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きづしデンタルクリニック (鹿児島市/荒田八幡駅)

木通 敏文 院長の独自取材記事

荒田八幡駅近くの「きづしデンタルクリニック」は、40年以上続く地域密着型の歯科医院だ。木通敏文(きづし・としふみ)院長は、2023年のリニューアルを機に、患者が気軽に通える環境整備に力を注いできた。「歯科医院に来ることがストレスに感じる方も多いです。だから、できるだけハードルを低くしてニコニコ笑えるような歯科医院をめざしています」と、穏やかに語る木通院長。福岡歯科大学卒業後、歯科麻酔科や県内の歯科医院での経験を積み、現在は小児歯科と口臭相談にも力を入れつつ、「町の歯医者さん」としてのオールマイティーな対応を大切にしている。穏やかで親しみやすい話しぶりで一人ひとりに寄り添う姿勢など、地域に根差した診療への想いを聞いた。

40年の歴史を持つ歯科医院を明るくリニューアル

長年続く歯科医院を継承されたそうですね。

父から継承したのは10年ほど前になりますが、しばらくは父と2人で診療していました。父が完全に引退したのを機に院内も改装して明るい雰囲気にしたんです。父の頃は昭和っぽい印象の歯科医院でした。改装後はかわいらしい物を置いたり、ホームケア用品を並べたりといった工夫を施しました。歯科に興味を持っていただけるきっかけになれば良いなと思っています。個室だけでなくオープンな診療室も用意し、閉鎖的でない雰囲気も大切にしています。近くに小学校もあるので、お子さまや若い世代なども含め、幅広い年代から愛される歯科医院になれたらと思っています。

これまでどのような経験を積まれてきましたか?

福岡歯科大学を卒業後、歯科麻酔科で研鑽を積みました。手術も担当していたので、全身麻酔は人よりも勉強してきたかなと思います。その後福岡の歯科医院で1年勤務し、一度父の下で働いた後、もう一度外で勉強したいと思い鹿児島中央駅前近くの尾立歯科医院で5年ほど勉強させていただきました。麻酔に特化して学んだ歯科医師は少ないので、痛みの軽減という面では患者さんのお役に立てているのではないでしょうか。最近は口臭に関する勉強会にも参加し、なかなか相談できるところが少ない口臭の悩みに対して、エビデンスに基づいた回答ができるよう勉強を続けています。

院内の雰囲気づくりで、特に意識されていることを教えてください。

歯科医院に来ることがストレスとなる方は多いと思うのです。だからこそ、受診のハードルを低くして気軽に通える歯科医院をめざしています。受付横のホームケア用品も、とにかく種類を増やして興味を持ってもらえるようにしています。歯磨き関連グッズからキシリトールを配合したグミまで、珍しい物も置いているんです。患者さんとお話しする際は敬語をあまり使わず、特にお年を召した方には鹿児島弁を交えながら、笑顔になれるような雑談もしています。

患者さんに寄り添うために、スタッフとの連携で心がけていることはありますか?

当院は4人の小規模なクリニックですが、だからこそスタッフ間の情報共有を大切にし、患者さん一人ひとりに合わせた対応を心がけています。歯科衛生士にはカルテとは別にメモを残してもらい、診療中の様子や気になったこと、その時々の変化などを細かく共有しています。また、スタッフはお口の健康だけでなく、患者さんの生活背景や気持ちにも目を向けながら接することを大切にしています。歯科医療の知識や技術はもちろん重要ですが、それと同じくらい、患者さんに寄り添う姿勢が大切だと考えています。私自身が一貫して診療を担当しているため、患者さんの小さな変化にも気づきやすく、長期的な視点で経過を見守ることができます。スタッフとの密な連携と継続的な関わりを通して、一人ひとりに合わせたきめ細かな診療につなげていきたいですね。

通うのが楽しくなる小児歯科への工夫

初めて来院するお子さんには、どのように接していますか?

最初はなかなか治療に進めないお子さんも多いので、まずは安心して口を開けてもらえるように接しながら、焦らず歯磨きだけから始めるようにしています。歯を削る機械と似た形の器具にブラシをつけたもので、まずは手で触れて痛くないことを確かめてもらい、においを嗅いでもらってから、口の中を優しく磨くところからスタートします。手で触れば低速で動いているだけだとわかり、怖くないと感じてもらえると思います。友達になろうという気持ちで接し、少しずつ慣れてもらいながら、ここに来ると面白いなと思ってもらえるよう心がけています。

お子さんが楽しく通えるよう、どのような工夫をされていますか?

当院ではフッ素を塗る際の香りを何種類も用意し、その日の気分で選んでもらうようにしています。ソーダやオレンジ、ストロベリー、グレープなど5種類ほどそろえ、学年が上がるとミントの香りを選ぶ子も出てきます。香りが変わると味の感じ方も変わるようで、選ぶ楽しみを持ってもらえたらと考えています。紙コップも季節に合わせて変えていて、当院に来ることそのものを楽しいと感じてもらえたらと思っています。

子どもの口腔内環境について、感じられている変化はありますか?

校医を務める小学校で診察した感触だと、虫歯がまったくない子が8~9割、1割ほどの子には複数の虫歯があり、その中間がほとんどいない二極化を感じています。保護者の口腔内への関心の高さが、お子さんの状態に大きく影響しているようです。医療費を懸念して受診をためらう家庭も少なくありません。市町村の補助が受けられることも含め、こうした制度についてもっと知っていただき、早い段階から歯科医院に足を運んでほしいと思っています。

気になる口臭、原因を数値で探る

口臭に関する勉強会では、どのようなことを学んでいますか?

口臭の原因は一つではないため、見極めが難しいテーマです。舌苔が原因になるケースが6割ほどを占めるといわれ、残りの3割ほどが歯周病や虫歯などによるものとされています。そのほかにも、慢性副鼻腔炎や鼻炎など耳鼻科領域の病気、まれに糖尿病などの全身疾患が関わっていることもあります。原因によって対応が異なるため、勉強会で知識を整理しながら日々の診療に生かしています。引き続き学びを深めていきたい領域ですね。

口臭について、詳しく教えてください。

口臭の原因には、寝起きや空腹時、女性の月経周期、加齢などによる生理的なものと、舌苔や歯周病、病気によるものと大きく分けて2つあります。それはきちんと分けて考えることが大切です。周りが気にならない程度のにおいでも、本人にとっては大きなストレスになっていることもありますね。朝は唾液の分泌が減ってにおいが出やすいため、歯磨きと併せて舌の掃除をしていただくのがお勧めです。

口臭を数値化できる機器を導入されているそうですね。

呼気中の口臭の原因物質を分析する機器を導入しています。原因そのものを特定するものではありませんが、どの物質がどの程度含まれているかを数値で把握できるため、歯周病の可能性や体調変化の影響など、口臭の原因をある程度推測するための材料になります。ご自身で気にして来られる方にも、周りから指摘されて来られる方にも、数値や施術前後の舌の写真をお見せしながら状態を客観的に確認していただくようにしています。数値として捉えて納得していただくことで、安心して向き合っていただけたらと考えています。

最後に、読者へメッセージをお願いします。

鹿児島市では1年に1回以上歯科医院に通っている人が5割程度というデータもあり、まだ受診につながっていない方が多くいらっしゃいます。当院でなくてもいいので、まずは歯科医院に足を運んでほしいというのが率直な思いです。かかりつけの歯科医院を持っている方はそこが一番ですが、もし探している方がいれば、できるだけ受診のハードルを低くしてニコニコ笑えるような雰囲気の歯科医院をめざしていますので、ぜひ一度いらしてください。患者さんが当院に来た時に、できるだけストレスを感じないような環境を提供できるようにと考えています。例えば、口臭のご相談は特にデリケートな内容なので、ご希望があれば別途時間を確保し、個室で他の患者さんと顔を合わせないよう配慮することもできます。一人で悩みを抱え込まず、気軽にご相談いただければと思います。

きづしデンタルクリニックの求人

  • 歯科衛生士(正職員) の求人募集情報 きづしデンタルクリニック

    職種(雇用形態) 歯科衛生士(正職員)
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