的に勧めて、病気の早期発見を促したり、生活習慣病が悪化しないための対策を取ったりしています。専門分野を広く持ってはいますが、万が一病態が良くない場合はすぐに大きな病院と連携を取ります。まず当院でできることは手を尽くして最大限対応しますが、患者さんにとって最も良い方法を選択するよう心がけています。その結果として、地域の健康維持と病気の予防に貢献できるようになればいいと思っています。

先生が医師を志したきっかけについてお尋ねします。

田舎で育ちましたし、医師がどういうものか明確にわかっていたわけではないのですが、自然と医学の道へ進んだという感じですね。実際に医師として働く中で、この道を選んで良かったと思うようになりました。まだ当院を継承したばかりですが、これまでは大学病院や市民病院で勤務し、大きな手術や救急の患者さんの対応などさまざまな治療を経験してきましたので、その経験を生かして、苦しんでいる患者さんが少しでも楽になったり病状を改善するためのお手伝いができたりしたらうれしいですね。

がんの早期発見のために積極的に検診を推奨していく

お休みの日はどのように過ごされていますか?

いろいろなうどん屋に行っています。近くのお店から、評判の有名店、チェーン店まで、本当にたくさんのうどん屋があるので、さまざまなメニューを楽しんでいますよ。観光客が多いところは混み合うのでなるべく避けながら、うどん屋巡りをするのが楽しいです。

今後の展望についてお聞かせください。

内視鏡検査に注力しながら、心臓と消化器の両方をより幅広く診られるようにしたいと思っています。いずれの分野もニーズが高く、より良い対応ができるようになると思いますから。また高血圧や糖尿病の方も増えていますので、患者さんの生活習慣にも気を配りたいです。私も含め、地域柄うどん好きの患者さんが多いのですが、うどんはカロリーが高めですしね(笑)。

最後にメッセージをお願いします。

例えば私の専門外の患者さんでも、専門外だからと対応しないのではなく、しっかり話をお聞きし、丁寧に説明して、適切な連携先の病院などをご紹介することを心がけています。内視鏡治療、特にがんの診療に携わってきた経験も生かし、腹部エコー検査や内視鏡検査などのがん検診を積極的に勧めていきたいですね。健康診断の採血だけではがんは見つけにくいからです。また、大腸がんは罹患率が高いので、特に注意いただきたいです。早期なら切除が可能ですし、便潜血検査も推奨して、病気の早期発見につなげるよう努めています。今後も患者さんのためになる医療を行うことをモットーに、診療を続けていきたいと思っています。

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