アミーズ歯科クリニック (千葉市稲毛区/稲毛駅)
酒井 暁美 理事長の独自取材記事
稲毛駅東口から徒歩約5分。小仲台坂通り沿いに立つビルの2階にある「アミーズ歯科クリニック」は、口腔内の健康と口元の美しさを総合的にプロデュースする歯科医院だ。「歯科医院というよりサロンに来る感覚で来てほしいです」と、話す酒井暁美理事長の言葉どおり、院内には広い待合スペースやパウダールーム、テーマに沿ったインテリアが特徴の個室診察室などがあり、おしゃれで優雅な雰囲気が漂っている。酒井理事長は、より美しく健康的に輝きたいという患者の願いに応えられるよう、常に新しい知見を取り入れたり、自ら治療法やケアグッズを研究開発するなど、熱い情熱を持って日々診療に勤しんでいる。そんな酒井理事長に診療の特徴や診療のポリシーなどについて聞いた。
口腔内の健康と口元の美しさを総合的にプロデュース
どのお部屋もインテリアに凝っているのですね。
歯の治療で通う場所というよりは、サロンのように訪れるのが楽しくなるような空間を心がけています。口腔内の治療やケアを通して、美や健康づくりができるような場所でありたいと思っています。もちろん歯科医院ですから、インプラント治療のオペ室、歯科用CTやマイクロスコープなどの設備や機器を導入して、幅広い分野の歯科治療をしっかり患者さんにお届けできるよう体制を整えています。歯科医療は日進月歩で、日々新しいものが開発されていきます。常により良いものを患者さんにご提供できるようにするのも私たち歯科診療に携わる者に求められていることだと思います。当院が、「口腔内の健康と口元の美しさの総合的なプロデュース」を行う歯科医療施設だと伝わり、患者さんお一人お一人に納得・満足いただけるような診療を今後もお届けすべく尽力してまいります。
「口腔内の健康と口元の美しさの総合的なプロデュース」について教えてください。
健康と美しさはそれぞれ独立したものではなく相互関係にあると考えています。その基本となるのが口腔内のコアの部分をしっかり整えること。例えば、噛み合わせを調整することで結果的に顔の輪郭に影響したり、インプラント治療や入れ歯などによって咀嚼力が改善できれば口腔内に唾液が潤い、菌の繁殖を防いで免疫力の向上や口腔の見た目の改善につながったりします。逆に、たとえ真っ白な歯であっても歯周病などがあれば本当に美しい歯とはいえないかもしれません。このように口腔内環境と美しさとはつながる部分が多いと捉え、当院では健康と美しさの双方を意識した歯科診療を行っています。その上でさらにプラスアルファの美しさを得られるような診療を行っています。
プラスアルファの美しさという点で重視しているのはどのようなことですか?
特に前歯にこだわっています。一番目立ちますし、その見た目を気になさる方も多いですから。私は前歯の治療にはデザインとセンスが重要と考えています。単に歯列を整えることをめざすだけでなく、歯の形や大きさ、色、歯茎のライン、横顔のフェイスライン、唇の形などを総合的に考えながらデザインします。義歯治療の際もより美しい仕上がりになるよう私自身で微妙な調整をして歯科技工士さんにお願いします。治療が終わった時に、鏡を見た患者さんが前歯の変化に歓声を上げて喜んでいただいたり、センスを褒めていただけたらとてもうれいですね。また、今は、歯周病治療に対する考え方も変わってきて、体内細菌の善玉菌が重要という観点から、体内細菌のバランスを整えるためのサプリメントのアドバイスなども行っています。
最近多い食いしばりには適切なアプローチを
最近気になっている症状はありますか?
最近は、ストレス社会の影響でしょうか、歯ぎしりや食いしばりのある方が増えています。歯がすり減っていたり、肩凝りや頭痛などでお悩みの方もいらっしゃいます。当院では症状をデータで把握できるよう筋電計を導入しています。筋電計で筋肉の緊張度を調べて、マウスピース装着が適しているのか判断していきます。また、スマートフォンを見ている時など自然と上下の歯が接触してしまう歯列接触癖の方も多い傾向です。唇を閉じた時に上下の歯の間には数ミリの隙間があるのが自然なのですが、何かに集中しているうちに接触してしまうのです。長く続くと顎の筋肉に負担がかかったり、歯がすり減ることにもなりますので、それを予防するためのマウスピースも当院では独自で研究開発に励んでいます。
先生はいろいろな研究開発をなさっていますが、その原動力はどこから来るのでしょう?
「もっともっときれいになろうよ、もっともっと患者さんに喜んでいただきたい」という気持ちでしょうか。そのためにこんなものがあったらいいな、あんな方法があればいいのになどと考えているうちにパッと良いアイデアがひらめいたりします。そこからこれまでのいろいろなネットワークを生かして、安全性や科学的根拠を重視しながら研究開発をしています。
日々の診療でのポリシーをお聞かせください。
私が意識しているのは「研鑽」「接遇」「要望を的確に把握すること」です。研鑽ですが、歯科は高水準の治療やスピードが要求され、かつ新しい発想やセンスも欠かせない分野だと私は考えています。これまでの技術に甘えることなく常に新しい情報に耳を傾け、良いものを取り入れる柔軟な姿勢を大切にしています。接遇はおもてなしの気持ちです。特に重要なのは言葉遣い。痛みの少ない治療でも「痛くないと思いますが、何かあれば言ってくださいね」など患者さんが素直な気持ちをスタッフに伝えられるよう気配りを忘れないようにしています。さらに、患者さんのライフスタイルやご要望をスタッフが把握し、その情報を診療に反映するようにしています。接遇に関してもそうですが、相手を思いやることが患者さんとの本当の信頼関係を生むのだと思います。
スマイルトレーニングで美しい笑顔に
スタッフの方々の笑顔もすてきですね。
当院にはインプラントを専門とする男性の歯科医師が1人いますが、あとは全員女性です。当院に通院されている患者さんは、お口の健康意識が高く、考え方なども明るく積極的な方が多い印象があります。それにつられてなのか、やはり日々の診療を通じて美を意識するせいか、スタッフもどんどん美しくなっているようですね。もちろん当院で働くことで、意識が向上したり、さまざまな知識や情報も得られるということもあるでしょう。例えば、歯科衛生士なら、自分のスキルアップをめざした講習などへの参加を積極的に応援していますし、勉強して身につけた知識や技術を活用できる場を提供できるようにしています。やはり活躍の場があればモチベーションにつながりますからね。日々輝くような笑顔で意欲高く働いてくれるスタッフは私の自慢でもあります。
診療以外にもさまざまな活動をされていますね。
私はチーズが大好きでチーズプロフェッショナルの資格を持っていますが、実は、チーズ、特に硬質チーズは虫歯予防にも有用だと考えられています。予防効果が一番見込めるのはフッ素、次いで硬質チーズで、WHOも虫歯予防に推奨する食品としています。そんな背景もあって、チーズによる虫歯予防を啓発する絵本を2024年4月に出版しました。私の出身地である岩手県宮古市の2つの保育所に寄贈して、読み聞かせも行ったんですよ。また、当院の休診日には一般の方向けのワークショップを開いたり、歯科衛生士や歯科助手などを対象にしたセミナーで講師をしたり、勉強会に登壇したりしています。また、当院は千葉を拠点とするバスケットボールチームのサポートも行っています。
最後に、読者へメッセージをお願いします。
女性の美しさや見た目年齢は鼻から下の印象でも大きく左右されます。目元などはメイクである程度カバーできますが、お口や口元などは日頃のケアが重要です。いつまでも美しく元気な女性でいるために、意識していただきたいと思います。当院では治療終了後に笑顔のトレーニングも行っています。歯列や噛み合わせが悪いと口がへの字で笑う癖がついて、それが直らないことも多いのです。ですので口角を上げて笑うスマイルトレーニングをしています。そんなことも含めて、健康と美を求める方々をしっかり応援できるよう、これからも患者さんのご要望に真摯に向き合っていきます。何か心配事やご質問がある方は相談だけでも構いませんので、ぜひお気軽にお越しください。