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武蔵小杉整形外科 (川崎市中原区/武蔵小杉駅)

小谷野康彦 院長の独自取材記事

白衣のポケットには、25年前整形外科に入局したときから使っているという整形外科医用ハサミ。そんなこだわりにも、整形外科医としての矜持が感じられる「武蔵小杉整形外科」小谷野康彦院長。大学病院などで、長年、膝関節疾患やリウマチに特化した治療に取り組み、リウマチに対する生物学的製剤治療や膝関節骨壊死症などの経験も豊富な専門医だ。沿線の医療施設で地域医療に携わってきたこともあり、近年開発が進む武蔵小杉でより多くの患者に医療を提供したいと、2014年8月に駅北口にある医療モール「武蔵小杉駅前メディカルプラザ」内に開業した。これまでの経験をもとに「地域のかかりつけ医として、また専門医としての治療の完結をめざしたい」と語る小谷野院長。趣味はバイオリンで、母校のOBオーケストラにも所属するという一面をもつ。ダンディな風貌と気取らない語り口も魅力的なドクターだ。多くの患者に慕われる小谷野院長に、クリニック開業や医療への思いを語っていただいた。

長年の経験をもとに、満を持して開業

医師を志したきっかけやこれまでの経緯を教えてください。

私は埼玉県の浦和出身で、歯科開業医である父の背中を見て育ちました。子どもの頃、父が患者さんから「いつもありがとうございます」と声をかけられるのが印象に残っており、「医業はやりがいのある仕事だな」となんとなく感じていたようです。兄が歯科医師をめざしたため、私は違う道に進みたいと考えて医学部に進みました。学生時代は内科医になろうかと考えていたのですが、先輩に「整形外科に向いているよ」と誘われ、言われるがまま整形外科に入局しました(笑)。いつも白衣のポケットに入れているハサミは、入局時に配られた物で今も大切にしています。専門は関節外科で、軟骨に関する基礎研究を行いながら20年間大学病院で変形性膝関節症の治療や人工関節手術などに携わり、その後、勤務医としてリウマチの専門治療にも取り組んできました。

武蔵小杉で開業されたきっかけは?

私自身が武蔵小杉に住んでおり、地域の方々のお役に立ちたいという気持ちと、それまで長年勤務していたのが東急線沿線の病院とリウマチ専門クリニックでしたので、これまで拝見させていただいていた方々も引き続き診察するには東横の交通の要である武蔵小杉が最適と思っていたからです。5年前からずっとこの地域で開業したいと場所を探していて、やっと出会ったのがここなんです。ちょっと広過ぎるぐらいなのですが(笑)、いい場所が見つけられたと思っています。

素敵な雰囲気のクリニックですが、開業の際、こだわられたのはどんなところですか。

整形外科というと少し堅いイメージがありますので、受付や待合室は「癒しの空間」をコンセプトに、少し大袈裟ですが、ホテルのロビーをイメージして、患者さんの気持ちが安らぐような優しい雰囲気を醸し出そうと色合いやインテリアを工夫しました。BGMには私の好きなクラシック音楽を流しています。設備的にはスペースが広くとれたので、全体に余裕のあるつくりになっています。多くの患者さんの診察や処置が同時に行えるように、診察室や処置室も複数設けましたし、これから多様な診療を手がけたいと思っていますので各室はパーティションで仕切り、必要に応じて改造もできるようになっています。

オープンから1ヵ月半とのことですが、少し落ち着かれましたか。

多くの患者さんに来ていただき、スタッフもいい人が集まってくれて、まずまずのスタートではないかと思っています。これから大丈夫かなと不安な気持ちはありますが、幸い、疲れやストレスはないんですよ。開業医としてはまだまだ駆け出しですから、先輩の話なども聞きながら、頑張ろうという気持ちが強いですね。患者さんは、今まで私が診ていた方と、チラシやホームページで当院を知って来てくださってきた方が中心です。また、当院は医療モール内にあるので、階下にある眼科や耳鼻科を受診された方にも認知されています。ただ、外を歩いていてもビルの外にはあまり目立つサインもなく、広告もあまりしていませんので、インターネットの力は大きいなと実感しているところです。

治療結果がわかりやすい分野だからこそ“痛みをとる”ことをモットーに診療

こちらのクリニックの特徴をお聞かせください。

整形外科一般の診療のほか、私の専門とするリウマチ、膝や腰の変性疾患の診療が中心です。リウマチについては、生物製剤も含めてここですべての治療ができるようにと考えています。また、全身型骨密度測定装置を導入し、骨粗鬆症診療にも力を入れております。リハビリについては、新型機器を用いて血行と筋緊張を改善させて症状を和らげる物理療法、理学療法士がマンツーマンで指導にあたり、患者さん一人一人に合わせた最適な治療を提供する運動療法も充実しています。特に、ストレッチやリラクゼーションマッサージなどの徒手療法を行いながら体力と筋力を向上させて症状を和らげる運動器リハビリテーションの効果は患者さんからの声が実証しています。膝の痛みも「加齢による自然の変化だから仕方がない」と諦めるのではなく、治療と並行して、リハビリテーションで筋肉を強化し痛みを軽減したいと考えています。リハビリ室も広いので、理学療法や物理療法もスムーズに受けていただけますし、ピラティスなども行っています。今後、グループレッスンなども行いたいと考えています。また、医療モールの特性を活かして眼科・耳鼻科・整形外科の3院が医療連携をはかり、患者さんが安心して受診できる環境、信頼ある医療空間を提供して地域医療を支えていこうと3院で定期的に協議を行っています。

診療される上で大切にされているのは、どんなことですか。

患者さんの訴えられる痛みを、積極的な治療で速やかにとることですね。痛みで来院された患者さんは、ちゃんと痛みをとって差し上げたいと考えています。そして居心地のよい空間を提供し、医学的な内容やスタッフの対応など、すべての面で満足していただきたいと思っています。痛みとストレスは関係が深く、痛みにさらされるとストレスが増えますし、ストレスがあると痛みが増幅することもありますので、できるだけ患者さんのストレスをなくしたいのです。また、動きづらさや痛みなどは生活に及ぼす影響も多く、生活環境などを知ることも大切ですから、患者さんの話をじっくり聞くように心がけています。話をお聞きするだけでもストレスが軽くなったと言われる方もいらっしゃいますから、しっかりお聞きするようにしています。

ご専門の膝関節症やリウマチの治療について教えてください。

変形性膝関節症は、加齢に伴い膝の関節の軟骨が傷つくことで関節に炎症が起こり、変形や痛み、腫れ、動きづらさも生じる病気です。軟骨がすり減っていくと、動かしたときの衝撃が吸収できなくなり、非常に強い痛みを生じるのです。女性に多く40代から徐々に増え始め、60歳では約40%、70代では約70%の方がこの病気にかかっていると言われています。なかなか治らないと悩まれている方や、骨壊死と診断された方の治療も多く手がけてきましたので、膝の痛みのある方はご相談いただければと思います。またリウマチは、生物学的製剤による治療が進歩し、早期に適切な治療を受ければ骨の変形も防げて、日常生活に支障を来さない方も増えてきていますので、とてもやりがいを感じる領域です。大学病院に行くまでもなく、クリニックで手軽に安心して治療を受けていただきたいと考えています。整形外科は、痛みやしびれがなくなったり、動きやすくなったり治療の結果がはっきりとわかる領域でもあります。よくなられるととても喜んでいただけますし、私やスタッフにとってもやりがいを感じられるところですね。

地域に根差したかかりつけ医でありたい

お忙しい毎日だと思いますが、プライベートな時間はどのように過ごされていますか。

子どもの頃習っていたバイオリンを高校・大学で復活させて音楽が好きになりました。今も母校のOBオーケストラにも所属しています。今年は開業準備で忙しく参加できず残念でしたが、来年はぜひコンサートにも参加したいと思っています。休みの日は、子どもがまだ小さいので、一緒にハイキングやトレッキングに出掛けたり、夏休みはキャンプに行ったり、家族サービスをして過ごしています。

今後、取り組みたい分野などを教えてください。

かかりつけ医として整形外科一般に対応すると共に、リウマチや膝などの関節疾患の専門診療にもより力を入れ、診療と理学療法で対応していくというスタイルを根付かせていきたいと考えています。女性の患者さんも多いことから、加齢と向き合って予防する抗加齢治療や、多くの症例や信頼性があり、効果が期待できる自由診療にも積極的に取り組みたいと考えています。また成長期の子どもの骨や関節のトラブルは予防やリハビリテーションが重要です。当院の理学療法士はトレーニング指導やリハビリテーションにも対応できますから、お子さんの診療にも力を入れていきたいですね。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

武蔵小杉は今後もマンション建設なども計画され、人口も増え、注目されている地域です。私も将来を見据えて地域に信頼される整形外科をめざしていきたいと考えています。手のこわばりがあってリウマチが心配な方や治療中なのによくならない方、膝や腰がよくならない方はぜひ来ていただきたいですね。リウマチも新しい治療薬ができ、積極的に治療することによって骨が変形したりすることはなくなりましたし、骨粗鬆症も正確に診断して正しい治療をおこない、将来の骨折を予防することはとても重要です。専門分野に限らず、子どもさんの捻挫や痛み、大人の方の腰痛や肩こりなど、整形外科一般のトラブルや悩みがあればひご相談ください。近隣の専門施設とも連携し、最後まで責任を持って対応させていただきます。

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