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三田整形外科 (港区/赤羽橋駅)

高鳥 尚子 院長の独自取材記事

JR田町駅、三田線浅草線三田駅、大江戸線赤羽橋駅から徒歩7分。2021年11月1日に開業した「三田整形外科」は、専門的な足の治療に加え、整形外科疾患全般に幅広く対応する。高鳥尚子院長は明朗・快活な人柄で、患者に寄り添う診療を心がけている日本整形外科学会認定の整形外科専門医。渡米して足の治療技術を磨いた経験も持っている。そんな高鳥院長に、これまでの診療経験や同院の治療、リハビリテーションの特徴、病診連携への取り組み、将来の夢について、幅広く語ってもらった。

病診連携に注力する気軽に受診できるクリニック

開業のきっかけをお聞かせください。

大学卒業後、二次・三次救急の手術件数が多い地域基幹病院に約10年間勤めていました。その時に軽症から中等症の患者さんを地域の一次医療施設できちんと診る体制があれば、地域医療全体がもっとうまく回るはずと感じ、いつか自分が開業してその役割を担いたいと考えたのです。開業を決めた後は、近隣の基幹病院の先生方にニーズを伺うとともに当院を見学していただき、連携体制を築きました。中等症までなら当院で診察・治療し、手術が必要な患者さんは手術とその前後の入院のみ基幹病院で、それ以外は当院で治療とリハビリテーションを受けてもらえます。当院は気軽にかかれるクリニックとして患者さんに利便性を提供しつつ、基幹病院の先生方には手術や救急に専念してもらい、私たちも患者さんの治癒の喜びを共有できる。皆が幸せになれるよう病診連携を推し進めることが当院の役割だと思っています。

この地で開業された理由は?

第一に、多世代の方がそろう地域だったからです。私は「クリニックの整形外科医」の使命は、「健康な長寿の促進」、「働き盛り世代の生産性を痛みで落とさないこと」、「子どもの成長に関わる病気の早期発見」の3つだと考えています。三田は小学校から大学まであり若い方が多く、ビジネス街には中高年の会社勤めの方、住宅地にはシニア層もいてほぼ全世代がそろっています。各年代の悩みや不安に対応し、気軽にかかれる整形外科クリニックがあれば、地域の健康促進に寄与できると考えました。第二の理由は、三田には基幹病院が集まり開業の目的である「基幹病院との連携」を実現しやすかったから。病院では術後のリハビリ期間が限られ、外来リハビリに割く人員的余裕がないことが多いため、術後の生活に不安を覚える患者さんも多いのです。そんな患者さんや、基幹病院に通う必要はなくてもクリニックレベルでの理学療法が必要な方に対応したいと考えています。

現在の患者層を教えてください。

開業後2ヵ月足らずですが、想定どおり各年代が満遍なく受診されています。意外だったのは、この地域にマラソンや水泳などスポーツに親しんでいる高齢の患者さんが多かったこと。スポーツをしながら健康に年を重ねていきたいという方が多く、整形外科医としてはやりがいがあります。当院には常勤の理学療法士が3人おり、うち1人はアスレチックトレーナーとしても経験豊富です。自由診療になりますがスポーツ系のパフォーマンスをより向上させたい方、姿勢を矯正したい方、筋力低下が気になる方はぜひご相談ください。基幹病院のリハビリテーション科に勤務していた女性スタッフや、筋力トレーニングに詳しい男性スタッフもおり、チームでリハビリにあたっています。

米国で学んだ足の治療技術と、ヒール靴を楽しむ工夫

アメリカ留学も経験があるとか。

私はもともとヒール靴のデザインが大好きで、そこを出発点に足と靴の関係に関心を抱きました。そのため「足の外科」を学べる、至誠会第二病院の足の外科部門で、足と靴に関する疾患を診るための医療技術を磨きました。渡米したのも、より専門性を高めたかったからです。2014年から約1年間、ペンシルベニア大学病院、トーマス・ジェファーソン大学病院で足関節から足趾までの手術や診察、研究に立ち会い、見識を深めたことが今日の診療につながっています。留学時代の恩師とは、今でも親しくしており、日本の勉強会の講演にも来ていただきました。日本での足の外科の師匠は、父親のような存在で、私は本当に上司に恵まれてきたと感じますね。

足の疾患の治療に関して、日米で意識の違いはあるのですか?

日本と比べてアメリカでは、腰や膝が痛んだ時などと同じく、気軽に足の外科の専門的な診察を受ける人が多かったですね。足の手術や治療が終わると、多くの女性が再びいろいろなデザインの靴を履くことにトライしていたのも印象的でした。履きたい靴を履くため、1日に何度か靴を履き替える人もいましたよ。日本では外反母趾になると「ヒールは履かないように」と指導されるケースが多いですし、痛みや不安からハイヒールが履けない人、デザイン性の低い靴で我慢する人も多いでしょう。しかし変形の程度にもよりますが、履くのを短時間に限ったり、ヒールの高さや形を替えたりすれば、自分の好きな靴を履ける可能性はゼロではありません。留学で学んだ知識を生かし、ヒール靴の医学的なデメリットや、履けないストレスにも配慮しながら、患者さんを支援していきます。さまざまな選択肢があると、ぜひ知ってもらいたいですね。

先生自身もヒール靴にこだわりをお持ちだとか。

自宅にたくさんコレクションしています(笑)。足に負担をかけずにヒール靴を楽しむ方法は、留学時に学びました。アメリカでは、ファッションとしてスーツにヒール靴を合わせたいけれど、足が痛いのが嫌な人は、ビーチサンダルやスニーカーで通勤し、会社前でヒール靴に履き替えています。パーティーでも、ビーチサンダルで会場前まで行って、ヒール靴に履き替え、ドレスアップしてから皆と楽しく過ごすんです。そんなカルチャーが根づいていることに当時はとても驚きました。私も普段は、バレエシューズやスニーカーで目的地まで歩き、ヒールに履き替えるスタイルです。レストランやホテルのトイレで履き替えれば、TPOも大丈夫。もちろん足部の変形が強い場合は難しいですが、ある程度の変形の時期までは、工夫でおしゃれが楽しめると患者さんに伝えています。

健康維持と生産性向上を医療で支援

先生はなぜ医師をめざしたのですか?

内科医だった祖父から医師になってほしいと言われていたのですが、私は文系教科が好きで、その願いを話半分に聞いていました。でも高校時代に「代理母」についての本を読んだことで「患者さんの事情や背景を“察する力”というのは文系の能力だ」と感じ、医師の仕事に興味を持つように。例えば、病気にはそれぞれ、この方法なら一定の結果が得られるという「標準治療」があります。でも親の介護で忙しい、仕事のプロジェクトが終わるまで休めない、営業の仕事だから松葉づえがつけないなど、何らかの理由でそれが受けられない方もいますよね。私の文系的な部分を生かせば、そうした患者さんごとの背景に寄り添った治療ができる医師になれると思ったんです。

今後の展望を教えてください。

会社勤めの方を、健康維持と仕事のパフォーマンスアップが同時に図れるような医療で支援していきたいです。例えば、座る時間の長いオフィスワークの方に、具体的なストレッチ方法や、首・肩・腰を痛めないようにする筋トレや勤務環境の整え方もレクチャーできたらなと。最近は在宅勤務で体重増加とともに筋力が落ち、膝や腰に負担がかかって受診する方も増えているので、在宅勤務の方に対する介入も早めに始める必要があると思っています。あともう一つ、いずれ靴屋さんと共同で、痛くなくてデザインが許容できる靴を開発してみたいですね。医療用インソールの作製は装具士にお願いしていますが、それとは別に、健康面まで考えられたすてきな靴を作ってみたい。それが私の夢です。

読者へのメッセージをお願いします。

当院は、足の病気の治療、スポーツパフォーマンス向上、高齢者の骨粗しょう症や骨と骨周りの腱や筋力の衰えのリカバリーに注力し、さらに腰や肩など整形外科全般にも対応しています。女性リハビリスタッフもいますので、女性も気軽にご相談いただければと思います。また、自由診療扱いですが予防のためにプライベートリハビリも行っています。待合室の窓から患者さんと理学療法士が楽しく筋トレしているのを見て「自分もやってみたい」と思われたら、気軽にお声がけを。手術が必要なら基幹病院にスムーズに紹介できますし、術前術後は当院でしっかり治療とリハビリを提供しますので、かかりつけクリニックとしてぜひご利用ください。

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