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記事公開日:2025/02/24

最終更新日:

【歯科医師の面接対策】注意点とよくある質問・回答ポイントを解説

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面接は、応募先の院長や面接官と直接向き合う場。受け答えの内容だけでなく、身だしなみや表情、言葉遣いなども評価のポイントになります。仮に、履歴書や職務経歴書で高評価を得ていても、面接でのマイナスな印象は採用に影響があります。

この記事では、歯科医師が転職する際、面接で気をつけることやよくある質問、回答のポイントを紹介しています。自信を持って面接に臨めるよう、ぜひ参考にしてみてください。

1 歯科医師が面接前に気をつけたい4つのポイント 

「応募先について理解が深く、しっかりとした受け答えができている」と高評価を得るためには、事前準備をきちんと行う必要があります。面接前に準備をしっかり行った人と何もしないで臨んでしまった人では、面接での受け答えに差が出るものです。以下に、特に気をつけたいポイントを4つ挙げて解説します。

●情報の最新アップデート

面接での質問に的確に答えるために、応募先の情報を把握することが重要です。事前に見ていたとしても、面接前日に改めて応募先のホームページや求人票を確認しましょう。最近はSNSやブログで情報発信をしている歯科医院が多く、新しい機器の導入や、診療時間に変更がある場合も。最新の情報を収集し、面接に臨むようにしましょう。

●提出書類の見直し

自身が提出した履歴書や職務経歴書はコピーを取っておき、それらの書類の見直しを忘れずに。面接の質問事項は、提出した書類の内容の確認も含まれていることが多いため、記載の内容を思い起こしておきましょう。

●身だしなみを整える

服装に汚れやしわはないか、頭髪の色やまとめ方は適切か、ひげやメイクは応募先にふさわしい状態か確認してください。そして何より歯科医師という仕事上、爪を整えることと歯をしっかり磨いていくことを忘れないようにしましょう。
できれば、面接直前にも、手持ちの鏡などで再チェックすることをお勧めします。「人は見た目だけでは判断できない」とはいいますが、時間に限りがある面接では、最初の印象が合否を左右するといっても過言ではありません。

●常識的なマナーを守る

忘れ物や遅刻をしないなど、常識的なマナーを守ることにも注意。出かける際は忘れ物がないかを確認。提出しなければならない書類以外にも、応募先から持参するよう指示がある場合(例:スリッパ)は、忘れずに準備してください。

また、面接の遅刻は厳禁です。5分前には到着するようにしましょう。面接当日に交通機関の運行ダイヤや道路にトラブルがあるかもしれません。可能であれば前日までに下見をして場所を確認し、通常の交通機関が使えないような場合の代替案を考えておくと安心です。

2 歯科医師が面接中に気をつけたい5つのポイント

あいさつや言葉遣い、所作などは面接官の印象を大きく左右します。いざ面接が始まってから慌てたり緊張したりしないように、以下では、面接中に気をつけたいポイントを5つ紹介しています。

●自ら進んであいさつをする

あいさつはコミュニケーションの基本であり、面接でも重要視されるポイントです。院長や面接官だけでなく、受付など他のスタッフにも自分から笑顔できちんとあいさつをするようにしましょう。
入室時の「失礼いたします」、退室時の「ありがとうございました」だけでなく、面接が始まるときの「よろしくお願いいたします」のあいさつも忘れずに。

●明るい表情を心がける

面接では話の内容だけでなく、表情にも注目されています。歯科医師は患者と直に接する仕事なので、特に気にする歯科医院は多いでしょう。
また、歯科医院を出るまでは気を抜かないよう注意しましょう。面接中は気をつけていても、部屋を出た途端に気が緩んで疲れた表情を出してしまうと、スタッフや場合によっては患者に見られてしまう可能性が考えられます。

●相手の目を見る

面接の最中は、相手に目線を合わせることが基本です。特にあいさつと質問に答えるときは、面接官としっかり目線を合わせ、応じるようにしましょう。緊張などで目線がキョロキョロと動いていると落ち着きがないマイナスな印象になる可能性も。
とはいえ、面接中にずっと目線を合わせ続けることは逆に威圧的に感じられたり、違和感がある場合もあります。質問の合間に目線を外すなど自然な所作を心がけましょう。目線を外す時は、面接官のおでこや鼻といった顔の目以外のパーツに目線を向けるのが良いでしょう。

●正しい言葉遣いでメリハリをつけて話す

言葉遣いにはその人の人柄が表れるので、話す内容と同じく気を配りましょう。

・正しい敬語で話す

面接官に対して正しい敬語で話すようにしましょう。例えば院長や面接官が同じ大学のよく知っている先輩だったとしても、友達のようにラフに話しかけるのはNGです。質問に対して良い受け答えをしても、言葉遣いが間違っていたり、荒かったりすると「マナーがない人」といった評価を受けることもあるので、気をつけてください。

なるべくゆっくり話すように心がけましょう。面接では緊張から焦ってしまい早口になりがちです。落ち着いて語尾の「です」「ます」まではっきり話すようにしてください。

・抑揚を意識して話す

抑揚のない話し方は棒読みに聞こえ、丸暗記の印象を与えてしまいがちです。歯科医師は患者と直接話をする職業であることも踏まえ、抑揚を意識して話すようにしましょう。

また、履歴書に書くときは、志望先を「貴院」と表現しますが、面接で直接話す時は「御院」となるので、間違えないように注意してください。

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●マナーを押さえた所作(立ち振る舞い)をする

挨拶、表情、言葉遣いに加えて、立ち振る舞いも面接官に与える印象を左右するため重要です。場面ごとにポイントを確認しておきましょう。

・入室時

ゆっくりと3回ノックし「どうぞ」など面接官から応答があったら、「失礼いたします」とあいさつをし、ドアをゆっくりと開けるようにしましょう。
また、ドアを後ろ手で閉めるのはNGです。入室した体を少ししドアの方に向き直し、両手を添えて大きな音を立てないように閉めるのがマナーです。

・入室後

「よろしくお願いいたします」とあいさつをし、椅子の横に立ちます。自分勝手に座らずに「お座りください」といった面接官の指示を聞いてから、座るようにしてください。
座っているときは、背もたれにはもたれないようにし背筋を伸ばして座ります。

・面接修了

「これで終わりです」と面接終了の言葉の後、起立し「本日はお忙しい中、お時間をつくっていただきありがとうございました」とあいさつし、退出します。ドアの前でもう一度面接官の方を向き直り、「失礼いたしました」とお辞儀をして退出しましょう。
部屋を出た後も、面接官以外の先生やスタッフから注目されているかもしれません。すぐに気を緩めて態度に出さないように注意してください。

3 歯科医師の面接時における面接官の確認ポイント

面接官は求職者に長く自院で働いてもらうために、ミスマッチが起こらないようにと考えて選考をしています。そのため、スキルや経験についてはもちろんですが、基本的なマナーや人柄、仕事に対する熱意も見ています。以下に面接官が注視するポイントを挙げていますので、どのような点を見極められているのか確認して「採用するとメリットがある」と思ってもらえるように応募先の研究をしっかり行い面接に備えてください。 

<面接官の確認ポイント>

  • 話し方や言葉遣いなど、患者と接する時にふさわしいマナーがあるか
  • 患者の口の健康を守りたいという医療者としての責任感があるか
  • 歯科医師としての高い技術力があり、その技術や強みを自院で生かすことができるか
  • 協調性があり、在職しているスタッフとコミュニケーションを取りながら一緒に働くことができるか

4 歯科医師の面接でよくある質問と回答のポイント

以下では、歯科医師の面接の際によく聞かれる質問をまとめています。

あらかじめ面接で聞かれる質問を想定し、答えを準備しておくことで、慌てたり言葉に詰まったりすることなく受け答えができるはずです。答えは丸暗記をするのではなく、いくつかキーポイントになる言葉を決めて話を組み立てるようにすると、万が一途中で忘れてしまってもキーになる言葉を軸に話をつなげやすくなるでしょう。

●自己紹介に関する質問

「1分間で自己紹介をしてください」というような場合もあれば、「長所と短所を教えてください」という形で聞かれる場合も。時には「周りの人からどのような人だと言われますか」といった形式の質問もあります。自己紹介に関する質問は、「客観的に自分のことを判断できているか」「自院との適性はどうか」を確認されていることを意識しながら答えるようにしましょう。

また、短所を聞かれたときは、短所を述べるだけでなく、短所を克服するために取り組んでいることを併せて伝えることで、苦手克服のために努力している前向きな姿勢をアピールできます。

歯科医師は手先の器用さが重要視される職業なので、プラモデル作りのような手先を使う趣味がある場合は自己紹介に入れても良いでしょう。

●志望動機に関する質問

どの歯科医療機関でも必ず聞かれるのが志望動機。応募先が求める人材と応募者の希望がマッチしているか、応募先の歯科医院で働きたいという意欲がどれくらいあるかなどを確認しています。なので、どこにでも当てはまるような理由ではなく応募先ならではの理由を具体的に述べられるよう、事前にホームページやSNSで応募先の研究をして、答えをまとめておくようにしてください。

面接官は先に提出された履歴書などの志望動機を確認しながら質問しています。書類と内容がまったく違うと、志望動機に一貫性がなくなりますので、履歴書や職務経歴書の志望動機欄をもう一度確認してから臨みましょう。

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●転職・退職理由に関する質問

転職の面接で、ほとんどの場合に聞かれる質問です。面接官は「また同じような理由で辞めてしまわないか」「自院では長く勤務できそうか」を確認しています。前職を辞めた理由に、職場への不満があったとしても、そのまま伝えてしまうとネガティブな印象を持たれてしまいます。「新しい職場での仕事の目標」を述べ、前向きな転職であることをアピールしましょう。

●仕事に関する質問

・これまで培ってきたスキルや経験、得意とする治療について

自身の技術力や今までの経験を自院で生かすことができるかを確認されています。「1日〇人の矯正治療を行っており、特にマウスピースを用いた矯正治療が得意です」「総合病院の歯科部門に勤務していたので、難しい親知らずの抜歯も行っていました」「マイクロスコープを使った根菅治療が得意です」というように具体的に述べるようにしましょう。 また最近は、歯列矯正やインプラント治療、ホワイトニングなどの自費診療に注力している歯科医院が増えています。前職で自費診療を行っていた人は、自身の強みとしてアピールするのも良いでしょう。

・志望先に貢献できること

応募者の経験や強みが自院とマッチしているかを確認しています。よく聞かれる質問なので、しっかり準備をして答えられるようにしましょう。「特にないですが頑張ります」というようなざっくりとした表現では、意欲が低く「当院のことを何も調べてないのでは?」と思われてしまいます。自身の長所や今までの経験を織り交ぜながら、貢献できる内容を具体的に述べるようにしましょう。

・患者のクレームや不満についての対処の仕方

歯科医師は人と接する職業なので、ちょっとした言葉の行き違いなどから患者が不満に思ったりクレームにつながったりすることが起こり得ます。 面接官は、これまでクレームに対し、どうやって対応し乗り越えてきたかを知ることで、問題解決能力や困難時の冷静さなどを確認しています。「不満を言われたことはない」といった答えは、一見患者の満足度が高いようにみえますが、患者の不満に気づかず対応できていないと思われる可能性も。もしそういった経験がなかったとしても、仮定してどのように対応するのか、またそうならないための配慮などを説明できるように準備しましょう。

・患者の痛みや不安への向き合い方

歯科医院に怖いというイメージを持ち、治療の痛みに対して不安を抱える患者は多くいるでしょう。この質問は、患者の不安に寄り添うことができるか、不安を取り除くために適切な説明ができるかといった患者とのコミュニケーション力を確認しています。「表面麻酔を使う」「麻酔器は細い針を使い麻酔液は少し温めておく」「患者の不安を和らげるような言葉かけを考える」など、手技と心理面の両方から答えることができると、説得力が増すでしょう。

・開業予定の有無

歯科医師は将来的に開業を考えている人が多いことや、身内の歯科医院を継承する予定の人も多い職業です。そのため、開業予定があることが採用に影響することはあまりなく、はっきり伝えても良いでしょう。しかし、転職先を「開業前の経験を積むための場」と捉えていると思われては印象が良くありません。開業予定に触れるとしても、まずは転職先で自分がやりたい診療や新しく学びたいこと、自分の強みの発揮の仕方など応募先に貢献したいという思いを伝えることを忘れないようにしましょう。

5 歯科医師の面接における「逆質問」

面接の最後に「何か質問はありますか?」と面接官から逆質問をされることも。逆質問をされるのは、働く意欲を確認すること、志望者の疑問に答えることで採用のミスマッチを避けるなどの意図があります。そのため、「当院のことを事前に研究していて、意欲的だな」と感じてもらえるように、しっかり回答を用意しておくことが必要です。
では、具体的にどのような質問をするとよいのでしょう。以下に逆質問例を挙げました。

《逆質問例》

  • 御院で導入されている新しい治療や機器などはありますか?
  • 他診療科との連携体制はどのようになされていますか?
  • スタッフや患者様とのコミュニケーションで大切にされていることは何ですか?
  • 入職までに必要な準備や勉強しておくべきことはありますか?

逆質問は1つではなく複数用意しておくことをお勧めします。1つしか用意していないと、面接の話の中で聞きたかったことが聞けた場合、逆質問時に聞くことがなくなる可能性も。逆質問は、志望者の疑問を解消するだけでなく、志望者の意欲を確認する意味もあるので、できるだけ質問できるように準備しましょう。

ですが、どうしても質問がない場合もあるかもしれません。その場合は「特にありません」と一言で答えるのではなく、「面接中の院長のお話から疑問点は解決しました。ありがとうございました」など、逆質問がない理由を述べることで、印象が悪くならないように気をつけてください。

また、福利厚生やボーナスなどの待遇面についての質問は、入職する上での判断軸の一つになるかと思います。一方で、自己利益につながる質問ばかりでは、「自己中心的な人物」といった悪い印象を与えかねません。そのため、質問をする際には、「御院で長く勤めたい」「自己研鑽によって貢献度を高めたい」など質問をする理由を合わせて伝えるなど質問の仕方を工夫することが重要です。

◇    ◇    ◇

どんな職業であっても、一般的に転職をする場合は面接を受けることになり、それは合否を左右する大きなポイントになります。

歯科医師の転職も同様ですので、面接前にはしっかり準備して臨むことが重要です。

この記事を参考にしながら、想定される質問には答えを準備し、家族や友人に面接官役をお願いして声に出して練習するのも良いでしょう。また、回答を丸覚えするのではなく、要旨をまとめ組み立てながら話せるように準備をすることをお勧めします。丸覚えだと、面接で答えるときに棒読みになりやすく、「原稿を覚えてきただけ」の印象になってしまいます。重要なのは、きれいに話せることではなく、自身の意欲や想いを伝えることなのを忘れずに。

また、転職活動で大切なのは、「いつまでに転職したいか」を決め、その希望時期に向けた計画をしっかりと立てて、一つ一つのステップを進めることです。無計画に進めると、せっかく決まった転職先でも「結局合わなかった……」という残念な結果を招きかねません。

そこで、転職活動の心強い味方となってくれるのが転職エージェントです。
例えば「ドクターズ・ファイル エージェント」では、専任のキャリア・アドバイザーがあなたの転職スケジュールを一緒に考えてくれたり、希望を踏まえた求人紹介をしてくれたりするだけでなく、履歴書のチェックや模擬面接の実施といったさまざまなサポートを受けられます。このように「転職のプロ」の力を借りることも、満足度の高い転職活動を実現するコツの一つ。活用をお勧めします。

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