とも歯科医院 (大阪市住吉区/長居駅)
瀧本 智朗 理事長の独自取材記事
大阪メトロ御堂筋線・長居駅から徒歩4分の場所にある「とも歯科医院」は、地域に根差し、気軽に相談できる街のかかりつけ歯科医院だ。オレンジ色の看板と白い壁のコントラストが目を引く同院は、バリアフリーの広々とした院内とアットホームな雰囲気が特徴。どのような患者にも気さくに声をかける瀧本智朗理事長は近隣住民からも親しまれ、季節のイベントに招待されるなど、地域との交流も活発だ。診療では一般的な歯科治療にとどまらず、インプラント治療や矯正などにも対応。先進の医療設備を整え、豊富な経験と専門的な知識を生かしながら、一人ひとりの症状や悩みに合わせ、品質を追求した治療を提供する。今回は素早く丁寧な治療と心のこもった接遇に取り組んでいる瀧本先生に、クリニックの診療や歯科医療にかける思いについて話を聞いた。
誰にとっても窮屈でなく、居心地の良い空間にしたい
ゆったりとした空間が広がるクリニックですね。
小さなお子さんをお連れの方も、高齢の方も、車いすの方も、「狭いから」と窮屈で居心地の悪い思いをしてほしくありませんでした。そこで、当院をつくる時「誰もが気軽に足を運べること」を大切に、ゆったりと快適に過ごせる空間をめざして設計してもらったのです。余計な壁やついたてがないので、ベビーカーや車いすのまま院内に入ることができ、方向を変える際も後退ではなく転回できますよ。
コンセプトは「あなたの街の歯医者さん」だと伺いました。
歯科医院へ訪れる方の中で、「痛い」「怖い」など悪いイメージをお持ちの方は少なくないでしょう。私はそのようなイメージをなくし、患者さんが悩みを何でも相談できて、怖いことは「怖い」、嫌なことは「嫌だ」とはっきりと言える場所にしたいと思っています。そのために、コンセプトを「あなたの街の歯医者さん」と決めて、納得して治療を受けていただくために丁寧な説明を心がけているのです。患者さんにとってこの街にある身近な存在として、足を運ぶのが当たり前の場所となり、帰る時には「来て良かったな」と思ってもらえるように、これからも努めていきます。
歯科医院に対する「怖い」というイメージをなくすために、心がけていることはありますか?
「歯医者らしくしないこと」、つまり歯科医師と患者さんという関係ではなく、人と人として接することを心がけています。お互いに隠し事をせず素直にお話しして、一緒に笑ったり悩んだりしているのです。時には治療のこととは関係のない、ただの雑談を楽しむこともありますよ。もちろん、無礼にならないようには気をつけていますが、私がかしこまりすぎないことで、緊張がほぐれて気さくに話してくださる患者さんが多いと感じています。中には、まるで友達のように仲良くしてくださる方もいてうれしいですね。
普通のことを大切に、患者との信頼関係を築く
来院されたすべての患者さんを診療されるそうですね。
ええ。当院では、来てくださったすべての患者さんを私が診ており、歯科衛生士が処置をする場合でも、必ず最初か最後に状態を確認します。これは私にとって特別なことではなく、せっかく歯科医院に来ていただいたのだから、一度は歯科医師が診るべきだと考えているからです。私から声をかけることで、相談や質問につながることもありますし、患者さんとの信頼関係にもつながると思います。「患者さんだから」ではなく「人」として大切にしていけば、年齢や性別、障害の有無に関係なく、リラックスした関係ができてきます。実際に患者さんの中には「痛い治療をしないでね」とか「私、歯科医院が嫌いなの」とか、ざっくばらんに話してくれる方もいらっしゃるのですよ。その時は私も「ちょっと我慢してね」とか「歯科医院に来て、何でそのようなことを言うの?」と返していますけどね(笑)。
院内設備も非常に充実していますよね。
患者さんの希望に沿った診療を提供するため、医療機器は充実させています。医療機器をうまく活用することで、患者さんの肉体的な負担・時間的な負担の軽減にもつながりますからね。痛みが苦手な患者さんには針のない麻酔を使用しますし、歯科用CTやデジタルエックス線で治療部分を可視化しながら説明することもできます。また、コンピューター制御によってかぶせ物を設計・製作するCAD/CAMシステムに加え、歯科特化型3Dプリンターも導入したところです。インプラント治療にはガイドシステムも活用し、インプラントの埋入時間を大幅に短縮。1本あたり5〜10分で対応することが可能になりました。今後は歯科界でもますますデジタル化は進むと思いますので、患者さんのためになると思うものがあれば、積極的に取り入れていきたいです。
特に注力していることはありますか?
一つはインプラント治療です。当院では、単純に失った歯を補うためだけでなく、長く快適に使っていただくために、噛み合わせを重視しています。これは、歯を失うことになった原因を取り除かなければ、再び同じような問題が起こる可能性があるからです。当院を選んでくださった患者さんに、長く快適に「噛める」暮らしをめざしていただくためにも、「入れて終わり」ではないインプラント治療を追求しています。そしてもう一つはマウスピース型装置を用いた矯正ですね。CAD/CAMシステムを使うことで口腔内をスキャンして3Dモデル化でき、矯正の過程をシミュレーションしたり、仕上がりのイメージを確認できたりするのですよ。ワイヤー矯正と比べると装置自体がシンプルで、患者さんご自身で着脱が可能ですし、近年は対応できる症例も増えています。興味がある方はまず相談に来ていただきたいです。
「あなたの街の歯医者さん」をめざして
治療の細部にまで、先生のこだわりがあふれているのですね。
人間の体はすべてつながっていますから、どこかのバランスが崩れると、別のところに過剰な負担がかかります。多少のブレは誰にでもあることですから、必ずしも100点をめざす必要はありませんが、その人にとっての許容範囲を見極めてアプローチしていかなければ治療はうまくいきません。私が預けていただくのは患者さんの大切な体ですから、細部までこだわるのは当たり前のこと。特別ではなく「普通」なのです。私は「普通」のことを、当たり前にしていきたいだけなのですよ。そして、できればそのこだわりを患者さん自身にも持っていただきたい。いろいろな治療が選択できる時代だからこそ、自分に合う治療を選び取れるようになってほしいと思いますし、そのためのサポートもしていきたいと思っています。
先生が歯科医師として感じている「やりがい」は何ですか?
当院に通っている患者さんから、日常生活を普通に過ごせていることを聞くことができたら、歯科医師として「良かったな」と感じますね。それから、たくさんの近隣住民の方が声をかけてくださること。例えば朝一番にここに来て、クリニックの前の通りを掃除している時に「お手伝いしましょうか」と隣近所の人から声をかけてもらうなど、そういったことが本当にうれしいです。親しげに声をかけてくれるということは、お互いが人と人として認めて、心を交わしていることだと思います。また、自分たちがここでやっていることも認められ、受け入れてくださっているのだと感じます。「見ている人は見てくれているのだな」とわかると、やりがいを感じて、これからも頑張ろうと思えますね。
それでは最後に、今後の展望などを聞かせてください。
より患者さんに寄り添った診療をするためにも、歯科医師をもう1人迎えることを検討中です。ただ、これはご縁もありますから、今すぐというわけにはいかないかもしれません。良い人に出会えたらいいなと思っています。それ以外でしたら、これからも患者さんと良い関係を築きながら診療を続けていきたいですね。また、近年はインプラントや矯正も含め、高いレベルの治療を求められることも増えていますので、その一つ一つに丁寧に応えていきたいです。保険診療はもちろん、自由診療にも対応できるよう、私自身がさらに研鑽を積み、より幅広い選択肢を提供できる歯科医院になっていきたい。そして、これからも地域の皆さんにとって「私の街の歯医者さん」であり続けられるよう、患者さん一人ひとりと向き合う姿勢を大切にしていこうと思います。