面接や、履歴書などの書類を作るとき、日本語を間違って使ってしまうと、恥ずかしいだけでなく相手に不信感を与えてしまう可能性があります。入職した後をイメージし、採用担当者から「患者さんにも間違った言葉を使ってしまいそう」と思われてしまうことは十分にあり得るためです。
この記事では、間違いやすい日本語をピックアップしました。ちょっとした言い間違い・使い間違いで印象を悪くしないために、ぜひ正しい使い方を覚えておきましょう。
1 「おもむろに」=「突然に」は誤用!
以下の面接シーンを見てみましょう。
上記では、「おもむろに」を「突然に」「急に」という意味で使ってしまっています。しかし、これは間違い。誤用されやすい言葉の一つですので、次項で本来の意味をご紹介していきましょう。
2 「おもむろに」の本来の意味
「おもむろに」は、本来「ゆっくりと」「落ち着いて」という意味。古語で「ゆっくり」という意味の「おもぶる」が語源だといわれています。
例えば…
◎「社長がおもむろに立ち上がり、社員たちに向かって語り始めた」
◎「彼はおもむろに眼鏡をはずして、本を閉じた」
など「落ち着いた振る舞い」を表現する際に使用されるのが一般的です。
3 誤用の多いからこそ要注意!
平成26年に文化庁が行った「国語に関する世論調査(国語に関する世論調査 | 文化庁)」では、40.8%の人が「おもむろに」を「不意に」という意味だと回答。特に40代以下では実に60%以上の人が異なった意味で解釈しているという結果となりました。非常に誤用の多い言葉だといえるでしょう。
言葉の本来の意味を理解し、適切な場面で使うことで、正確なコミュニケーションを取ることができます。特に面接や履歴書という特別な場面だとなおさらです。「意味があいまいだな…」と思ったら、平易な言葉で言い換えることが大切かもしれません。
4 面接対策や書類の相談にはエージェントの活用を
面接や書類での日本語間違いをしないためには、第三者目線での面接対策や書類のチェックが有用です。転職エージェント「ドクターズ・ファイル エージェント」ではキャリア・アドバイザーの面接指導を受けることができます。
ぜひご活用ください。



~面接でのワンシーン~
ドクター「前職の退職理由をお聞かせください」
応募者「はい。看護師という仕事に大きなやりがいを感じていましたし、職場の仲間にも恵まれていたのですが、院長からおもむろにクリニック移転の話が出まして。自宅からかなり遠く、小さな子どももいるので移転先で勤務するのは難しいと思ったのが理由です」
ドクター「なるほど(…おもむろに移転? この人、日本語間違っているかも?)」