つだ皮膚科クリニック (四日市市/保々駅)
津田 憲志郎 院長の独自取材記事
四日市市市場町、保々小学校前交差点角の広々とした敷地に立つ「つだ皮膚科クリニック」。クリーム色の美しい外観が目を引く、皮膚科・アレルギー科・美容皮膚科を診療するクリニックだ。津田憲志郎院長は、三重大学医学部附属病院や市立四日市病院で研鑽を積んだベテランドクターで、同院でも質を重視した治療の提供をめざし、新しい治療法を積極的に導入。生物学的製剤を用いた治療にも注力し、その治療に必要なエックス線検査機器などの医療設備も備えている。「患者さんが喜ぶ姿を見るのが一番の喜びです」と、にこやかに語る津田院長に、診療のモットーや患者への想いなどを語ってもらった。
医師としてのキャリアを育ててくれた四日市市で開業
開業までの経緯をお聞かせください。
出身は名古屋ですが、三重大学医学部に進学以降、ずっと三重で暮らしています。大学院で基礎研究をした時期もありましたが、臨床のほうが肌に合うと感じており、いつかは開業したいと考えていました。勤務医時代の約半分を四日市市で過ごしてきましたので、担当した患者さんが多く住まわれている四日市市で開業することで、少しでも恩返しができたらと思いました。この地区は小学校や農協、消防署の分署、交番などが集まる行政中心地です。昔から住んでいらっしゃる方々だけでなく、新しく転入されてきた世帯も多いのですが、人口に対する医療機関の数が少ない地域といえます。ちょうど新名神高速道路が通って、インターチェンジからのアクセスが良くなったことも決め手となり、2025年にここで開業しました。
すてきな院内ですね。外観や内装で重視した点はありますか?
色味は、明るく清潔感のある白を基調としました。純白だと目が疲れてしまうので、少しグレーも混ざった色調にしています。また、お子さん連れでも通院しやすいよう、院内はバリアフリー設計にしており、ベビーカーのまま入っていただけます。待合室にはキッズスペースがあり、絵本を読んだり動画を見たりできます。化粧室はユニバーサルデザインで、おむつ替えベッドも備えています。私自身、2児の父ですし、スタッフも子ども好きな人ばかりですので、お子さんが来られると皆、喜んで対応しています。皮膚科は待ち時間が長くなりがちな診療科なのですが、少しでも快適に過ごしていただきたいと思って、待合室には電源を備えたカウンターデスクと無料のドリンクサーバーも設置しました。
どのような患者さんが多くいらっしゃっていますか?
四日市市のみならず、東員町や菰野町、朝日町、いなべ市、鈴鹿市といった近隣市町からもいらっしゃっています。年齢層は生後数ヵ月の赤ちゃんから90代の方まで幅広いです。さまざまな皮膚疾患の治療に対応していますが、中でもイボやニキビにお悩みの方が多いですね。ニキビは若い世代だけでなく、30代や40代でできることも少なくないので、治療を希望される方の年齢層は幅広いです。当院では塗り薬や飲み薬はもちろんのこと、自由診療の治療にも対応しています。ご高齢の患者さんは、しみや皮膚のかゆみに関するご相談が多く、乳児に対しては湿疹や先天性のあざの他、血管腫瘍の治療も行っています。中には基幹病院と連携しながら治療にあたるケースもあります。
先進の治療法に対応するため、医療設備を積極的に導入
エックス線検査機器を導入されているのはなぜでしょうか?
近年、乾癬やアトピー性皮膚炎、じんましんなど、皮膚科の領域で生物学的製剤を用いた注射薬が使えるようになりました。投薬前のスクリーニング検査として胸部エックス線検査またはCT検査が必要になります。治療によっては免疫に対する働きかけが強く出るものもあるため、結核や悪性腫瘍のリスクがありますし、まれに間質性肺炎が起こることもあります。そういった副作用が起こっていないかを適宜確認するためにもエックス線検査を行うのです。大学院時代はちょうど生物学的製剤が出てきたばかりの頃で、それに関連する免疫の研究に携わっていました。病院でも生物学的製剤を用いた治療をしていましたので、当院でもエックス線検査機器を導入して、ここでワンストップで治療を行えるようにしました。ただ、高額な治療のため、患者さんとよく相談して決めています。
他にも超音波検査機器やエキシマライトなど、医療設備がとても充実していますね。
さまざまな皮膚疾患に対応できるよう、一通りの医療設備を整えました。超音波検査では、表面からは確認できない炎症やむくみ、血流などを調べることが可能です。異物が刺さったときにも超音波を当てて音波の跳ね返りの有無を見ることで状態を確認できます。エキシマライトは乾癬や円形脱毛症などの治療に適しており、有害な波長を除いた紫外線を患部に当てることで症状の改善をめざします。部分用と全身用の両方を備えています。アレルギーの検査では、患者さんの指先から1滴の血液を採取するだけで、複数のアレルギーを調べることができます。結果が出るまでおおよそ30分ほど。花粉症の時期には検査を希望される方が多いです。
診療方針についてもお聞かせください。
皮膚疾患は慢性化しやすく、様子を見ているうちに他の問題も出てきやすいのです。まずは治療の最初の一歩が肝心ですので、患者さんへの説明は大切にしています。治療の重要性を理解していただくため、その薬を使うにあたっての意図や注意点をきちんとお伝えしています。例えば、ニキビの薬を処方するときは、薬を塗る前の洗顔方法も含めて丁寧にお話しします。よく「いつ治りますか?」と、聞かれるのですが、私の二十数年の経験を踏まえて、これまで診てきた患者さんの例をお話しすることもありますね。ただ、医師と患者さんでは捉え方が違います。医師は、薬を使いつつ良い状態を維持することが見込める状態ならば良しとします。高血圧や糖尿病など薬でコントロールして日常生活を送る疾患は多く、同じように皮膚疾患によっては通院して薬を使いつつ疾患と上手につき合っていただけたらと思います。
患者の喜ぶ姿を見られることがやりがい
美容皮膚科にも対応されていると伺いました。
女性だけでなく男性も、また若い世代だけでなく中高年世代にも美容に興味を持つ方が増えてきており、当院でも設備を整えました。しみのお悩みは多く、色が濃い場合はQスイッチルビーレーザーを使用します。また、当院ではIPL機器を用いた施術や、医療レーザー脱毛も行っています。皮膚科が行う美容施術は、もし何かトラブルが起こってもすぐに医療的に対処できることがメリットです。患者さんの状態やご希望により、適切な機器による治療、適切な回数をご提案しています。
先生が皮膚科を専門にされた理由をお聞かせください。
専門を皮膚科に決めたのは、恩師である皮膚科の教授の存在が大きいです。知識が豊富で、厳しいながらも面倒をよく見てくださり、「この先生についていきたい」と思いました。皮膚科は外科的なことも内科的なことも一通り携われる科であること、治療の過程を直接目で見ることができる科であることにも面白みを感じました。皮膚を診るだけで、内臓の悪いところまで気づけることもあって、そういう点にも惹かれました。現在は治療法が進歩し、先にお話しした生物学的製剤など困難な症例に対応できる治療法もあります。皮膚に関するお悩みがあれば、どうぞお気軽にご相談いただければと思います。
お話を伺って、患者さんと真摯に向き合われる姿勢を感じました。
皮膚の病気で、精神的に落ち込んでしまう方も多く診てきましたし、引きこもりのような状態になってしまう方もいらっしゃいました。そうした方々に対して「少しでも力になれたら」と常々思っています。皮膚の状態は患者さんの性格にも大きく影響することもあると考えます。長引く治療も一緒に悩み、スタッフとともに寄り添い、患者さんが笑顔になるまでの過程に立ち会えたら、とてもうれしいですね。どんなお悩みにも対応できるよう、今後治療の質をさらに上げていきたいと考えています。また、診療の軸は保険診療である一般皮膚科に置きつつ、美容皮膚科の領域についてもニーズにお応えできるようよりいっそう努めていきたいです。