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杉田医院 (半田市/青山駅)

杉田 周一 院長の独自取材記事

名鉄河和線青山駅から東に徒歩7分、半田市にある「杉田医院」。沖縄県の波照間島の診療所や宮古島の病院で勤務していた杉田周一先生が2017年に、父の杉田市朗先生から後を継ぎ、院長となった。周一院長は宮古島の宮古病院で総合診療科の医師として研修医を指導した経験を持ち、今でも月に1度は宮古島まで診察に行っている。クリニックでは研修医の受け入れも。「患者さんが緊張してしまうので白衣は着ない」という周一先生。宮古島では島の代表としてサッカーの試合にも出場していたスポーツマンだ。そんな人間味あふれる周一先生に離島に行こうと思った経緯やこれまでの経験、クリニックのことを聞いた。

大学卒業後は離島の診療所や病院で勤務

沖縄県の病院で勤務されていたそうですね。

大学を卒業後、沖縄に行きました。沖縄県立中部病院で研修医として勤務して、その後プライマリケアコースに行き、離島で診療する医師の養成プログラムに入りました。プライマリケアというのは1次ケアのことで、身近でどんなことにも相談に乗ってくれる総合的な医療です。最後の年から2年間、沖縄県波照間島の診療所で働いていました。波照間島は人口が600人くらいの島です。患者さんが家族のような感じで、みんな知っている人の中で診療するのはとても楽しかったですね。誰がどこに住んでいて、どういう生活をしていて、基礎疾患は何があるかなど、患者さんの情報を知っているだけで診療はしやすいんですよ。

なぜ離島での診療に携わろうと思われたのですか。

最終的にクリニックを開業したいと思っていたので、離島で1人でできたら、いろいろな疾患に対応することができるんじゃないかと考えたんですよね。離島での経験は大きな糧になっています。波照間島でやっていたことが継続していければいいなと思います。研修医のときはいろいろな科をローテーションで回るんですけど、患者さんはさまざまな状況で病院に来られます。プレートを下げて来るわけではないので、症状が循環器なのか呼吸器なのか、整形なのかわからないんですよね。どんな場合でも診られるようにしておいたほうが良いし、生活の中で病気になっていく人が多いので、生活環境が見えたほうが良いと思い、離島を志望しました。

波照間島の後も、別の離島で勤務されたそうですね。

沖縄から帰って来ようとはあまり考えていませんでした。波照間島が人口約600人で、それを100倍規模にした病院で勤務したらどこに行ってもやれるんじゃないかと思って、人口6万人くらいのところを探したら、宮古島があったんです。ちょうどその時、宮古島にある宮古病院の副院長が総合診療のプログラムを立ち上げて、指導をしないかという話があり、その目的もあって、宮古島に行きました。指導をしながら、診察もしていたのですが、専門の医師が少ないので、カテーテルも、消化器科の胃カメラも大腸の内視鏡もいろいろやりました。医者が少ない分、自分が技術を持っていれば、何でもできるのでスキルを伸ばすことができ、とても良い経験だったと思います。

今でも月に一度は宮古島の病院で診療

沖縄の病院での体験はどのようなものでしたか。

午前中は病院で診察をして、昼からは熱が出たという患者さんのお宅に自転車で診療に行ったり、「調子はどうですか」と聞きながらみんなのところを見回ったりしていました。診療所だけではなく、外でも活動できるんですよね。おばあちゃんとかはすごく良くしてくれて、畑で採れた野菜を食べきれないくらい持ってきてくれたりしましたね。波照間島にいた時は学校医もしていたのですが、ある時、学校で飼っていたヤギの調子が悪くなったんです。荒波で船が出なくて獣医さんが来られなくなり、僕に診てほしいと。獣医さんに電話をしながらヤギを見守ったこともありました。子どもたちからお礼の手紙をもらったのもうれしかったですね。そういう暮らしの中での医療の在り方、島の医療が僕はすごく好きだったので、離島から離れづらくなってしまったのかなと思います。

ご実家のある半田市に戻られたきっかけは何ですか。

ちょうど、宮古病院での総合医療のプログラムが軌道に乗り始めた頃、父が倒れて、救急車で運ばれたので、こちらに帰ってきました。父が入院して手術をするので、クリニックをお休みしなくてはいけなくなり、その期間は僕が代診していました。その後、宮古島に戻ったのですが、父が「職場復帰するのが難しい、1人で仕事をするのがつらい」というので、結局こちらで後を継ぐことになったんです。宮古島には7年半いましたね。でも今は父も元気になって、クリニックで診察もしているので、もっと沖縄にいれば良かったな、なんて思ったりします(笑)。

今でも宮古島に診療に行かれているんですね。

HIVの診察があるので、月に1度宮古病院に行っています。以前、HIVの患者さんは宮古島で診ることができず、決まった基幹病院まで飛行機で行って1泊しなくてはいけなかったんです。補助が出るわけでもなく、実費で負担が大きいんです。それが難しいという人たちも多いので、それでコントロールができなくなって入院するくらいならということで、宮古病院でHIVの診療ができるように取り組みました。僕の宮古病院での診療は月に1度なので、終わらないくらい忙しくなっちゃってますけどね(笑)。指導もしていたので、10月からは宮古病院の研修医がうちのクリニックで1年間の診療所研修をやることにもなっています。

専門はゲートキーパー的な役割を担う総合診療科

先生のご専門は何ですか。

もともとは循環器科を専門にしていました。カテーテルもやっていましたよ。循環器科を専攻したのは面白いと思ったからです。当時僕の指導をしてくださった先生が「心電図の波形を見て、患者さんの心臓をイメージできるようにしなさい」とよく言っていたんです。確かに、心電図の波形の変化は、心臓の状態を表していて、例えば、心肥大がある人は血圧が高いだけでなく、出口が狭くなっているんじゃないかとか、心電図だけで見えてくるんです。自分で超音波検査をするとそれがわかったりするので、だんだん面白くなってきて循環器科を選びました。その後、特定の臓器・疾患に限定せずトータル的に診察し、患者さんをより専門性の高い科へ振り分けるゲートキーパー的な役割を担う総合診療科を専門にしました。

こちらのクリニックに来られる方はどんな症状の方が多いですか。

半田市の患者さんは、田舎ということもあって、沖縄の患者さんと似ています。畑をやっている人が多いという共通点もあります。患者さんは、高血圧や糖尿病などの生活習慣病、慢性疾患で来られる高齢の方が多いですね。また、フレイルエルダリーといって、「脆弱な高齢者」も増えています。転倒したり、暑い夏にエアコンがなくて熱中症になって脱水症状を起こしたりして受診する患者さんもいます。

最後に読者へ伝えたいことはありますか。

クリニックでの診察では白衣は着ません。白衣は緊張感を与えてしまうので、着たくないんです。患者さんに困ったことがあったら、気軽に来てもらいたいですね。これは自分の診る病気じゃないからといって診察をしないようなことはせず、患者さんの悩みに対してしっかり向き合って、相談を受けられるようなかかりつけ医でありたいです。

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