きただ歯科医院 (北九州市小倉南区/安部山公園駅)
古賀 武 院長の独自取材記事
西鉄バス・サンリブシティ小倉停留所からすぐ、ショッピングモール内にある「きただ歯科医院」は、ハワイアンムードのゆったりとした時間の中で診療が受けられる歯科クリニックだ。虫歯や歯周病の治療をはじめ、定期的なメンテナンス、顎関節症などにも幅広く対応。また英語対応が可能で近隣の外国人を受け入れているほか、障がい児・者の治療もカバーしている。診療を行うのは高齢者や障がい者の歯科治療に取り組んできた古賀武院長。キックボクシングの全日本チャンピオンという異色の経歴を持ち、現在も後進のためにマウスガードの製作を行っているそうだ。「不安があっても笑顔で帰ってもらいたい」と終始笑顔でユーモアたっぷりに話してくれる古賀院長に、これまでの経歴やクリニックの特徴などについて詳しく聞いた。
モール内という通いやすい歯科で地域住民の健康を支援
こちらのクリニックは2025年に継承されたそうですね。
もともと独立しようという気持ちはなかったんですよ。実際、祖父も父も歯科医師ですが、家業を継いでいませんからね(笑)。ですが、ある時にご縁をいただいて。正直なところ、自分にその一歩を踏み出す勇気がなくて自問自答をする日々だったのですが、50歳の節目の年齢ということもあり、断ったら一生後悔するかもしれないと思い、お引き受けすることにしました。自分の子どもたちが受験などで頑張る姿を目の当たりにしていましたし、家族の応援もあり継承することにしたんです。前院長に敬意を払い、「きただ歯科医院」という名前は残したままにしています。
高齢者や障がい者の歯科診療が専門だと伺いました。
福岡歯科大学を卒業後、福岡歯科大学病院の高齢・障がい者歯科学教室に入りました。学生時代にキックボクシングを始めたのですが、その先生に「自分より弱い立場の人たちに優しくできることが大事」という教えをいただき、皆さんの力になりたいと思って選んだ道です。高齢者は有病者であるケースが多く、使用できる薬が制限されていたり、歯科治療自体にも制限がかかってしまったりすることが多々あります。また、体が不自由な方は治療中の体勢をはじめ気をつけなければならない点が多くあり、そういったやや特殊な領域で技術を磨いてきました。その後は福岡市や鳥栖市の歯科クリニックに勤務し、一般歯科全般の技術を磨いてきました。
現在はどのような患者さんが多いのでしょうか?
以前勤めていたクリニックで診ていた患者さんや、継承前から通ってくださる患者さんが中心で、皆さんからのご紹介で徐々に広がっている状況です。ショッピングモール内にあるクリニックなので、お買い物中に当院を見かけて飛び込みで来院される方もいらっしゃいますよ。主訴としては虫歯や歯周病の治療など一般歯科の相談が多く、メンテナンスのため定期的に顔を出してくださるケースも増えてきました。駐車場も広いですし、待ち時間もモール内で過ごせるので、患者さんにとっては通いやすい環境になっているのだと思います。
一般診療からマウスガードの製作まで幅広い主訴に対応
力を入れている診療について教えてください。
基本的には地域のかかりつけとして尽力された前院長の診療を踏襲していこうというのが私たちの想い。ですから何か特別な歯科診療を提供するというわけではなく、なるべく緊張せずに受診できる環境をつくっていきたいと思っています。また私が継承してからは、マウスピースによる顎関節症の治療にも取り組んでいるところです。顎関節症は顎の痛みだけではなく、頭痛なども引き起こしている可能性があるので、気軽に受診してもらえるとうれしいですね。合わせて歯ぎしりや食いしばりの予防にも対応しているので、ダメージの蓄積によって歯が割れてしまう前にご相談ください。
スポーツ用のマウスガードの相談も受けつけていると聞きました。
私が格闘技をやっていたので、マウスガードに詳しいんですよ。自分の体で人体実験しているようなものですから(笑)。衝撃から歯を守るため、力を入れるためなど、それぞれの目的や競技に応じたスポーツ用マウスガードが製作できます。ラグビーやバドミントン、野球といったスポーツから、ボクシングやキックボクシングなどの格闘技まで、さまざまな方がいらっしゃいます。私自身が筋肉トレーニング界隈にネットワークがあるので、トレーニングをしている方からの相談も多いんですよ。
障がい児・者や外国人の患者さんに対応されているのも特徴の一つですね。
もともと高齢者や障がい者の診療に携わっていたので、その縁で来院してくださることがあります。特に最近は障がい児の患者さんも増えてきたのですが、診療を断られてしまったり、受診して良いか判断がつかなかったりと、お困りの保護者は少なくありません。設備的にすべてをカバーすることはできませんが、経験を生かして可能な限り対応していきたいと思います。また妻が海外で暮らしていた経験があるので、英語での対応が可能です。近隣で暮らしている外国人の方も増えてきました。障がい児・者も同様ですが、歯科に行きたくても行けないと不安になっている方たちもいらっしゃるので、地域に根差したクリニックとして皆さんの力になりたいと思います。
内装にもこだわり、歯科を安心できる場所に
ハワイアンテイストの内装が非常に印象的です。
大学病院に勤めていた頃、キックボクシングの選手としてもピークを迎えていた時に大けがをし、入院、そして引退を余儀なくされました。非常に落ち込んでしまい人生について悩んでいた時、妻がハワイに連れて行ってくれました。ハワイで過ごすうちに、そのゆったりとした空気感に感化され、人生に対する価値観が変わりました。そのため患者さんにもハワイのリラックスした雰囲気の中で診療を受けてもらいたいと思い、ハワイアンテイストの雑貨や絵画を院内に飾っています。クリニックを手伝ってくれている妻にお任せではありますが、ハワイ旅行のたびにインテリアをアップデート。診療台ごとに違う絵を飾っているんですが、波の絵の場所が一番人気です(笑)。院内の音楽もハワイアンですが、当院は怖いところではなく安心できる場所だと感じてもらえるきっかけになれば良いですね。
スタッフの皆さんも明るい方たちばかりですね。
継承前から引き続き働いているベテランばかりなので、私も安心して仕事を任せられます。前院長の奥さまにもお手伝いしていただいているのですが、精神的な支えとして日々感謝しています。どちらかというと院内はコミュニケーションが活発でにぎやか。そんな雰囲気が患者さんの緊張を和らげてくれるのではないかと感じています。当院は「自分の家族にしてあげたい治療」をモットーにしているので、リラックスして笑いを交えながら診療できるような空間になればと心がけています。診療においてはマニアックかもしれませんが、心拍数を上げないことに気をつけています。心拍数や血圧は、不安・恐怖・痛みから上昇します。そのためにも積極的に声をかけ、不安や恐怖を緩和できるように配慮しています。
最後に読者の皆さんにメッセージをお願いします。
受診された時には不安な顔をしていても、治療を続ける中で笑顔になってくれるとうれしいもの。歯科は治療のために行くとなると不安になりますから、なるべく定期的に受診して予防に努め、トラブルがない状態を継続していくことが理想です。当院はモールの中にあるので、お買い物ついでにご家族で検診を受けるところから始めてみてはいかがでしょうか。人との縁から継承したクリニックですから、この場所から皆さんとの縁もつながっていくことを願っています。私のモットーは「明るく、元気に、楽しく」です。患者さんもスタッフも、遠足の時のようにワクワクして目が覚めるような場所をめざします。