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わたなべ腎・泌尿器科クリニック (流山市/江戸川台駅)

渡邉 肇 院長の独自取材記事

江戸川台駅東口より徒歩6分。洗練されたカフェのようなたたずまいの「わたなべ腎・泌尿器科クリニック」は、日本泌尿器科学会泌尿器科専門医である渡邉肇院長が2023年5月に開業したばかりのクリニックだ。「気軽に通える泌尿器科」をコンセプトに、小さな子どもから高齢者まで幅広い世代の患者に寄り添う診療をめざしている。「泌尿器科というと、どんな検査や治療をするのかわからず、通院をためらう患者さんも少なくありません。たとえ小さな悩みでも、何でも気軽に相談してください」と穏やかに語る渡邉院長。取材では、開業に至るまでの経緯や診療方針、今後の展望から泌尿器科を専門に選んだ理由まで、豊富な話題で語ってもらった。

小さな子どもから高齢者まで気軽に通えるクリニックに

木目調で温かみのある雰囲気がすてきな院内ですね。

ありがとうございます。当院は「気軽に通える泌尿器科」をコンセプトに、カフェのように入りやすい空間づくりを心がけました。というのも、泌尿器科というと、やはり敷居が高いイメージがあると思うんです。どの臓器を診て、どのような検査や治療をするのかがわからず、不安に思ってしまう方も多いかなと。しかし、他の疾患と同様に、泌尿器科の疾患も早期発見・早期治療は欠かせません。そのため、当院は気軽に通いやすいように、ハード面から敷居の低さを意識するようにしました。天井や壁は木目調で、大きな窓がありながらも、プライバシーに配慮した設計になっています。何かご心配事があれば、ふらっと立ち寄っていただけるとありがたいですね。

患者層について教えてください。

流山市は人口増加率が高く、ファミリー世帯も増えている地域です。一方、この近辺は以前より住んでいるご高齢の方も多く、当院には小さな子どもから90歳以上の方まで幅広い世代の患者さんにお越しいただいています。もともと泌尿器科が少ないエリアですので、ご高齢の方は遠くの病院に車やマイクロバスなどで通っていたケースもあると伺いました。当院が開業したことで通院の不便さがなくなったようで、喜ばれることも多いですね。ちなみに、患者さんの半数が女性です。特に女性にとっては泌尿器科は敷居が高いイメージがあるかもしれませんが、現状たくさんの女性の患者さんに通院していただけているのでうれしく感じています。

どのような症状の患者さんが多いですか?

泌尿器科の疾患全般に対応していますが、ご高齢の患者さんは前立腺肥大症や過活動膀胱が目立ちます。ほかにも、女性は膀胱炎が多いですが、膀胱炎は我慢すると腎盂腎炎になったり、熱を出したりする疾患です。早期治療に越したことはありませんので、気になることがあれば早めに来院していただければと思います。また、大学病院で勤務していた頃は前立腺がんや腎がん、膀胱がんなど、がん治療をメインに経験を積みました。開業前に勤務していた泌尿器科のクリニックでは、前立腺肥大症や尿路結石などのがん以外の疾患のほか、高血圧や高脂血症といった生活習慣病、一般内科・皮膚科疾患の患者さんにも対応してきました。これらの経験を踏まえて、当院は地域のかかりつけ医として、幅広く診療を行っていきたいと考えています。

患者一人ひとりに寄り添い、負担の少ない検査・治療を

診療で心がけていることは何でしょうか?

まずは、患者さんのお話にしっかり耳を傾けることです。来院の目的はもちろん、ご要望や不安なことなど、じっくり伺うようにしています。その上で、一人ひとりのご希望に沿った治療法などを提案していくようにしています。医師に言いにくいこともあるかもしれませんが、何でも気軽に相談していただけるとうれしいですね。泌尿器疾患だけでなく、内科や生活習慣のお悩みなど、患者さんの不安に寄り添うクリニックでありたいと思います。

検査機器も充実していると伺いました。

そうですね。患者さんの負担が少なくなるような検査機器をそろえています。例えば、膀胱鏡は低侵襲のものですし、先端の超音波機器も導入しました。尿検査は約1分で結果が出るものを採用したため、患者さんの待ち時間削減につながっています。初診では問診の上で必要な検査などを行うことになりますが、患者さんへの丁寧な説明も欠かしません。また、検査結果をもとに、より精密な検査が必要な場合は、連携する医療機関を紹介させていただきます。勤務医時代からつながりのある先生方ばかりですので、安心してお任せください。

今後力を入れていきたい診療などはありますか?

今後は、男性更年期障害と子どもの夜尿症の啓発活動に取り組んでいくつもりです。男性更年期障害は、そもそも病気自体があまり認知されていません。名前は知っていても、症状や治療法など不明瞭なことも多いはずです。「疲れやすい」「やる気が出ない」など、日常生活で困ることがあれば、もしかしたら男性更年期障害かもしれません。血液検査で診断が可能ですし、治療はホルモン注射などを行うことになります。まずは気軽に相談していただきたいですね。

夜尿症についても、詳しくお聞かせください。

子どもの夜尿症は、ご本人はもちろん、悩んでいる保護者の方は少なくありません。当院は近くに小学校もありますし、夜尿症の治療もできることを伝えていきたいなと思っています。夜尿症の場合、まずは問診の上、尿検査や超音波検査などを行い、治療法を提案させていただきます。デリケートなお悩みだと思いますが、コミュニケーションを大切に、お子さんにもしっかり寄り添いながら治療を進めていけるように努めていきたいです。

当たり前の日常を健やかに送ることができるように

そもそも先生が泌尿器科を専門に選んだ理由は何ですか?

学生時代にさまざまな診療科を回る中で、診療から手術まで一貫して対応できる泌尿器科に惹かれました。初診から検査、治療、手術まで、一人の医師が一人の患者さんに向き合うことができる点が魅力だなと。また、以前勤務していた泌尿器科のクリニックは、患者さんの日常の悩みにも寄り添うような温かみのあるクリニックだったんですね。私自身、人とのコミュニケーションが好きですし、当院も同じように患者さんに寄り添っていきたいと思い、今の診療スタイルを決めました。

今後の展望をお聞かせください。

まだ開業したばかりですので、まずは当院を知っていただくことから始めたいです。そして、ぜひ当院を活用していただきたいなと思っています。当たり前の日常を健やかに送ることができるように、患者さん一人ひとりに寄り添えるクリニック、医師であり続けたいですね。これからもクリニックの敷居を低くすることで、病気の早期発見・早期治療に努めていきたいと思います。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

「トイレが近い」「排尿に勢いがない」「残尿感がある」など、排尿障害がある方はもちろん、男性更年期障害や夜尿症などにお悩みの方、基礎疾患をお持ちの方など、当院はあらゆる患者さんに対応していきたいと考えています。地域の方々が健康な暮らしを送ることができるように、日常生活のお悩みに耳を傾け、サポートしていくことが目標です。専門的な診断・治療を行いますので、遠方にお住まいの患者さんも歓迎します。気になる症状がある方は、ぜひお気軽にご来院ください。

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