デンタルオフィスノリタケ (名古屋市西区/亀島駅)
近藤 雄三 院長の独自取材記事
名古屋市営地下鉄東山線の亀島駅より徒歩約10分、閑静な住宅街が広がるエリアに「デンタルオフィスノリタケ」はある。外観や内装は上品かつスタイリッシュなデザインとなっており、洗練された雰囲気ながら温かみもあるのが特徴だ。院長を務める近藤雄三先生は、大学病院でインプラント治療を中心に研鑽を積んだ後、2019年にこの地で開業。院内をバリアフリー仕様にし、キッズスペースつきのファミリールームも設けるなど、幅広い年代が来院しやすい環境を整えた。患者の悩みに寄り添うことを第一に考える近藤院長に、診療理念や院内へのこだわり、ファミリー層に向けた取り組みなどについて聞いた。
ファミリー層をはじめ、幅広い世代が通いやすい場所に
現在までの歩みをお聞かせください。
大学では、患者さんに提供できる治療の選択肢を増やしたいという思いからインプラント治療を中心に学びました。歯科医師として研鑽を積む中で、インプラント治療という専門分野を極めたい気持ちと、いろいろな患者さんと出会って地域医療に貢献したい気持ちがあることに気がつきました。しかし、インプラント治療は失った歯を補うための治療なので、患者層が限られてしまう部分があります。そのため、両方の思いを実現できる方法として開業したのです。当院ではインプラント治療はもちろん、さまざまな治療に対応しており、お子さんからご高齢の方まで幅広い世代の方が来院されています。ご友人からの紹介や、ご家族皆さんでいらっしゃるケースも多いですね。近年、この地域への転入者の増加に伴って当院の患者さんも少しずつ増えている状況です。どんな世代の方でも診られる体制を整えていますので、歯科医院をお探しの方は、安心してお越しください。
内装の特徴やこだわった点について教えてください。
お子さん連れの方やご高齢の方が訪れていただきやすいよう、段差をなくして院内にエレベーターを設置し、バリアフリー対応にしている点が特徴です。全体の雰囲気としては、いい意味で歯科医院らしくない、おしゃれな空間をめざしました。こだわりは、患者さんのプライバシーに配慮してすべての診療室を個室にした点です。他の人に話を聞かれることがないため、気兼ねなく口腔内の悩みなどをお話しいただけると思います。もう一つのこだわりが診療室のチェアです。患者さんにリラックスして治療を受けていただけるように、やわらかめでゆったり座っていただけるチェアーを設置しました。
ファミリー層が通いやすい工夫がなされているそうですね。
はい。近隣にショッピングモールやマンションが建った影響で、地域に若いファミリー層が増えてきていることを受けて、当院では、お子さんと一緒に入れるキッズスペースつきのファミリールームもご用意しています。親御さんの治療中は、保育士の資格を持ったスタッフがお子さんのお世話をさせていただきます。お子さんが遊んでいる隣で親御さんは治療を受けられるため、お子さんも親御さんも安心して過ごせるでしょう。たとえ赤ちゃんが泣いてしまったとしても、周囲を気にしなくて大丈夫です。スタッフ一同、お子さんや親御さんが過ごしやすいようサポートさせていただきます。
お子さんへ対応する際はどのようなことを意識されていますか。
お子さんにとって歯科医院は、きっと楽しい場所ではありませんよね。ですので遊ぶついでに歯を診てもらうといった感覚でお越しいただけるといいなと思っています。そのために行くのが嫌な場所にならないような対応を意識しています。診療を通じて、赤ちゃんだった子が気づいたら小学生になっているなど、お子さんの変化や成長を見守ることができるのも、歯科医師としてのやりがいの一つですね。
先進の機器を活用し、精度の高い治療につなげる
導入されている設備についてもご紹介ください。
当院ではマウスピース型装置を用いた矯正にも対応しており、型採りの精度を向上させるために3D口腔内スキャナーを活用しています。従来の型採りと比べてお口の不快感が少なく、スキャンデータの送信だけでスピーディーに型ができるのが利点です。また、モニター上で口の中を立体的に確認できるので、虫歯の発見や磨きにくい場所のご説明、治療後のシミュレーションにも重宝しています。患者さんにとっても、気になる箇所について質問しやすく、ご自身の歯の現状を把握していただきやすいと思います。そして、もう一つ導入しているのが根管治療などに用いる歯科用マイクロスコープです。患部を約80倍にまで拡大できるので、痛みの原因も見つけやすく、治療精度の向上や再発による治療のやり直しを減らすのに役立っています。治療状況を画像で記録することもできるので、その後の治療時にも生かせているんですよ。
衛生面の管理はどのようにされていますか?
高水準の滅菌器を導入し、器具類の滅菌を徹底して行っています。わずかな物でも院内感染のきっかけにつながりかねませんから、器具だけでなく、エプロンホルダーなどの細かな部分も毎回滅菌し、常に衛生的な環境を維持することに努めているのです。また患者さんは口を開けて治療を受けるため、室内をクリーンに保つために空気清浄機の常時稼働はもちろん、歯を削る作業が必要な場合は技工室で行うなど、粉塵の飛散にも注意しています。今後も徹底して衛生管理を続けてまいりますので、安心していらっしゃってください。
患者さんへのご説明の際に、工夫されているポイントを教えてください。
私は、歯科医院から患者さんの足が遠のいてしまうのは、ご自身の口腔内の現状を十分に把握できていないことが関係しているのだと思っています。そこで、当院では現状を理解していただきやすいよう、モニターを活用しながら説明を行っています。エックス線や口腔内カメラで撮影した画像を映し、いろいろな資料と併せて見てもらうので、視覚的にわかりやすいのがメリットです。治療前後の変化も比較できますし、あと何回治療が必要なのかといった疑問の解消にもつながりやすいと思います。
多様な選択肢の中から、患者の望む方法でアプローチ
先生が診療時に心がけているのはどのようなことでしょうか。
患者さんの話に耳を傾けて、一緒に治療方針を決めることです。治療のゴールは患者さんの主訴を治すことだとも言えますが、それに関連する症状を見つけ、必要な治療の提案をすることも大切なポイントとなります。例えば、かぶせ物を入れ直す前に歯茎の腫れをチェックして状態によっては治療すること、入れ歯を作る際は口腔内をきれいにすることなどを提案し、患者さんにご納得いただいてから進めます。また、患者さんが痛みを訴える部分とは違う場所に原因が隠れているケースがあるため、必要に応じてエックス線撮影をする場合も少なくありません。その上でいろいろな選択肢の中から患者さんのご希望に沿った方法でアプローチを行っています。
スタッフの方へはどのような指導をされていますか。
経験豊かなスタッフばかりなので、自ら考えて動くことを大切にするよう伝えています。それが当院の色につながっているのではないでしょうか。スタッフからは私も学ぶことがたくさんあるので、たくさん話を聞いて、良いことはどんどん取り入れていくようにしています。それと同時に、私がスタッフにしてもらいたいこともしっかり伝えています。お互いに思いが一方通行にならないよう、しっかりコミュニケーションを取ることが大事ですね。
今後の展望や読者へのメッセージをお願いします。
私はインプラント治療を専門に学んできたので、質の高い治療を提供することにこだわっています。とはいえそれに偏ることなく、地域のかかりつけ医として患者さんのニーズに寄り添った幅広い診療を行うことを大切にしています。お母さん世代の方は、お子さんのことだけでなく、ご自身やご家族についてなど、さまざまな悩みを抱えていることでしょう。相談や説明で悩みが解消されることもあるかと思います。来院することに抵抗を感じる方も、すぐに治療を始めるわけではないので、口腔内のことで不安な点があれば遠慮なく相談にいらしてください。今後も、たくさんの方に認知してもらい、地元に愛され、患者さんの希望をかなえられるクリニックをめざして尽力します。