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やながわ内科クリニック (大阪市城東区/野江駅)

柳川 雅人 院長の独自取材記事

京阪本線・野江駅や国道1号線からほど近い場所にあるクリニックモールの2階に、2021年「やながわ内科クリニック」は開院した。胃カメラや大腸カメラなどの消化管内視鏡検査を中心に、幅広い診療で地域の健康をサポートしている。院長の柳川雅人先生は、関西医科大学や付属病院で長年にわたって経験を積んだ内視鏡検査のエキスパート。日本消化器病学会消化器病専門医や日本内科学会総合内科専門医の資格を持ち、多彩な知識を有する医学博士でありながら、気さくな笑顔と明瞭な語り口で地域住人に親しまれている。そんな柳川院長に、開院からしばらくたつ今のクリニックの状況から自身の大腸がん体験まで、貴重な話を含めてじっくりと語ってもらった。

内視鏡検査の専門家とかかりつけ、2つの役割を果たす

まずは現在のクリニックの状況をお聞かせください。

おかげさまで開院当初からの目標どおり、胃や大腸の内視鏡検査をはじめ、多くの方に受診していただいています。振り返れば開院してから今までは、ちょうど新型コロナウイルス感染症の流行と重なっており、衛生環境を確保しながら時間をずらして発熱者専用の外来に対応するなど、診療体制に神経を使った場面が随分ありました。ようやく落ち着いた今、目標に向かってさらに前進する時期を迎えたと感じています。がんの検査となると、おそらく高齢の方が中心になるだろうと当初は予測していたのですが、そのお子さんにあたる30〜40代の方の受診数が同じくらい多いことは意外な展開でした。皆さんの健康意識や予防意識が高いことに加えて、この城東区は親子同居や近居が比較的多く、そうした世帯環境が受診数に大きく影響しているように感じますね。

内視鏡検査には特に力を入れておられますね。

ええ。胃がんと大腸がんは、がん罹患数の上位に常にランクインしていますが、早めに見つけて治療につなげれば、多くの場合は発症予防や治癒が期待できる病気です。そうした状況から、消化管内視鏡検査を受ける意義は大きいといえるでしょう。「内視鏡検査はつらい」というイメージを多くの方がお持ちのようですが、近頃は患者さんのご希望によって、静脈に鎮静剤を投与するケースが一般的になりつつあります。がん検診は原則、鎮静剤の使用はできませんが、従来より快適に検査を受けやすくなっています。大阪市が実施する胃がん検診や大腸がん検診なども行っておりますので、お気軽にご相談いただけたらと思います。

他にはどのような分野の診療に注力していますか?

私は日本内科学会総合内科専門医の資格も持っているので、消化器内科の他に内科も標榜し、地域のかかりつけ医としての役割にも注力しているのです。現代は医療の細分化が進み、患者さんは体の部位ごとに違う医療機関にかかる傾向があります。しかし例えば内視鏡検査のついでに高血圧などの生活習慣病が見つかれば、そこから改善のための治療に取り組むことが必要になります。このように一つのきっかけから、いろんな問題点が見つかることもあり得るわけですね。そんな時に1人のホームドクターが窓口として機能していれば、患者さんの負担軽減につながりますし、他の医療機関にご紹介する際も正確な情報を一元化して伝えられるでしょう。つまり、病気だけでなく患者さん全体を診ていくような医療スタンスが私は大切だと考えています。

考え方次第で病気はプラスなものとして捉えられる

医師をめざしたきっかけを教えてください。

高校生の頃、親戚が原因不明の体調不良となり、最終的には胃の病気と診断されて入院したものの、治療はかなわず緩和ケアだけを受けて亡くなりました。その経過の早さに当時の私は驚くばかりでした。その一方で、担当の若い先生が毎日様子を見に来てくれて、親戚は先生を家族のように慕って励みにしていたことが印象に残っているのです。この時の経験から、私は医師の仕事を意識するようになって関西医科大学へ進み、卒業後は消化器を専門にして内視鏡の技術の習得に力を注いできました。ところが大学病院に紹介される患者さんの多くはすでに病気が進行しており、もう少し早く検査を受けていればと後悔が残るケースが後を絶ちません。そこで内視鏡検査のハードルを少しでも下げ、精度の高い検査を地域において提供する必要があるのではないか、と考えるように。このことが私の開業動機の一つとなりました。

病気の早期発見こそが目標だったわけですね。

そうですね。実は私自身、クリニックを開業して間もない時期に大腸がんが見つかり、手術を2度も受けた経験があります。検査を受けたのは本当にひょんな理由でした。開業直後にクリニックのリスクヘッジが急に気になりだして、保険などを整備するついでに自分の体もチェックしておこうと思ったことがきっかけだったのです。当院の非常勤の先生に、勤務先の病院で診てもらったところ、5cmほどのがんが見つかりました。自覚症状はまったくなく、体重や食欲もすこぶる良好なのに大腸がん。しかも自分の専門領域ですから、人生にはこんな希有な出来事もあるということを痛切に思い知った次第です。

ご自身ががんになり、どのようなことをお感じになりましたか?

私は医師ですから一般の方とは少し受け取り方が違ったかもしれませんが、やはり将来のことや日々の過ごし方を意識するようになりましたね。また、診療で患者さんとお話しする際の心構えにも変化が起きました。病気になれば、健康な時には考えもしなかったようなことが頭をよぎり、場合によっては人生設計を一から見直さねばならなくなることもあるでしょう。病気の背後には、その方の大切な人生が存在するわけです。その人生が、時として医師の意見一つに左右されるという重要性に気づくきっかけとなりました。病気をマイナスとしてだけでなく、プラスとして捉えるのも患者さんの考えようの一つです。生きていく元気を失わず、まだ治ることも見込める段階でしっかりとアプローチしていきましょう。

健康で幸せな日々を1日でも多く届けたい

診療時に心がけていることはありますか?

やはり患者さんと丁寧にコミュニケーションを取ることですね。勤務医時代は時間の都合で難しい場合もありましたが、開業医の今はある程度の調節ができますので、まずはしっかりと話をお聞きするよう心がけています。何げない会話の中に重要なキーワードが隠れている場合もありますし、ご自身の思いをお話しいただくことで互いの距離も縮まり、信頼関係も深まっていくと考えてのことです。検査は重要ですが、最初から検査ありきで無理にお勧めすることは決してありません。患者さんの将来のために今すべきことを見極め、適切に振り分けていくことがかかりつけ医としての役割と考えています。この街で必要とされる医師像とはどういうものかをしっかりと見定め、目標としてめざしていきたいです。

休日の趣味などがあれば教えてください。

スポーツが好きで、高校では硬式テニス、大学ではラグビーをやっていました。ラグビーのポジションはバックスで、チーム一丸で勝利に向かっていく熱さが何よりの魅力でしたね。今は40歳を超えて現役で走り回るのはさすがに難しいので、もっぱら観戦と応援で手に汗を握っています。また、7人制ラグビーチームのスポンサーとして協力もさせていただいています。スポーツに限らず、自分の好きなことに元気に打ち込めれば人生はさらに輝きを増すでしょう。健康な毎日を1日でも多く過ごすことが、いかに素晴らしいかをつくづく感じさせられますね。

最後に、地域の皆さんへ向けたメッセージをお願いします。

今は2人に1人はがんになる時代ですが、早期発見・治療によって元の暮らしを取り戻すことが期待できます。そのためにはやはり定期的な検査が欠かせません。しかし内視鏡検査は自分から行動に移さないことには受けられないので、皆さんの意識の持ちようにかかっているといえるでしょう。私自身の例でもお話ししたとおり、がんはいつ誰がなってもおかしくない病気です。「検査が怖い」「がんが見つかったらどうしようと逆に不安」というお気持ちもわかりますが、当院は皆さんの生活圏にあり、できる限り苦痛の少ないリラックスして受けられる内視鏡検査に努めています。今後もさらに検査のハードルを下げて地域の健康に貢献していきたいと考えていますので、気になっておられる方はいつでも気軽にご相談ください。

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