うのもり内科クリニック (相模原市南区/町田駅)
佐東 丈仁 院長の独自取材記事
鎌倉街道の鵜野森旧道交差点横にある「うのもり内科クリニック」。佐東丈仁院長が2020年に開院して以来、地域のかかりつけ医として親しまれているクリニックだ。一般的な風邪や生活習慣病などの診療に加え、胃や大腸の内視鏡やCT、超音波など専門的な検査にまで対応、地域の医療ニーズに応える体制を整えている。「このクリニックに来て良かった、相談して良かったと安心していただけるようなクリニックをめざしています」と、気さくに話す佐東院長に、同院の診療方針や地域医療への思いを聞いた。
内科一般に加え内視鏡やCTなどの精密検査にも対応
すてきな院内ですね。こだわりのポイントなど教えてください。
まず、院内で患者さん同士の目線が合わないよう工夫をしました。患者さんは体調不良で来院されていますから、他の方の視線が気になることもあると思います。そこで、待合室は出入口を背に椅子を配置し、診察室前のカウンター席も診察室の出入口が背になるよう配置してあります。院内の照明の色や明るさも、患者さんがリラックスできる雰囲気になるよう一つ一つ選びました。トイレは広めに設計し、車いすやベビーカーでも入りやすいようにしているほか、プライバシーに配慮し更衣室に鍵がかかるようにしたり、内視鏡検査のリカバリー室は個別になっています。また、撮影時間が短く低被ばくで精密な画像が撮影できるCTや、検査の前後も横になったまま移動していただける可動式のストレッチャーも導入しています。
こちらのクリニックの特徴を教えてください。
私たちクリニックは、いろいろな病気や症状の方を広く拝見するのが役割です。通常、クリニックで対応できない症状の方は、中規模の病院や大学病院にご紹介することになりますが、その場合、紹介状や予約が必要で2〜3週間後の受診や精密検査になることは少なくありません。それならば、一般的な風邪や高血圧、糖尿病、脂質異常症、高尿酸血症などの診療に加えて、大学病院並みの検査設備を整えて、ちょっとした精密検査まで対応することができれば、地域の皆さまに安心して受診していただけるのでないかと考えました。そのため、当院ではCTや超音波検査、血液検査などの設備を整え、内視鏡検査も必要であれば当日に行うなど、スピード感を持った対応をめざしています。
力を入れていることは何ですか?
苦痛に配慮した大腸内視鏡検査です。大腸の検査には、バリウムやCTなどもありますが、その中でも内視鏡検査は精度が高く、診断までできるのでとても有用です。しかし、大腸内視鏡検査自体に苦手意識を持っている方も多く、以前検査を受けてつらかった経験をお持ちの方や、痛みを伴う検査ではないかと不安に思われる方も多いかと思います。検査の痛みは、腸管が伸ばされることで生じる場合が多いとされています。そこで、当院では腸をできるだけ伸ばさないように挿入する軸保持短縮法という手技を行いながら、検査を実施しています。それでも痛みが生じる方のために、鎮痛剤や鎮静剤を使った検査にも対応しています。できるだけ楽に検査を受けていただけるよう体制を整えています。鎮静剤も数種類用意していて、患者さん一人ひとりに適した方法で検査が行えることは当院の特徴の一つです。
AIを搭載した内視鏡を用いて検査の質の維持へ
こちらではAIを搭載した先進の内視鏡システムを導入しているそうですね。
大腸ポリープは、検査をする医師によって見逃されているものも少なくありません。1センチを超えるものでも見逃される場合があるともいわれますので、そうしたリスクをいかに下げるかが重要です。当院の内視鏡はAIがポリープの発見と質的診断の補助をしてくれる先進機種を導入しています。検査では私自身が目を凝らすことが大前提ですが、ある一定のラインを担保するためにAIは良いものの一つだと考えています。また、病変に特殊な色の光を当てて拡大して血管構造を見ることで、切除したほうが良いポリープなのか否かの質的診断もサポートしてくれます。AIの判断に従うのではなく、自分の見立てに同意してもらうような感じですね。AIが検査の精度をサポートしてくれることは、患者さんにとってもメリットが大きいと考えています。AIによる診断補助は、当院ではエックス線検査にも取り入れています。
胃の内視鏡検査についてもお聞かせください。
胃の内視鏡検査では経口と経鼻の両方に対応していて、細いファイバーを使いできるだけ苦しくない検査を行います。以前は、ファイバーが細いと画像が粗く病変が見にくいといわれていましたが、現在の新しい機器では、細くても検査には十分な画像が得られます。現在は検査後にお休みいただくためのリカバリー室を5室に増設し、これまでよりも多くの内視鏡検査に対応できるようになりました。
その他に注力されていることはありますか?
糖尿病や高血圧、脂質異常症といった生活習慣病の診療に注力しています。生活習慣病の治療は、いかに無理なく継続できるかが重要。運動も食事の管理も、そればかりを考えすぎると生活がつまらなくなってしまいますから、時に薬の補助も使いながら続けていってほしいですね。また、生活習慣病などの早期発見には健康診断が大切です。健診から遠ざかってしまう理由の一つに、この検査はこっち、この検査はあっちと検査項目すべてを1箇所でできないことがあると思います。当院では、企業健診や雇い入れ健診、がん検診のほか、血液検査や視力・聴力検査など極力多くの検査を受けられる体制を整えていますので、ぜひ健康診断を受けていただきたいですね。
診療の際に心がけていることはありますか?
来て良かった、相談して良かったと思ってもらえる診療をモットーにしています。患者さんの不安や心配事を理解して、少しでも解消するお手伝いをするためには、私自身を知ってもらうことも重要なので、自己紹介をして話しやすい雰囲気づくりを心がけています。パソコンを向いたままの診察にならないようカルテはスタッフが書き込み、必ず患者さんの目を見て話を聞くようにしています。また、ウェブ問診の導入によって、待ち時間短縮とともに、診察前に患者さんと情報共有することでよりスムーズな診察をめざしています。診察では、病気の診断に至る過程や根拠、今後の治療計画までできる限りお伝えし不安を軽減するように努めています。もちろん、専門外のこともありますが、些細なことでもまずは遠慮なくご相談ください。
より受診しやすいシステムを構築し地域に還元
先生が医師を志したのはなぜですか?
私が小学生の頃は祖父母を家で看取ることがあり、そうした体験やペットの死を経て医療に関心を持ち、物心ついた時には医師になりたいと思っていました。そこで医学部の受験をめざし、高校は進学校に入学しました。ところが高校1年生になったある日、友達がバイク事故で亡くなってしまったんです。その出来事は、医師になりたいという思いをさらに後押ししました。医師になり、知識を得たり、多くの方を看取る経験をして感じるのは、医師はその人の健康状態が今後どのように変化し、人生の幕を下ろすのかを、人より少し多く知っているくらいの人間だということです。その方がより良い人生を送れるよう持ちうる情報を提供しながら、サポートするのが医療なのではないかと考えています。
どのようにリフレッシュしていますか?
私は湯河原で育ったので温泉や海、自然が好きです。小さい頃はよく海に潜っていたのですが、今は魚釣りが趣味です。釣りは大自然の中で行うので、日頃の悩みや頭の中の整理をすることができ、頭のリフレッシュになります。また、家族と過ごすことも休日の楽しみの一つです。開業を決意してからも全力でサポートしてくれた妻や家族、いろいろな相談に乗ってくれた友人には感謝しかないですね。
今後の展望とメッセージをお願いします。
今は主に急性腹症に対して用いているCTですが、今後は肺の検査、診断にも活用していきたいと考えています。また、当院の検査機器とシステムを生かし、人間ドックもスタートする予定です。高齢の患者さんも多いですから、将来的な計画としては、訪問診療ができるように体制を作っていきたいですね。今後も地域の医療に貢献できるよう努めていきますので、体調で心配なことがある方や、健診でひっかかったけど放置してしまっている方など、何かあればぜひお気軽に受診してください。