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前羽クリニック (茨木市/茨木駅)

前羽 宏史 院長の独自取材記事

JR京都線の茨木駅西口を出て歩くこと8分。府道14号線沿いに、魚のマークが目印の「前羽クリニック」がある。専門である循環器内科を中心に、内科全般を診る地域密着のクリニックだ。院長の前羽宏史先生は茨木で生まれ育ったそうで、「私は生粋の茨木大好き人」と明るく笑う。関西医科大学を卒業後、同大学の附属病院で循環器救急疾患を中心に臨床経験を積んできた前羽先生。気さくでおおらかな人柄ながら、時に熱く語りかけるそのまなざしには、この地域の医療に貢献するという強い信念が宿っている。「患者さんにとって一番良い方法を、患者さんご自身またはご家族と相談しながら探していきたい」と話す先生に、診療にかける想いをたっぷりと語ってもらった。

大学病院で培った循環器疾患の高い専門性

まずクリニックの概要を教えてください。

当院は循環器内科と一般内科を診療するクリニックです。2018年に開業して約3年がたち、おかげさまでかかりつけにしてくださる患者さんもずいぶん増えました。私は日本循環器学会の循環器専門医で、長年大学病院で循環器疾患の臨床・研究に携わってきましたので、当院でも心臓疾患や心臓血管疾患のある患者さんを多く受け入れています。胸部エックス線撮影装置や超音波検査、血圧脈波検査機、心電図など、来院当日すぐに行える検査機器がそろっているのが特徴です。超音波検査は私自身が行い、丁寧な結果説明を心がけています。院内にはアクアリウムを置いて、患者さんにリラックスしながら診察を待っていただけるようにしたのもこだわりなんですよ。

循環器を専門に選んだ理由は何でしょうか。

関西医科大学を卒業し、同大学の附属病院で研修医となった時に循環器内科を志望しました。循環器内科は検査の選択肢が多く、使う薬剤の種類も相当数あります。そのため、どの薬をどのタイミングで組み合わせて使うかを判断するには、知識と経験が必要で、腕の見せどころでもあります。また自分が選択した治療の成果が比較的早い段階で明らかになることが多く、治療が効けば患者の苦痛を取り除くことが期待できることにも魅力を感じました。読むべき論文や知っておくべき科学的根拠も他の領域よりも多く、たくさん勉強し、経験を積んだ医師ほど良い医療が提供できる可能性が高い、医師としての努力が報われやすい分野であるところにやりがいを感じました。人の生死に直結する疾患を扱うため、患者さんとそのご家族により深く関われることも、私を循環器専門に向かわせた理由です。

その後、どういう思いがあって開業されたのですか?

父がもともとこの場所で約35年間整骨院を開いていたのですが、辞めてからずっとこの場所で開業してほしいと期待されていたんです。それに、自分を育んでくれたこの地域に、少しでも恩返しがしたいという思いもありました。大学病院に勤務していた時は、一般臨床に加え、臨床研究、論文執筆を行ってきました。しかしながら、年齢が上がるにつれて、客観的に自分を評価した場合、臨床、特に外来管理に専念するほうが最も自分の能力を生かせるのではないかと考えるようになりました。幸い、長らく一般内科の診療にも携わってきましたので、これまで培ってきた力を当院でも発揮できているように思います。近隣には、高度な循環器医療を行っている施設や病院が数多くありますが、地域の方々により良い循環器医療環境を提供するには、小回りが利く循環器クリニックのサポートも大切だと思います。当院がそのような役割を担っていければと考えています。

先進的なより良い治療を提供するのが医師の務め

日頃から心がけていらっしゃることは?

自分が診ることで患者さんに少しでも良い結果をもたらしたいと考えています。そのためには知識量や技術力が重要ですから、常に先進の情報を習得することが私の義務です。医学知識を更新する意欲がなくなってきたら、この仕事を辞める時であるくらいの気概を持って日々の診療に取り組んでいます。特に循環器の疾患は、適切な治療を受けるか否かで年単位で寿命に影響が出ます。ですが、患者さんの側からはその良しあしが判断しづらいんですよ。だから医師たるもの、自ら知識を更新して患者さんが不利益を被らないようにしなければと思うのです。また、自分の専門外の疾患を抱えた患者さんが来られたときのために、近隣の先生方に顔を覚えてもらって協力し合える関係をつくっておくことも大事です。近くの基幹病院ともしっかりと連携を取るように心がけています。

循環器の専門家として診療されていますが、このほかにも専門はありますか?

日本核医学会核医学専門医と日本超音波医学会超音波専門医の資格を取得しています。両方の資格を手にするのは、かなり少ないケースですが、患者さんをより深く診ていくために必要だと思い努力しました。核医学検査と超音波検査の両方の画像診断を駆使することで、より精度の高い診断と治療をめざしています。

先生が考える良い医師とは?

必要十分な医学的知識を備え、かつ豊富な臨床経験があり、その上自分の考えを押しつけず、患者さんのお考えやご希望を可能な限り取り入れる柔軟性のある医師だと思います。患者さんに、ご自身の考え方や希望を伝えてもらうには、こちらもその雰囲気づくりをする必要があり、そのために大切なのは傾聴の姿勢だと思っています。「話を聞いてもらえなかった」と不満を抱くことがないよう、とにかく患者さんの話を聞くことに重点を置いています。忙しいときもありますが、短い時間の会話でも、患者さんを満足させられるかが腕の見せ所だと思います。幸い、スタッフも聞き上手な人がそろっているので、私があまり患者さんと話ができなくても、待ち時間に病気以外のことも含めて、いろいろ聞いてくれるので大いに助かっています。それからユーモアも大事だと思います。大阪人らしい笑いで不安な気持ちを和らげてあげたいです。

初期から末期まで心不全の全般的な管理に注力

循環器が専門の医師に診察してもらうメリットは何でしょう。

近年、高齢化に伴い心不全の患者さんがとても増えているのが問題となっています。心不全には、初期段階のステージAから末期状態であるステージDまでに分類され、高血圧、糖尿病、動脈硬化疾患などの生活習慣病のある方は、ステージAに該当します。われわれのような循環器専門医はあらゆる段階の心不全患者さんに関わってきた経験から、生活習慣病を心不全発症リスクとして扱い、早め早めに手を打つことにより、心不全を発症しないように厳格に管理します。また、診察の度に聴診や検脈を欠かさず行い、心不全のリスクになる無症状の不整脈や弁膜症などの早期発見に努めています。一旦、心不全を発症すると、病態によっては、必要とされる薬を飲んでいるかいないかで、大きく寿命に影響が出る可能性がありますので、循環器専門医は適切な薬物管理にこだわりをもって、診療を行っています。

薬の管理に関しても注力されていると伺いました。

そうです。ポリファーマシーと言いますが、多くの薬を服用することによって、副作用でかえって体調を崩してしまうことが最近問題になっています。実際、同じような効果の薬を重複して飲んでいたり、飲み合わせの悪い薬を服用していたりする患者さんを多く見かけますから、これはどうにかしなければと考えています。当院では薬はなるべく減らす方針で、厳選して必要最小限でいい結果を出すことをめざしています。もちろん、ごり押しは決してしません。どうするか決められない人にはこちらからアドバイスしますし、はっきりとした希望のある人はお気持ちを優先しています。薬の管理についても気軽に相談してほしいですね。

休日の趣味はありますか?

海釣りがライフワークで、沖に出て釣り糸を垂れながら「さてどうやったら釣れるかなあ」と考えている時間がリラックスできます。おいしいお店を探すのも好きですね。料理を極めた職人さんは格好良いですし話も面白いです。B級、C級グルメも大好きですよ。

最後にメッセージをどうぞ。

私が心臓血管疾患集中治療室にいた頃、とことん悪くなってから入院される患者さんが多いことをいつもたいへん残念に思っていました。初診の段階で的確に診断されていれば重症化せずに済んだかもしれないのに、という思いがいつもありました。地域に心臓専門の医院が少ないことも要因です。だからこそ、私が奮闘しなければと思っています。地域の皆さんが健康で寿命を全うできるように、私に任せていただけると幸いです。

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