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ふじかわクリニック (調布市/つつじヶ丘駅)

藤川 正 院長の独自取材記事

深大寺の住宅街で、開業以来11年にわたって地域の健康を守り続けている「ふじかわクリニック」。親しみやすい笑顔と語り口が印象的な藤川正院長は、東京医科大学救命救急センターで約13年、多くの緊急症状に対応してきた。その経験を生かし、診療科目も内科・循環器内科・外科・皮膚科と幅広く、複数の疾患を持つ患者にとっても頼りになる存在となっている。院内では医療情報に関する映像を流したり、血圧手帳をつけることを勧めるなど、健康に対する患者の意識を高めるための工夫も。「現場が好き、人と接することが好き」という藤川院長。患者との信頼関係を大切に、一人ひとりに安心してもらえる医療をしていきたいという熱い思いを語ってもらった。

救命救急の経験を生かし幅広い医療に対応

もともとのご専門は心臓血管外科ということですが、救急の経験も長いそうですね。

東京医科大学を卒業後、心臓血管外科に10年、救急医学科に13年在籍しました。救命救急センターでは外発外傷、脳血管障害や循環器疾患を中心に、救急医療の現場を経験してきました。救命救急は患者さんの状態を見て、手術をするかどうかなど即断が必要な場面も多いですし、自分の専門以外、例えば外科や整形外科的なアプローチからも全身を見て判断しなければならないので、とても勉強になりましたしやりがいもありました。もちろん、救急で来られて助かる方もいらっしゃるし、手を尽くしても残念な結果になることもありましたが、医師としてそういった経験も今の力になっています。救命時代に経験したことで、今も役立っているのは「疑う」ということ。症状だけを見て決めつけずに「どこか他に原因があるのではないか」「見落としていることはないか」と、常に別の目で患者さんを見ることを考えるきっかけになったかもしれません。

開業に至ったきっかけをお聞かせください。

父は兵庫で開業医をしているのですが、兄が後を継いでいるので僕はわりと自由にできて(笑)。だから長く大学にいたのですが、その頃から研究や論文を書くよりも診療の現場が好きでした。直接患者さんと向き合いたいなという思いが強くなり、開業を決意しました。子どもの頃から父の姿を見ていたことも大きな理由のひとつかもしれません。田舎の開業医だったので休みの日や夜中でも往診に行ったりしていて、大変な仕事だなというのは感じていました。そういう姿を見ていたのでいつか地域の人の役に立てる医師になりたいとは思っていましたね。息子がいるのですが、僕自身は彼に医師になれとは言わなかったし、思ってもいなかったんですよ。でも、結局医師になって、今はかつての僕と同じ救命救急にいます。息子も僕と同じように親の背中を見ていたのかなと、ちょっと感慨深いところもありますね。

どんな患者さんがいらっしゃいますか?

場所柄、近隣にお住まいの方がほとんどです。高齢の方もいらっしゃるので、やはり高血圧や心臓病などの循環器疾患や糖尿病、呼吸器疾患など内科的な持病がある患者さんが多いですね。あとは住宅街ということもあって、お子さんも意外に多いですよ。切り傷や陥入爪、できものの摘出などの外科的な処置もできますので、患者さんの層は幅広いと思います。心臓疾患や下肢静脈瘤などの血管外科に関する症状は、診察した上で専門的な医療が必要と判断されれば大学病院などの医療機関を紹介する体制も整えています。体調で不安なことがあれば、まずは気軽に相談に来ていただけたらと思います。

自分の体を自分でケアする意識を高めたい

とても広々としたクリニックですが、雰囲気づくりで大切にしている点はありますか?

開放的なので、患者さんにとってはゆったりできる雰囲気なのかなとは思いますね。開業当初からバリアフリーで、車いすのまま診察室までスムーズに入れるようにもしています。スタッフは今は看護師を含めて5人。開業当初から勤めてくれている人もいて、10年たってみて気がついたらスタッフがそんなに変わってないねという感じで。10年の間に結婚・出産した人も多かったですし、産休が明けてまた復帰してきた人もいます。僕があまりこまかいところにこだわらない性格なのと、オン・オフを切り替えるタイプなので、スタッフも居心地がいいのかなと思っています。クリニックの雰囲気は医師をはじめスタッフによるところも大きいと思いますが、当院はいい意味でリラックスした雰囲気だと思います。

診療する上で大切にしていることは何でしょうか。

基本的なことですが、きちんとお話を聞いて、患者さんに安心して帰っていただくことが一番でしょうか。あと高血圧の患者さんには血圧手帳をお渡しして、なるべく家で血圧を測ってもらうようお願いをしています。「白衣高血圧」などと言われていますが、クリニックで測ると実際の血圧より高くなってしまうケースが多いんです。人によっては50くらい数値が変わる人もいるんですよ。ですから、単純に診察室で測った数値だけを見て薬を処方すると家で血圧が下がりすぎてしまうこともありますので、日常生活の中での血圧を基準にしたほうがいいと考えています。血圧に関しては意外に誤解が多くて、例えば降圧剤も「飲み始めたら一生飲み続けないといけない」と思い込んでいる方も多いのですが、そうではなく、太っている方なら体重を落とすだけで血圧は下がりますし夏と冬でも変わってくるので、患者さんにはそういった説明もきちんと行って薬の調整もしています。

院内のモニターで医療情報も流しているんですね。

自分や家族の健康について関心を持ってほしいので、さまざまな疾患についてのコンテンツを作って流しています。例えば、冬ならインフルエンザ予防やワクチンについての話など季節に合った情報も提供しています。患者さんが待合室で待っている間にこれを見て、もし気になる症状などがあれば、診察のときに「待合室で見たんですけど」と相談できるきっかけになればと思って始めました。普段は別の症状で来ていても、これを見ることによって予防への意識が高まったり、気づいたことや心配になったことなどを気軽に聞いてくれるようになるといいなと思っています。

地域の患者のニーズに応えられる医師でありたい

病気の予防のためにほかに取り組んでいることは?

血管年齢を診断する機器や、呼吸機能検査機器もそろえているので、希望される方には血管年齢や肺年齢の検査もその場で行っています。また、頸動脈エコーで血管の硬さや詰まり具合をチェックすることもできますので、症状が出る前にご相談いただければと思います。先ほどの血圧手帳をつけることや、モニターで病気や予防に関する映像を流すのもそうですが、やはり患者さんに自分の健康について関心を持ってもらうことが診療においては大切なことで、考えるきっかけづくりをするのも僕たちの役目だと考えています。患者さんにもできるだけ多くの情報をオープンにして、協力しながら一緒にいい治療をしていこうという姿勢でありたいと思います。

今後の展望をお聞かせください。

患者さんも増えていますし、これからは高齢で持病を抱えている方も多くなってくると思うので在宅医療もできたらと考えています。独りで暮らしている高齢者も多い地域なのですが、その割に通える病院やクリニックが少ないんです。ですから、これからはもっと地域の皆さんが頼りにできる場所、頼りにできる存在になっていきたいと思っています。将来的には、息子夫婦にもクリニックをサポートしてもらいながら、僕は在宅医療を行うことができたら理想的ですね。もっと地域に根付いた、患者さんに必要とされる医師でありたいと思います。やはり僕は患者さんと直接話をして、直接診させていただくことが好きなのかもしれません。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

関西育ちなので、どちらかというと「お笑い系」で人を楽しませることが好きなんですよ。クリニックに来て「楽しい」とか「また来たい」ということはないかもしれませんが(笑)、診察をして、話をして、時には笑って、患者さんに安心して帰っていただきたいなということが一番ですね。何でも気軽に相談できる場所でありたいと思っていますので、何か心配なことや気になる症状があったら、気軽に来ていただければと思います。

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