看護師として転職を有利に進めるために、資格取得を考えている人も多いのではないでしょうか。転職の際に資格を取得しておくと良い理由は、①職場選択の幅が広がる、②キャリアアップにつながる、③給料アップにつながるという3つです。この記事では、看護師の転職やスキルアップに役立つ資格をご紹介していきます。
今回のテーマは「消化器内視鏡技師」です。
<目次>
1 消化器内視鏡技師とは?
医師の監督指導のもとで消化器内視鏡業務に従事できる消化器内視鏡技師を証明する資格です。一定の知識と経験がある看護師や検査技師などの医療関連資格所有者に受験資格があり、試験に合格すると日本消化器学会日本消化器内視鏡学会から認定資格が与えられます。
内視鏡及び関連器械の管理、補助、整備、修理あるいは患者の看護や検査説明、検査医の介助並びに事務業務、検査予約、オリエンテーション、資料の管理保存及び関連業務などが主な役割です。
2 消化器内視鏡技師の資格を取得する転職のメリット
消化器内視鏡技師の資格を持っていることは、自身のスキルアップや活躍だけでなく、転職のシーンでも役立ちます。
●職場の選択の幅が広がる
内視鏡に特化した医療施設や、検診に力を入れているクリニックなどで重宝される資格です。看護師としての役割だけでなく、消化器内視鏡技師としても期待されるため、職場選択の幅が広がるといえるでしょう。
●キャリアアップにつながる
看護だけでなく、消化器内視鏡技師として内視鏡検査に特化した業務を行えるため、専門分野での活躍が期待できます。転職の際も、専門分野を生かした職場やポジションを狙いやすくなります。
また、多くの患者にとって「内視鏡検査」は不安なものなので、患者のフォローやケアに力を入れているクリニックは多くあります。そういったクリニックにとって、消化器内視鏡技師の資格を持った看護師は心強い存在として期待されるでしょう。
●給料アップにつながる
職場によりますが、有資格者に手当がつく制度を導入しているクリニックもあります。資格は、スキルや知識の証明になるので、それを生かして、転職する際の給料交渉をしやすくなるケースも。
3 消化器内視鏡技師の資格を取得するためには?
日本消化器内視鏡技師の資格を取るには看護師や臨床検査技師、薬剤師などの医療関連資格所有者が実務経験を経て認定試験に合格する必要があります。受験方法やスケジュールを見ていきましょう。
●消化器内視鏡技師の受験資格
下記すべての要件を満たしていることが前提となりますのでよく確認しておきましょう。
※参考:一般社団法人日本消化器内視鏡学会「消化器内視鏡技師制度規則」
実務経験は受験申請時に満2年以上でなければならないので、勤務年数が満2年以上であっても、他部門勤務期間や専門医不在期間は無効となります。
また、研究会・学会出席は、申請する年から遡って5年以内の出席に限りますので注意しましょう。開催スケジュールは技師会ホームページから確認できます。
必要要件を満たしていることを証明する申請書類や医師の推薦書を提出し認められると、資格認定試験が受けられます。下記に受験費用や試験方法など詳細をまとめました。
●消化器内視鏡技師の受験スケジュール
試験は年に1度なので早めの情報収集、受験勉強が重要です。
受験したい年の夏ごろまでにはスケジュールをチェックしておくとよいでしょう。
※スケジュールは目安です
試験に合格すれば消化器内視鏡技師と認定されますが、5年に1度更新の必要がありますので忘れずに行いましょう。
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これからますます需要が高まっていく消化器内視鏡技師。求人情報のなかには「消化器内視鏡技師免許取得者優遇」「資格取得をめざす看護師歓迎」などと謳っている医療機関も見受けられます。資格取得は、看護師としての可能性や選択肢を広げるのに有用です。スキルアップをして、よりレベルの高い看護を提供したいと考えている場合には、転職も視野に入れてぜひ看護師としてのキャリアを築いていってください。
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