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やすい内科 (大府市/南加木屋駅)

安井 直 院長の独自取材記事

三角屋根に時計台が目印の「やすい内科」。大府市、東海市などを中心とした地域に住む人たちの健康を見守るクリニックとして、20年以上信頼を重ねてきた。安井直院長は循環器内科が専門で、心筋梗塞や狭心症、心不全などのほか、高血圧症などの生活習慣病や風邪といった幅広い病気に対応。訪問診療や訪問リハビリテーションも行っている。さらに同院では「医療と介護の連携を強くして、在宅医療の充実化を図りたい」と有料老人ホームなどの運営も手がけている。「身近にあるクリニックとして患者さんの人生の最期まで寄り添いたい」と話す安井院長。患者への思いや普段の心がけなどについて穏やかな口調で、丁寧に話してくれた。

医師もスタッフも建物も、温かく患者を迎える

こちらの建物はかわいらしい外観で、院内には絵がたくさん飾られており、心が和みます。

私のモットーと言うと大げさかもしれませんが、患者さんがクリニックに来やすくなることをモットーとしており、そのためには医師だけではなくスタッフの存在、そして建物も大きいと思うのです。クリニックは好んで来る所ではなく、体調不良で不安な時に来る所です。ですから当院は、ホスピタリティーの精神を大切に、温かみや親しみを感じていただける場所にしたいと、札幌市の時計台をモチーフにすることを思いつきました。院内の絵も建物にマッチするものを選び、時々入れ替えています。待合室には畳のスペースを設けていますので、足を伸ばしてリラックスしていただければと思います。

発熱を専門とする外来用の診察室をDIYされたとお伺いしました。

新型コロナウイルス感染症の流行を機に発熱を専門とする外来を始めたので、奮起してDIYで簡易的な診察室を造りました。新型コロナウイルス感染症だけでなく、さまざまな感染症の対策として、専用スペースは必要ですからね。発熱がある方は車の中でお待ちいただいて、順番になったら新しく造った診察室で検査を受けてもらいます。手づくりですから大したものではないのですが、暑さ寒さをシャットアウトできて、患者さんが快適に過ごせるようにしたかったのです。私たち医師や看護師も快適な環境で診察できることが望ましいですしね。発熱専門の外来用の診察室は、陰圧室になっていて空気清浄機も完備しています。マスクなどの備品を収納できる棚などから始めて、専用の診察室を造り上げました。

これまでのご経験や来院される患者さんについて教えてください。

私は、この大府市のすぐ隣の東海市の出身で、藤田医科大学を卒業後、同大学の高度救命救急センターに勤務しました。経験を重ねる中で心臓や冠動脈に関わる循環器を専門とすることに決め、生まれ育った近くのこの場所で開業したわけです。患者さんは、開業以来20年以上通ってくださる方も多く、小さかった子が親になり、子どもを連れて来てくれることもありますね。患者さんは年々高齢の方が増えてきていて、高血圧症、高脂血症、糖尿病などの生活習慣病や、心不全、狭心症、心筋梗塞などの循環器のリスクを持っている方も多いですね。最近は認知症の方が増えてきています。

患者を生涯支えるために医療と介護の連携にも注力

こちらでは医療と介護の連携に力を入れておられるそうですね。

はい。この地域でも高齢化が進み、患者さんが通院できなくなったり、介護施設に入ったりして、当院に来られなくなるケースも増えてきました。もともと「患者さんの人生を最期まで支えたい」というのが私のスタンスですので、患者さんをずっと診たいと思い、開業以来取り組んできた訪問診療に加えて、介護施設も当院でつくろうと考えたのです。現在は、有料老人ホームやデイサービス施設、グループホームなどを運営。最近はさらに医療依存度の高い方が暮らせるナーシングホームをつくりました。病院だと感染症対策で面会制限が厳しい所が多いのですが、患者さんとご家族が対面でき、安心して過ごせる施設をつくりたいと思ったのです。

2018年度からは訪問リハビリテーションも始められました。

私の息子も加えて理学療法士は3人在籍しています。実際にお宅へ伺って生活の様子を見ることで、その方に適したアドバイスやリハビリテーションが行えます。具体的には「歩く」「着替える」などの生活動作の練習や、関節や筋肉の機能を回復させるための運動など。自宅での転倒やケガは多いので、住宅改修の相談にも乗ります。理学療法士たちの訪問を楽しみにしてくださっている方も多く、患者さんの活力源にもなっているのではないでしょうか。中にはお話をするだけでも、びっくりするほど表情が明るくなっていく方もいらっしゃいますからね。息子はたまに患者さんと一緒に喫茶店にも行くことがあるようで、セラピストのような一面もあるのかもしれません。介護予防として訪問リハビリテーションの重要性は高いでしょう。併せて管理栄養士による栄養指導も行っています。

治療後もリハビリテーション、在宅医療と長くサポートが続くのですね。

医師は時代に合わせて現実に向き合っていくことが求められます。高齢化が進む社会にあって、住み慣れた地域で最期まで暮らし続けたいと思う方は多くいらっしゃるので、医師はその望みをどのような形で実現していくのかを考えていかないといけません。治療後は体力が落ちてしまう方が多いので、訪問リハビリテーションなどでサポートを続け、寝たきりや要介護にならないように、早めの対応をしていくことが大切だと思っています。そのために当院はスタッフ一丸となって、支えていきます。当院は患者さんに対しても優しいスタッフばかり。私が常に「患者さんに寄り添ってほしい」と言っているので、きちんとサポートしてくれますよ。

「町のかかりつけ医」として安心できる場づくりを

日々、診察ではどのようなことを大切にしていますか?

高齢の方は複数の病気を持っている場合が多いので、全身を診ることをとても大切にしています。高血圧症や糖尿病から心不全を起こすこともあり、食生活や運動など生活習慣のアドバイスにも力を入れています。生活習慣の改善をめざすことによって、患者さんが「良くなった」と感じて、前向きに治療に取り組んでくださるようになればうれしいですね。基本的に治療はオーダーメイド。一人ひとり違うので難しいのですが、自分にできることで症状を改善に導いていけたらと思います。また、私は訪問診療で看取りも行っていますので、人生の最期を迎えるときにはご家族の心にも寄り添うことを心がけ、温かい気持ちで接するようにしています。

治療が必要な患者に継続して来院してもらうために、実践していることはありますか?

時間はかかりますが、患者さんの話をよく聞いてお話しをすることです。生活習慣病の方は継続して通ってもらわなくてはならないのですが、自覚症状がないので通院が必要な理由をしっかりとお話しすることが大切です。病気を川に例えると、上流では問題がなくても下流で問題が出てきている状態なら、下流の問題を解決してあげれば良いわけです。しかし、健康診断で引っかかったのに放っておくと、上流でも問題がある状態になってしまいます。そうなると、もう下流はとんでもないことになってしまうので、いろんなお薬を飲まなくてはいけなくなるのです。そうならないためにも、検査データを見ながら今の患者さんの状態を説明して、治療する必要性を理解してもらえるように努めています。

今後についてお考えをお聞かせください。

昨今は病院から紹介されて認知症の方も来られるようになりました。さまざまな症状の方の受け皿として、当院の役割は大きいでしょう。私たちは「町のかかりつけ医」として、窓口を広くしてどのような方も迎え入れ、より専門的な治療が必要な場合は病院へ紹介。急性期の治療が終わればまた受け入れて診る、通院できなくなれば訪問する、常にこの繰り返しですが、これからも継続していきたいですね。また、当院では患者さんがもっと便利になるように電子化にも取り組み、検査データをスマホのアプリで確認できるようにしました。今後はオンライン診療などにも取り組んでいきたいと考えていますので、地域の皆さんにとって、身近で安心できるクリニックとなれるよう尽力いたします。

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医療法人敬寿会 やすい内科の求人

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