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東郷わごうヶ丘クリニック 内科・内視鏡内科 (愛知郡東郷町/日進駅)

三木 健司 院長の独自取材記事

愛知県東郷町にある「わごうヶ丘クリニック」は、2026年5月に町内で移転リニューアルし、クリニック名も「東郷わごうヶ丘クリニック 内科・内視鏡内科」と装いを新たにした。基幹病院で消化器内科を中心に診てきた三木健司院長は、胃と大腸の内視鏡検査を数多く経験してきたベテラン医師。痛みの少ない検査の提供に注力し、病気の早期発見・治療へつなげている。日々の診療では、患者に治療の必要性を丁寧に説明した上で具体的な運動や食事の指導を行い、予防医療にも注力。「患者さまにもスタッフにもフレンドリーに接して、対等な関係を築いていきたいですね」と気さくに語る三木院長に、これまでの経験や日々の診療に対する思いを聞いた。

内科・消化器内科の気さくなドクター

これまでのご経験や開業のきっかけについて教えてください。

袋井市民病院に6年ほど勤めた後は名古屋市の聖霊病院に13年、その後、豊田市の三九朗病院に9年間勤務し、消化器内科を中心に診ながら内視鏡検査の経験を積んできました。特に豊田市は、自動車メーカーとその関連企業で働いている方の検診需要が高く、やりがいを感じる日々でしたね。2016年にわごうヶ丘クリニックの前院長が退かれるにあたり、院長を任せていただけることになりました。婦人科の開業医だった父の背中を見て育った私としては、いつかは父と同じように地域のクリニックで診療にあたりたいと思っておりましたので、願ってもない機会でした。前院長も積極的に健康診断などに取り組んでいましたが、私はそれに加えて内視鏡検査に注力してきました。2026年の5月には、同じ東郷町に開業していた別のクリニック跡地に移転し「東郷わごうヶ丘クリニック 内科・内視鏡内科」として新たなスタートを切りました。

リニューアルではどのような点が変わったのですか?

以前のクリニックと比較して約5倍の広さとなった内視鏡室とリカバリー室を設置し、従来はできなかった「鎮静法」という、半分うとうとと眠ったような状態で内視鏡検査を受けることができる点が、一番大きな変化ですね。鎮静法は叩いて起こせばすぐ起きる程度の軽い麻酔です。鎮静法での検査を受けていただいた後に、ゆっくり休むことができるリカバリー室に加え検査専用トイレも設置しました。それと面談室を設け、検査前の説明や生活習慣病の指導などに利用しています。生活習慣病の患者さまには、一人ひとりに合わせた目標設定をしていますが、当院ではオリジナルの書式で患者さまが取り組みやすいよう工夫しています。目安に基づいた食事や運動の内容なので、個人的なお話もしやすい環境を整えました。また、診療時間も少し変わり、この地で開業されていた藤田先生も非常勤として診療されていますし、整形外科や皮膚科の外来も、引き続き診療しています。

鎮静法でも内視鏡検査が受けられるようになったのですね。

患者さまの中には「検査が怖い」とか「以前に内視鏡検査でつらい思いをした」という方が多くいらっしゃいます。そういった恐怖心があると、検査もスムーズに運びませんから、患者さまの希望に応じて、鎮静剤を使用するという選択肢を設けています。「少しでも楽に検査を受けたい」というのは、時代の流れでもありますね。腸に張りがないために腸が伸びてしまって、カメラを先に進める際に少し押しただけで痛みを感じてしまうこともあります。患者さまによっては、ぐいぐいとカメラを押してもあまり痛みを感じない方もいらっしゃるので、痛みという感覚は人それぞれ。各患者さまの状況や希望に応じた検査が提供できるようになったことで、検査に対するハードルも下げられたと思います。

健康増進のためにも運動する習慣を身につけてほしい

先生はこれまでのご経験から運動のアドバイスをされることも多いと伺いました。

私自身、昔はスポーツとは無縁の生活で、どちらかというと苦手意識すら持っていたくらいでした。転機は三九朗病院での勤務時代。この病院では予防医療に力を注いでおり、院内にメディカルフィットネスクラブが併設されています。縁があって、このメディカルフィットネスクラブのセンター長として医療の面から患者さまに運動指導という視点で携わることで、私も体を動かす楽しさを感じるようになりました。その頃からランニングを始め、最初は数km走るのがやっとでしたが、徐々に走れる距離も長くなり、今では定期的にマラソン大会にも参加しています。地元で開催される名古屋ウィメンズマラソンでは、ランニングドクターとして医療支援ボランティアとして地域貢献できるのはうれしいですね。

現在に至るまでマラソンを続けてこられたのですね。

三九朗病院での経験が、私の医療に対する考え方を大きく変えたきっかけでした。体を動かす習慣が身につくことで、運動と心身の健康は切っても切れない関係だということを実感することができます。大会には女性や年配の方々も多く参加されていて、自分よりずっと年上のランナーが力強く走っている姿には、感動と勇気をもらうことも多い一方で、自分の未熟さを思いしらされることもあります。長い距離を走りきるためには体力だけではなく、メンタル面も試されるので、年を重ねてもゆっくり長く走り続けていればきっと心も体も元気でいられると思います。

運動の面で、患者さまにはどのようなアドバイスをされているのですか?

人間は、日々の活動や運動習慣に見合った分の筋力しかつきません。膝や腰が痛いからと活動範囲を狭めれば体は衰えるばかり。そのため、高齢の方には可能な範囲で歩くことを勧めています。一方、働き盛りの方は食べたいものを我慢するよりも、食べた分のカロリーを運動によって消費するよう伝えています。おにぎり1個分のカロリーを消費するためには、理論上は5km近く30分以上、歩いたり走ったりしないといけません。そういった数字を伝えることで、食生活や運動への意識を高めたいですね。1日1万歩を歩くのが理想と言われていますが、意外と皆さん、自分が毎日どれくらい歩いているか知らないもの。スマホや万歩計などを利用して自身の数値をまず把握し、生活スタイルも伺った上で、患者さまごとに助言をしています。また、運動の中身を具体的に伝えるようにも心がけています。

予防医療にも注力していきたい

診療において心がけていることを教えてください。

患者さまは、薬や治療はもとより“安心”を求めて来院されています。ですから、一人ひとりの話をよく伺い、病状を確認した上で、「過剰に心配しなくても大丈夫ですよ」と言葉をかけるようにしているのです。どういうわけか、私は高齢の方が比較的多く訪れる病院にばかり勤務してきました。そのためか、患者さまとの対話を大切にしながら診療にあたる、のんびりとした雰囲気が合っています。肩肘張るのも性に合わないので、患者さまであろうとスタッフであろうと、フレンドリーに接するのがモットー。つい患者さまとの会話が盛り上がって、スタッフにたしなめられています(笑)。

注力されている内視鏡検査で心がけていることも教えてください。

大腸内視鏡検査においては「いかに苦しくない検査を提供できるか」という点に情熱を燃やしています。長くて曲がり角の多い腸管内でカメラが通る方向を適切に見極め、痛みができるだけないよう、いかに短時間で検査を完了できるかが医師の技量の見せどころです。また、胃の内視鏡検査では患者さまのご要望により、口からカメラを通す「経口内視鏡検査」と、鼻からカメラを通す「経鼻内視鏡検査」の両方に対応しており、いずれも技術によって痛みが減らせるよう努めています。今後は新たに鎮静法も導入したので、患者さまにはより苦痛の少ない内視鏡検査を受けていただけると思います。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

「症状もないのに病院にかかりたくない」という人がほとんどだと思いますが、病気というのは症状が出てからでは、かなり病状が進んでしまっているもの。症状がなくても、健診を積極的に受けることで将来の病気リスクを早期に発見することができます。早期発見早期治療により病状の軽減につながるケースは多いので、ぜひ相談してほしいです。何事も早めの対策が大事ですから、今後も予防を意識した医療を続けていきたいですね。

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