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駒沢皮膚科クリニック (世田谷区/駒沢大学駅)

清水 顕 院長の独自取材記事

駒沢大学駅からエレベーターで直結という至便な環境にある「駒沢皮膚科クリニック」。院長の清水顕先生は高校時代は用賀で過ごし、身近なクリニックとして地元で開業した。実際、クリニックには子どもから高齢者まで幅広い年齢層が通う。スタッフも明るく優しい雰囲気で、長く通院することになったとしても安心できるだろう。清水院長は皮膚がん発生のメカニズムの研究に長年携わってきた経験があり、初期の皮膚がんの発見にも注力している。また、一般皮膚科と関わりの深い形成外科の医師が在籍しているなど、同院ならではの特徴も光る。今回は普段の診療に対する思いからこれまでの経験について、清水院長に詳しく話を聞いた。

保険診療を中心に、水虫から皮膚がんまで幅広く治療

どんな患者さんが来院していますか?

お子さんから高齢の方まで満遍なく通院されています。アトピー性皮膚炎、ニキビ、イボ、湿疹など一般皮膚科の患者さまが一番多いです。病院では分担制となっていた診療も、開業してからは最初から最後まで診ることができるようになり、やりがいを感じています。アトピー性皮膚炎や乾癬(かんせん)の患者さまとはお付き合いが長く、しだいにプライベートなことも話せる仲になりました。身近な存在になることで、患者さまが抱えているストレス源もわかってくるので、治療にはプラスに働いているかと思います。ニキビでなかなか治らないと悩んでる方には保険診療やケミカルピーリングなどを用いて総合的な治療を行い、ニキビのできにくい肌へと体質改善を図ります。

美容皮膚科も標榜されていますね。

美容皮膚科では、しみ、肝斑などの患者さまが多いです。お薬をつけたり、内服してもなかなか改善しないという患者さまには、IPLなどのケアを取り入れて患者さまにとって最良のケアを提供するよう心がけてます。当院はなるべく保険診療でまかなえるところは保険診療という診療方針です。それだけだと治りが悪い方で、必要かつ適切と思われる症例の患者さまへのみ自費診療を勧めております。

普段の診療ではどのようなことを大切にしているのですか?

患者さまの希望やお考えを伺った上で治療方針を提示いたします。なるべくステロイドを使いたくない方や内服したくない方などさまざまですので、ご意見を最大限尊重し、その方にとって最善の治療を提供するよう心がけています。また症状を適切に診断し、できるだけ短期間の治療で済むように薬を提供することも大切。もちろん、アトピー性皮膚炎やアレルギー性疾患など治療が長期にわたる疾患もあります。このような疾患の際、症状に合わせて適切な薬を使っていただくことが大切ですね。体に合わない薬を使っていると、治療が長引いてしまいますから。皮膚科の病気は一見良くなったように思えても、再発などの問題が出るもの。そのときは患者さまと相談し、生活習慣や気候、環境などに合わせた薬を処方するように心がけています。

皮膚がんを研究されていたと伺いました。

大学時代から皮膚がん専門の外来に携わり、その後、研究員としてがん研究所で働いた後、スウェーデンに留学しました。そこで研究していたのは皮膚がん、さらにより深いところにできる肉腫とその発生のメカニズムについて。隆起性皮膚線維肉腫において血小板由来成長因子(PDGF)の変異ががん化を引き起こすこと、分子標的薬であるイマチニブメシル酸塩の治療への可能性について研究していました。研究の経験もあったことで、普段見過ごされがちな皮膚がんの発見にも力を入れています。他の症状でのご相談だったとしても、皮膚がんなどの疾患を見落とすと発見がかなり遅れてしまいますので、今までの知識を踏まえてなるべく見落としがないよう診察を行っています。

子どもから会社員まで二重の負担をかけない工夫を

この医院ならではの特徴があれば教えてください。

どんな些細なことでも患者さまが気になっていることを相談していただけるクリニックにしたいと思っています。通院しやすいように診療時間も仕事帰りに寄れる平日19時までに設定。皮膚科の場合、軟膏を少しだけもらったり、ちょっとしたかゆみ止めだけで済む場合が多いので、患者さまには通院や処方の上で負担をなるべくかけないように心がけています。

お子さんの場合、気をつけていることはありますか?

適切なお薬を出して、できるだけ短期間の通院で済むようにしていますね。保護者の方も大変ですから。なるべく痛みを伴わないよう、水イボの治療では麻酔シールも活用しています。来院する前にご自宅で麻酔シールを貼ってもらえれば、診療をする時にすぐ水イボを取ることができますので、その方法で待ち時間も短縮しています。お子さんは待ち時間が長いのを嫌がりますから、なるべく診察や待ち時間が短くなるように対応しています。そして、保護者の方にはご家庭でのお薬の塗り方も指導して、わかりやすく説明するよう心がけています。あとは、なるべくお子さんが怖がらないよう、スタッフ一同笑顔で接していますね。

形成外科医師もいらっしゃるそうですね。

皮膚科と形成外科はかなりリンクしています。一般皮膚科で来院される方の疾患は、形成外科でいうところの皮膚腫瘍であるものが多いのです。そうしたものを切除するために、手術に長けた形成外科の医師と一緒に診療を行っています。一時期同じ大学だったことがあった縁で来てもらっています。形成外科は当院を開院するときから置こうと思っていました。イボやほくろ、腫瘍を取る必要のある方はかなり多く、当院で手術をされる患者さまも絶え間なくいらっしゃっています。

本当に肌荒れ? 気になる症状は皮膚科で相談を

医師になろうと思ったきっかけは?

もともと数学や物理が好きで、将来はそちらの分野に進みたいたいと思っていましたが、父親の勧めもあり、医師をめざそうと決意しました。人が病気にかかる理由や、その治療方法にもともと興味があったので、医師になって病気を治したいという思いが強くなっていったのです。内科は取り扱う臓器が非常に幅広くすべてに精通することが難しいと考え、臨床と同時に研究もやりやすく、開業してもやる気があれば大学病院と近いレベルの外来診療が可能な皮膚科を選びました。皮膚科ではさまざまな研究ができます。研究の道へ進んだのも先輩から「まだわかっていない病気のメカニズムもわかっておもしろいからやってみないか」と声をかけていただいたのがきっかけでした。研究をある程度進めたところで、今までやってきた研究を臨床の場で生かしたいという想いが強くなり、開業に至りました。

美容など皮膚の正しいケアについて、見極めるポイントはありますか?

当院でも用意するものはきちんと効果のあるものをセレクトしないといけないと思っているんです。当院では、自分の家族にもお勧めできる、なるべく費用を抑えられて体に負担の少ないケア方法を選んでいます。もしも、ケアの方法などでわからないことがあれば皮膚科で相談するのが良いと思います。例えば、体質によって合う物も違ってくると思いますから。皮膚科であれば、塗り薬でかぶれやすい方には飲み薬を処方するなど、さまざまな選択肢を取ることができます。オーダーメイドといいますか、患者さま一人ひとりに合わせた処方ができますよ。

最後に読者にメッセージをお願いします。

さまざまなお肌のトラブルに悩んでいる方もいらっしゃるかと思います。病気でもないのに皮膚科を訪れることに抵抗があるかもしれませんが、たとえ些細なことでもかかりつけの皮膚科の医師にご相談いただければ適切な対処ができます。中には、単なる皮膚のかぶれと思っていたのに、その中にもう少し深刻な病気が隠れていて、病院で治療したというケースもあります。リンパ腺が腫れていた、しこりがある、そういったケースで手遅れになってしまったということもないわけではありません。気になることはどうぞ医師にご相談ください。

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