すが歯科・矯正歯科 門真守口院 大人こどもクリニック (門真市／西三荘駅)
菅 良宜 理事長、森川 貴史 院長、水野 伶南 副院長の独自取材記事
京阪本線の西三荘駅からすぐ。飲食店やジムが並ぶ小道に面して立つスタイリッシュな白亜のビルが「すが歯科・矯正歯科 門真守口院 大人こどもクリニック」。2016年に開業。一般歯科から小児、矯正歯科、インプラント治療、根管治療、難症例の精密治療に至るまで、それぞれ得意分野やスキルを持つ6人の歯科医師が多面的な治療を行っている。個性豊かな歯科医師を束ねるのはアメリカでインプラント治療を学び、トロント大学で根管治療のスタディープログラムを修めた菅良宜（すが・よしのり）理事長。根管治療、インプラント治療をメインに手がける森川貴史院長。主に小児歯科を担当し、向上心旺盛で子どもや女性患者を多く担当する水野伶南（みずの・れいな）副院長に、同院の特徴や診療方針、患者への思いをじっくりと聞いた。
先進の機器を積極的に導入し、精緻な治療を追求
どのような患者さんが来院されますか？
【菅理事長】0歳児から90代の方まで、幅広い年齢層の患者さんが来院されます。ご家族で通われている方、近隣にお勤めの方はもちろん、最近は「ホームページを見た」と、四国地方や京都府の日本海側からもいらっしゃいます。どの年代の方も気兼ねなく過ごしていただけるように、1階を「成人診療フロア」、2階を「子どもとお母さんのフロア」に分散。現在は僕を入れて6人の歯科医師が勤務しており、精密治療は主に僕と院長の森川先生が担当し、小児歯科は子どもの扱いが上手な副院長の水野先生が担当するなど、それぞれが得意とする診療分野やスキルを生かして診療しています。
1階の「成人診療フロア」では、どのような診療を行っているのですか？
【菅理事長】リラックスして治療を受けていただけるように、全室完全個室になっています。診療室ごとに大型モニターが設置されており、歯科用CTやパノラマエックス線画像など、アニメーションを使用してわかりやすい説明を行っています。治療の精度を上げるために必要な医療機器や設備は可能な限り導入し、歯科用マイクロスコープは4台設置。20倍以上に視野を拡大して治療ができることは、根管などの精密治療の効率化につながると同時に、歯の侵襲を最小限に抑えた保存修復治療にも役立ちます。また、医療可視化は患者さんの不安軽減にもつながっています。
2階の「子どもとお母さんのフロア」は、がらりと雰囲気が違いますね。
【菅理事長】子どもたちとお母さんが楽しく通えるように、工夫を凝らしています。例えば診療室のテレビモニターは天井に設置してあり、アニメなどを見ながら治療を受けることもできます。キッズルームには当院オリジナルのキャラクター「すがおくん」「歯っぴいちゃん」を飾り、おもちゃや絵本も充実しています。また、「子どもが小さいから歯科に通えない」というお母さんのお悩みを解消したいと考え、当院では治療中の託児サービスを行っています。平日の午前9時から午後6時までの予約制で、安心して治療が受けられるようにしています。このようなアイデアは、保育士資格、幼稚園教諭資格を持つ妻と義姉からアドバイスをもらっています。運営にも協力的で、歯科診療だけでなく地域の子どもの教育にも貢献したいと、3階のスペースでベビーマッサージやリトミック、英語教育を行うサークルとしても活動しています。
どんな治療も患者の要望を最優先に考える
インプラント、根管治療にも高い実績がおありです。
【菅理事長】アメリカでインプラント治療を学び、ドミニカ共和国で手術や治療に立ち会うなど、海外の歯科医師と交流を図りながら情報や知識の習得に励みました。国内で講師を務めた経験もあり、開業した今もさまざまなセミナーに参加しています。インプラントは僕の得意とする治療ですが、インプラントを深く勉強してきたからこそ予防の大切さと、歯を残すための治療と質の高い根管治療の必要性を実感しました。そこで米国基準の精度の高さを追求した根管治療を行うため、トロント大学のスタディープログラムで学びました。当院では、根管治療後に抜歯になった場合、年数に応じてインプラントの費用から治療費を差し引く保証制度を設けており、安心して治療を受けてもらえる工夫を行っています。
森川院長はどのような経緯で、いつ入職されたのですか？
【森川院長】理事長に、一緒にやらないか？と声をかけていただいたのがきっかけで、開業した2016年から参加しています。それまでは出身の朝日大学で保存修復学の講師をしながら、実家の歯科医院を手伝い、ほかの歯科医院での勤務も経験しました。理事長のように歯科医師が天職、とまではいきませんが（笑）、子どもの時分からこの世界に接し、惹かれていましたので、日々やりがいを感じながら仕事をしています。今は「痛くなくなった」「よく噛めるようになった」と患者さんに言っていただけるよう、日々治療に取り組んでいます。当院には歯科用機材が大学病院並みに整っていますので、手技や治療法を学びながら、さまざまな道具を駆使して治療していけることも喜びです。以前はできなかった治療が少しずつできるようになり、1本でも残せる歯が増えていく。それがこの仕事の魅力だと感じています。
治療において決めていることや、心がけていることを教えてください。
【森川院長】患者さんの要望をじっくりと伺ってから、患者さんと私の2人で治療計画を立てることを常としています。患者さんの望みを全部お話しいただいた上で、治療法をご提案し、納得を得てから治療に入りますので、どうしても納得してもらえない場合は、治療しないこともあります。治療期間も費用も、患者さんの要望に合わせて考えていきます。例えば、短期間での根管治療を望まれる方には、毎日、通院してもらうことをお勧めして、その方が予約する時間帯に合わせて、私もスケジュールを空けるようにしています。これまで、海外赴任や患者さんの生活事情に合わせて、治療法を試行錯誤し、治療期間の大幅な短縮にもつなげてきました。
人生を変える歯科治療ですべての人を笑顔に
副院長の水野先生にも伺います。
【水野副院長】私が歯科医師を志したのは、高校生の頃です。親戚の歯科医院で助手のアルバイトをしていて、「自分の歯で食べられるようになって、うれしい。ありがとう」と話す患者さんの声を聞き、歯科医師の道へ進もうと決めました。現在は、主に小児と一般歯科を担当しながら、さまざまな経験を積ませていただいています。歯科医院自体が怖い、痛い治療をされそうで通いづらい、という患者さんは女性歯科医師を求める傾向にあると思います。当院に来るまでは「歯科医院に、1ヵ月以上通えたことがなかった」と女性患者さんにお言葉をいただいたり、小さいお子さんから「優しくしてくれて、ありがとう」とかわいらしい手紙をもらったりすることもあり、やりがいを感じています。
たくさんの先生が所属されています。連携はどのように取られているのでしょう？
【森川院長】月に1度、歯科衛生士も参加した勉強会を開催したり、症例検討会も頻繁も開いたりして、スタッフ間の情報共有と診療技術向上に努めています。院長として、若手や後輩の先生方を育て、導く義務があると思っています。私が悩み、迷いながら進んできたことは勤務の先生たちも経験することだと思うので、迷う前に失敗談や経験談として話し、同じ体験をせずに済むよう、支えていきたいと思っています。
【水野副院長】理事長も院長も優しく、常に相談しやすい雰囲気をつくってくださるので、とてもありがたいです。治療や対処法で迷っても、すぐに尋ねることができる環境は私自身の成長にもつながるはずです。
今後の展望と読者へのメッセージをお聞かせください。
【菅理事長】当院の理念は、「Life changing dentistry.」日本語訳にすると、「人生を変える歯科治療」です。先進の設備を導入し続け、患者さんに正確な診断・正しい情報の伝達高度な診療を行い、社員の強みを伸ばし成長してもらうことで物心両面の幸福を追求し、歯科の分野から人々の幸せに貢献します。質の高い歯科治療を提供することで、患者さんが幸せになるお手伝いをし、院内で働くスタッフ自身もやりがいを持って仕事をし、成長しながら幸せになってもらいたいと、願っています。その幸せが社会全体の幸せにつながっていけば、素晴らしいですね。今後もスタッフが力を合わせ、クリニックに関わるすべての人々を幸せにできる歯科診療をめざしていきます。
