面接や、履歴書などの書類を作るとき、日本語を間違って使ってしまうと、恥ずかしいだけでなく相手に不信感を与えてしまう可能性があります。
入職した後をイメージし、「患者さんにも間違った言葉を使ってしまいそう」と思われてしまうことは十分にあり得るためです。
この記事では、間違いやすい日本語をピックアップしました。ちょっとした言い間違い・使い間違いで印象を悪くしないために、ぜひ正しい使い方を覚えておきましょう。
1 よく聞く「雪辱を晴らす」は本当に正しい?
以下の面接シーンをみていきましょう。
受け答えの中に、おかしな日本語があるのですが、わかりますか?
一見、悔しさをばねに、かつて負けた相手に勝つために工夫をした、という説明に見えます。
しかし、「雪辱を晴らす」という表現はありがちな誤用。試合・競技などで、前に負けた相手に勝つことの正しい表現は「雪辱を果たす」です。
「雪辱」は、恥(辱め)を雪ぐ(すすぐ)という意味の、中国由来の熟語。似たような意味の「恨みを晴らす」と混同されて、「雪辱を晴らす」という使い方をする人が多いとされています。
ちなみに、「晴らす」には「心のわだかまりを取り除いて晴れ晴れとした気持ちにさせる」という意味があります。「雪辱を晴らす」だと、「恥(辱め)を雪ぐ(すすぐ)」+「心のわだかまりを取り除いて晴れ晴れとした気持ちにさせる」で、意味の重複が起きてしまうことにもなります。
2 試合・競技などで、前に負けた相手に勝つことを伝える際は「雪辱を果たす」を使おう
先ほどのシーンのように、かつて負けた相手に勝利した、勝利したい、ということを表現したい場合、「雪辱を晴らす」ではなく「雪辱を果たす」という正しい表現を用いましょう。
社会人として信頼を得るためには、正しい日本語力は欠かせません。言葉の意味を知っておき、とっさの時に正しい表現を使えるように備えておくと安心です。
3 面接対策や書類の相談にはエージェントの活用を
面接や書類での日本語間違いをしないためには、第三者目線での面接対策や書類のチェックが有用です。転職エージェント「ドクターズ・ファイル エージェント」ではキャリア・アドバイザーの面接指導を受けることができます。
ぜひご活用ください。(ドクターズ・ファイル編集部)
~面接でのワンシーン~
ドクター「学生時代は、アイスホッケー部の主将を務めていたとか」
応募者「はい。主将として、部員が勝負にこだわれるようなチーム作りに注力しました。2年次に、地域のリーグ戦の決勝で強豪チームに負け、準優勝でした。その悔しさを持ちながら主将に就いたので、雪辱を晴らそうとチーム一丸となり、練習方法を一から見直したんです」
ドクター「え?」